遊蕩爺の漂浪メモ

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ルス・ミラグロスちゃん: 続報17 近況、 産婦人科医による説明

   続報16


例によって ルスちゃんのお母さんの運営する facebook をチェックして、中で紹介されている動画を探していましたら、ルスちゃん誕生前から今日に至る問題とその対応など経緯をまとめた、産婦人科医 (と思うけど) のプレゼンテーションを見付けました;



 El caso de Luz Milagros "EL MILAGRO DE LUZ MILAGROS"
 cienciasdelasalud さんが 2012/08/17 に公開


教育番組からの録画でしょうか、模型など使用した一般向けの説明。ルスちゃんが今も生きているだけではなくお母さんの呼びかけに応えて成長していることが、文字通り "milagro" 奇跡であることに、改めて驚かされます。


プレゼンテータは、医学の常識だけからすれば生きている訳が無いのに現に生きていることに関して "La vida es ma's que la ciencia" (生は科学以上の存在、あるいはいのちは科学では説明し切れない、ってな意味) と言っています (ちょうど15分あたり) が、私はこの言い方は好きではありません。現実は、科学がいのちのメカニズムに追い付いていないことを意味するのであって、科学の進歩を否定してはいけない。科学はまだ発展途上にある筈だから、 "La ciencia no ha alcanzado la vida" が正解でしょう。また "hay parte de fe" (お母さんの強い信仰も関係があるのかも、ってな意味?) に関しては、多分母親と赤ちゃんの絆に関しても未解明の部分がある、と解すべきとおもいます。


大事なのは、ルスちゃんのケースを 「奇跡」 と片付けないこと。 「奇跡」 と言ってしまうと、滅多に繰り返されないことを認めることになりますが、とんでもない。また同じミスだけが繰り返されてしまう。ルスちゃんを実験台にする訳ではなく、一連の経緯から、赤ん坊の死亡宣告のプロセスを見直すとか、仮説を立てて研究するとか、医学にとっても発展を加速させる最高のチャンスな筈。


脳が10%しか機能していないと云う点も、10%機能するだけでも十分ってことかも知れない。この先10%から増えるかも知れない。自己修復能力が備わっているのかも知れない。脳のメカニズムだって殆ど解明されていない筈です。 脳に貫通銃創を負ったガブリエル・ギフォーズさん だって、当初の予想を見事に裏切ってくれましたよね?



以下、facebook に引用された記事や動画など;


Analía Boutet: "Estamos en plena mudanza"
  Viernes, 17 de Agosto de 2012 | 18:51Hs., 24siete.info



 
 VIDEO LUZ MILAGRO .mpg
 german mierez german さんが 2012/08/13 に公開



 
 ANALIA BOUTET EN EL DIA DEL NIÑO (video muy casero ) DANI CHIARAMONI
 daniela chiaramoni さんが 2012/08/15 に公開


なお、スペイン語は殆ど音の通りに表記されます。facebook の記事は、入力の手間を省く意味もあってでしょうが、お母さんが正書法ではなく略語やら口語の通り記述なさっていますからネット翻訳泣かせ。慣れるしかありません。生きた教材。ほんの一昔前は考えられなかった贅沢です。

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