生き物の話題: ワシントン条約 その2 〜 ウナギ
日本にも大いに関係するうなぎに関して;
ワシントン条約第17回締約国会議 - 概要と評価
平成28年10月6日、外務省
- 2 議論の概要
(2)ウナギ及び宝石サンゴ
資源や取引の状況に関する調査等を実施することを内容とする「決定」が採択された。
- 3 我が国の対応
ニホンウナギについては,昨年来,その保全のためには資源管理の取組が重要であり,これを附属書に掲載して国際取引を規制することは適切でないとの考えの下,EU等関係国に働きかけを実施していたところ,EUが資源の状況に関する調査の実施等を内容とする「決定」案を提案したため,これが我が国の意向も反映した文書となるようEU,米等との調整を行った。
- 4 評価
(3)ウナギと宝石サンゴに関する決定
我が国は,資源の状況に関する調査の実施等を内容とする「決定」自体は支持しうるものとして賛成したが,同決定の実施状況や結果によっては次回COPに附属書掲載提案が出される可能性もあることから,同決定に基づくプロセスに積極的に参加して我が国の主張を展開するとともに,資源管理を確実に進める必要がある。
件の決定は多分;
Conservation of and trade in Anguilla spp. - DRAFT DECISIONS ON ANGUILLA SPP.
CoP17 Com. I. 10, Seventeenth meeting of the Conference of the Parties Johannesburg (South Africa), 24 September – 5 October 2016
”This document has been prepared by the Secretariat on the basis of document CoP17 Doc. 51 as agreed at the first session of Committee I (see document CoP17 Com. I Rec. 1).”
- Interpretation and implementation matters - Species specific matters - CONSERVATION OF AND TRADE IN ANGUILLA SPP.
CoP17 Doc. 51, Seventeenth meeting of the Conference of the Parties Johannesburg (South Africa), 24 September – 5 October 2016
- Largest ever World Wildlife Conference hailed as a ‘game changer’ - CITES #CoP17 marks a major shift towards stronger protection for wild animals and plants from overexploitation and illegal trade
For use of the media only; not an official document., CITES
関連報道;
- ワシントン条約でウナギの国際取引の調査が行なわれることに
2016年9月26日、スタッフブログ|WWFジャパン
”ウナギ属の生態や取引の実態調査の実施について、議論が行なわれ、日本を含むすべての国が全会一致で採択したのです。 / これは、2007年に附属書IIに掲載され、商業取引が規制されたヨーロッパウナギの密輸が今も続いていることなどを受け、提案されたものです。 / 日本は、世界有数のウナギの消費国、輸入国、そして生息国として、率先してこの問題に取り組み、責任を果たしていく必要があります。 / 次にワシントン条約会議(COP18)が開かれるまでの約3年間は、ウナギの問題に対処する上での正念場になるでしょう。”
- CITES considers tighter monitoring of trade in eels
Sep 26, 2016, The Japan Times
うなぎの不正取引関連報道など;
- <ウナギ国際調査>静岡県内関係者に危機感
2016/10/5 08:16、静岡新聞アットエス
- ウナギ取引調査を決議 ワシントン条約会議、次回「保護策」勧告
2016/10/5 07:51、静岡新聞アットエス
-
- ウナギ保護決議案採択 ワシントン条約会議
2016年9月26日、静岡中日新聞(CHUNICHI Web)
- ウナギ保護決議案採択 ワシントン条約会議
-
- ニホンウナギ規制提案なし 秋のワシントン条約会議
2016/5/2 07:52、静岡新聞アットエス
- ニホンウナギ規制提案なし 秋のワシントン条約会議
- ウナギの不正取引をなくせ
2016/10/6 3:30日本経済新聞 朝刊
- 土用の丑の日はいらない、ウナギ密輸の実態を暴く
2016年7月28日、WEDGE編集部
”ウナギの取材を始めると、違法行為や業界のコンプライアンス意識の低さなどが次から次へと明らかになる。ニホンウナギは絶滅危惧種にも指定されており、もはや「今年も土用の丑の日がやってきました」などとお祭り騒ぎをしている状況ではない──。”
-
- 「土用の丑の日」が引き起こすウナギ業界の「異常」 - 台湾のウナギ業界幹部インタビュー
2016年7月30日、WEDGE編集部
”台湾は2007年にウナギの稚魚であるシラスの輸出を禁止した。しかし、日本の業者が香港を通じて台湾産のシラスを輸入して育て、「国産ウナギ」として販売されていることは業界公然の秘密である。「土用の丑の日」はこうした「違法シラス」によって支えられている面をもつが、こうした状況に台湾の業界団体である台湾区鰻魚発展基金会の郭瓊英元董事長は警鐘を鳴らす。”
- 「土用の丑の日」が引き起こすウナギ業界の「異常」 - 台湾のウナギ業界幹部インタビュー
- ウナギの市場の動態:東アジアにおける生産・取引・消費の分析
2015年07月13日、トラフィックイーストアジアジャパン
- 薄利多売で進むウナギ絶滅への道 -絶滅危惧ウナギの不正 な流通 (pdf)
2014年 7月 10 日、ブリーフィングペーパー Greenpeace
- ウナギがトキ並み絶滅危惧に - ワシントン条約で規制が濃厚
2014年7月9日、ダイヤモンド・オンライン
- ニホンウナギが絶滅危惧種に
坂東太郎 | 早稲田塾論文科講師、日本ニュース時事能力検定協会監事、2014年6月17日 12時39分配信 via 個人 - Yahoo!ニュース
- ニホンウナギ、2016年から輸出入規制の恐れ? ー絶滅危惧種の効力とは? (1/2)
- 同 (2/2)
2014.06.11 09:15、 THE PAGE(ザ・ページ)
- 土用の丑の日を前に謎に満ちたウナギの未来を考えよう!
山田久美 | 科学技術ジャーナリスト、
2013年8月2日 16時44分配信 via 個人 - Yahoo!ニュース
.