遊蕩爺の漂浪メモ

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クルマ・チャリの功罪 その10: 軽井沢スキーバス転落事故 再発防止?

 シートベルト - 軽井沢スキーバス転落事故 ← クルマ・チャリの (功) 罪 その9: チャリ 平成27年6月1日施行 改正道路交通法 / 2015-06-06


繰り返されてはならないバス事故だけれど −−−

事故の原因究明は進行中、ハードウェア (バス) ・ソフト両面から徹底解析されるべきなのは当然ながら、現在検討中の再発防止策に関して私のアタマの中は疑問符だらけ;


バス運行に関する規制・管理監督強化なんてお決まりのお役所仕事も必要ではあるけれど、いのちを守るために非常に有効かつ直ぐにでも実行可能かつ追加コストがあるとしても最小限で済むのは、一般車両同様シートベルト着用を義務付けることでしょう? (出来れば3点式の。) 楽しい車内では気付かないが100キロ近い速度でぶっ飛んでいるワケで、慣性の法則からして、急ブレーキやら衝突による急減速・停止の際乗客・乗員が運動の方向へ飛ばされるのは当たり前。今回の事故でも、シートベルト着用が人的損失を最小化出来た筈。着用していなかったことを責めたくない故にこの点にあまり焦点が当たらないのか?


ここ何年か私は乗っていないのでわかりませんが、もっと速い新幹線だって、無事故の賜物かも知れないが、シートベルト着用をしていませんね? ここ相模原での期待のリニアもそうでしょう。気流などによって急上昇・急下降の想定される飛行機だって、離着陸時以外でも用を足す時以外は常時シートベルト着用が必要。(墜落の場合はどうしようもないけど)


バス運行に関しては、運転者の負担が最も大きい筈なのに、恐らく最も待遇が悪いのも運転者でしょう。「価格破壊」 のシワ寄せがすべてかぶさっているのでは? 生活のために無理をせざるを得ない状況もある筈。余裕を持って運転出来る運転者を充分に確保しておくことが出来ない限り、どんな 「管理監督」 を押し付けようが、ヒトに起因する事故は幾らでも繰り返される。つまり、価格破壊イコール善・人件費削減イコール善なる現在の仕組みが変わらない限り、恒久対応なんてとても無理。それとも運転を今株上昇中のAIに任せるか。


最悪の場合でも自分のいのちを出来るだけ守りたいなら、 シートベルト着用を徹底 することです。今から直ぐにできる簡単なことですが。

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