遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

大型ハリケーン "Katrina" から10年

 Hurricane Katrina (2005) Hurricane KATRINA Advisory Archive - National Hurricane Center

NASA - Hurricane Season 2005 Katrina
Tropical Cyclone Report - Hurricane Katrina, 23-30 August 2005 by National Hurricane Center, 20 December 2005



大型のハリケーンカトリーナ』 が上陸し、ルイジアナミシシッピ州を中心にアメリカ南部で2,000名近い死者・行方不明者を出した2005年8月末から丁度10年が経過。単純比較は出来ないものの、犠牲者数では2010年に発生し32万人とも云われる犠牲者を出した ハイチ大地震 に遠く及ばず、また翌2011年発生の 東北地方太平洋沖地震 に端を発した複合災害 311 と比すれば単純な災害であったにもかかわらず州兵が治安維持に駆り出される大混乱となりました。10年経って、果たして被災地・被災者は復興を祝えるのか?


    • 女性ハリケーンは凶暴・カトリーナから10年
       森さやか | NHK国際放送局 気象アンカー、気象予報士、2015年8月30日 12時4分
       女性名のついたハリケーンは男性名のそれよりも2倍も死者数が多かったことは、命名に際しての「暗黙の性差別」 による』 なる研究結果には首をかしげざるを得ません。死者数は後日結果として集計されるものであり、それを想定して命名している訳ではありませんので。まあどうでもいいけれど、史上最凶暴な女性名なら 『ヒラリー』 をおいて他には無いでしょう。

以下、幾つかの関連報道;

  • How The Free Market Killed New Orleans
     August 29, 2015, ZCommunications
     ”Ten years ago Hurricane Katrina hit New Orleans. Today the media are full of commentaries about it. Yet now like then, our pundits leave out the real story. I wrote this in 2005.


カトリーナ10年を参考にするのは結構だけれど、学ぶなら反面教師として学ぶしかないでしょう。『宗主国』 を 『同盟』 と勘違いする愚かな坊ちゃんが 『国民を守る』 と云う口実でお手本にするらしい覇権国アメリカ −−− せっせと育てる仮想の敵に対する、カネを産んでくれる政策に比して、短〜中期ではカネを費消するだけの現実の災害に対するアメリカ政府のお粗末な政策と、復興の名目で介入しているハイチでの恥知らずな無能ぶりは、自他国民不在の典型 −−− としか私には映りません。また、カトリーナ被災者とハイチ大地震被災者には、貧困・黒人なる共通点もある (311被災者なら経済的弱者かな?) こともね。

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