遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

生き物の話題: ワシントン条約 〜 象の保護

Official CITES website  絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約 - ワシントン条約(英: Washington Convention)、または CITES(サイテス)  CITES (the Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora, also known as the Washington Convention)

Conference of the Parties (COP17) / CITES

CITES CoP17 - Home.za (南アフリカ共和国)
Conservation Action Trust.za (南アフリカ共和国) Elephants – Environment Investigation Agency – EIA Global


南アフリカヨハネスブルクで開かれていた第17回ワシントン条約締約国会議が終了;

その中から、その牙などのために殺される象の話題;

ワシントン条約第17回締約国会議 - 概要と評価
 平成28年10月6日、外務省

  • 2 議論の概要
     (1)象牙

     (ア)象牙の国内取引市場の閉鎖を締約国に求める決議案(ゾウ標本の取引に係る既存の決議の改正を求める提案)
     米国及びケニアを始めとするアフリカ10か国から,それぞれ国内取引市場の閉鎖を求める提案。作業部会において,両決議案を一本化し,閉鎖を求める国内市場を,密猟や象牙の違法取引に寄与している国内市場に限定する修正を加え,コンセンサスにより採択された。

     (イ)国別象牙行動計画(NIAPs)
     条約事務局から,ゾウ標本の取引に係る既存決議にNIAPsを明示的に盛り込むとともに,NIAPsプロセスのガイドラインの決定を求める提案。作業部会において,客観的データに基づきNIAPs対象国を決めていくプロセスをガイドラインにおいて明確化する修正案が作成され,コンセンサスにより採択された。

     (ウ)象牙取引プロセスに関する意思決定メカニズム(DMM)
     事務局から,附属書II掲載国の輸出に係るDMMの策定作業を継続するかどうかの判断が求められた中で,ケニアを始めとするアフリカ8か国はこれを継続しない旨を提案,南部アフリカ3か国はこれを継続するための新しい草案の承認を提案。右提案は全て否決された。
  • 3 我が国の対応
     また,米国等により象牙の国内取引市場の閉鎖を求める決議案が提案されて以降,米国,EUアジア諸国南アフリカ等関係国と協議を行う中で,密猟や違法な国際取引を撲滅するためには,各国における合法的な取引市場を一律に閉鎖するよりも,水際規制や国内管理の徹底こそが重要であるといった我が国の考え方について,国際的な理解が得られるよう努めた。
  • 4 評価
     (1)象牙に関する決議案

     (ア)象牙の国内取引市場の閉鎖を締約国に求める決議案
     が国は,アフリカゾウの密猟や違法取引の撲滅は締約国が取り組むべき喫緊の課題との共通認識に立ちつつ,種の存続を脅かさない商業取引は,種や生態系の保全,地域社会の発展に貢献しうる(いわゆる,持続可能な利用)との考え方の下,作業部会での議論に建設的に参加。この結果,閉鎖されるべきは密猟や違法取引につながる国内市場であるといった,我が国のみならず米国を含む複数の締約国の意見が反映された修正案がとりまとめられるに至った。採択された決議が,厳格に管理されている我が国の国内象牙市場の閉鎖を求める内容ではないことは評価できるもの。
     我が国としては,象牙の国内取引に対してさらに厳格な管理を行っていく考え。

     (イ)国別象牙行動計画(NIAPs)
     我が国は,NIAPsの推進を支持している立場から,これに関連する議論にも積極的に参加した。NIAPsの対象となる締約国の選定は,当該締約国との協議の上,客観的なデータに基づき行われるべきとの我が国の主張が,NIAPsガイドラインの策定の際に反映されたことは評価できるもの。

     (ウ)象牙取引プロセスに関する意思決定メカニズム(DMM)
     我が国は,持続可能な利用の仕組みを構築するためにもDMMの議論を継続するべきとの考えからDMMの策定作業を継続することに賛成したが,DMMに係るすべての提案が投票により否決された結果,今後の象牙の国際取引に関する提案は,DMMが存在しない前提で審議されることとなった。
     今後,厳格な管理体制の下で,いかに象牙の合法的な国際取引の再開を実現するかについて,引き続き各国間の議論・検討をフォローしていく考え。

象牙取引に関して、日本のケースがクローズアップされた様子;



  •  The Dirty Secrets of Japan's Illegal Ivory Trade
     EIAEnvironment, 2016/09/27 に公開

おまけ; 浅はかさにおいてひときわ輝くヨタ記事;

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