千葉県北西部震源の地震: 直下型? 関東フラグメント?
本日2012年11月24日17時59分頃発生の千葉県北西部 (北緯35.6度、東経140.1度、深さは約80km) を震源とするM4.9の地震は、ここ相模原でも震度3、相当大きく感じました。さして良くはないアタマを守るため私は久しぶりに机の下にもぐりましたが、被害はありませんでしたか? ネットで見ている限り大きな被害の報道は見当たりませんが;
◆24日17時59分頃地震がありました。
平成24年11月24日18時03分 気象庁発表
◆(Major) Earthquakes list November 24, 2012 – Earthquake below the greater Tokyo area, Japan
随時更新、Earthquake Report
◆Earthquakes - 7 days, M2.5+
USGS, Updated 2012-11-24 10:50:26 UTC
※ 震央の位置が、上掲気象庁のものと少しズレています。
楽しいことではありませんが、 南関東直下地震 の抜き打ち予行演習になりましたかね。死者xx名、総額xx円などの被害想定情報が独り歩きしかねませんが、全体の被害は結果として集計されるだけのこと、実際には各々がその被災場所で身を守るのが精一杯のハズ。 『南関東の特殊性と高いリスク』 から判断すれば地震予知も難しいだろうし警報の類もまず間に合わない筈ゆえ、何より揺れ・津波・火災から生き残ること、その後は被災場所なり地域のチームワークと外部からの支援がキーでしょう。
この機会に、防災やら生き残りの役には立ちませんが 『関東フラグメント』 なる仮説を紹介。 『メカニズムと特徴』 によれば、南関東は大陸プレートの下に海洋プレート2枚が別々に沈み込むと云う、3つのプレートが重なっている日本唯一の場所ですが、
2008年10月10日 独立行政法人 産業技術総合研究所 活断層研究センターのサイトに掲載された遠田 晋次さんの研究成果 『都圏直下に潜むプレートの断片と地震発生 −首都圏直下に100km四方の断片(関東フラグメント)を確認−』 *1 によれば、更に太平洋プレートが破断して生じたプレートの断片である 関東フラグメント が加わると仮定すれば、関東直下は4層のプレート構造。結果プレート接触面が増え、東北や伊豆以西のプレート境界部分よりも余計に地震が増え発生する深さも深くなることに;
◆Animation - Evidence for a slab fragment wedged under Tokyo and its tectonic and seismic implications
usgsprojects.org
※ ストリーミングでのアニメーション。 ⇒ 当該記事
なお、上掲研究成果の図2右図および図4下図を見て気付いたのですが、今回の地震はマグニチュードを除き、 2005年7月23日16:34:56.3 発生 35゜34.9'N 140゜8.3'E 73km M:6.0 千葉県北西部 の地震とほぼ同じ震央 (関東フラグメント南東端) ・深さです。ひょっとすると 安政江戸地震 (1855) とも同じかも;
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*1:最初の成果発表は2005年6月10日 掲載 関東直下の新しいプレート構造の提案 であった様です。