シリアおよび周辺地域を巡る キナ臭い状況
アメリカに引きずられた西側の独善的な干渉から全面的な内戦状態に突入したシリアのみならず、死神婆のイスラエル訪問、アメリカ・イラン両国によるニラみ合いなど、イラク開戦時を想起させる様な非常にイヤらしい状況が。情報操作も含めた幾つかの報道を紹介；
【シリア情勢】
■ Syria Live Blog - Al Jazeera Blogs
◆Russia, China veto U.N. resolution on Syria as shelling in Damascus continues
Published: July 19 | Updated: Friday, July 20, 12:12 AM, The Washington Post
◆中ロ、対シリア決議案に拒否権＝欧米主導の圧力容認せず―国連安保理
時事通信 7月19日(木)23時37分配信
−−−アサド政権への一方的な圧力を容認しない立場を改めて明確にし、欧米主導の安保理対応が不可能だという現実を突き付けた。安保理が機能不全を再び露呈したことで、シリア情勢は混迷の度を深めそうだ。 （記事終わり、引用終わり）
◆＜シリア＞監視団任務更新の採決を１日延期 国連安保理
毎日新聞 7月19日(木)16時5分配信
◆欧米のシリア決議案に反対＝「一方的制裁を拒否」―ロシア外相
時事通信 7月18日(水)23時9分配信
−−−「現状で国連安保理がアサド政権への一方的な制裁につながる決議案を採択すれば、革命運動を直接支持することになる」 （以下略、引用終わり）
※ 正しくは 「革命運動を」 ではなく 「（政権転覆の） テロ活動を」 でしょう。
【寝返った元エリートの保身】
◆＜シリア＞内戦責任で権力移譲求める 亡命の元幹部
毎日新聞 7月18日(水)21時15分配信
◆危機は「現政権に責任」＝亡命の元高官が声明―シリア
時事通信 7月18日(水)6時52分配信
◆アサド政権、化学兵器使用の恐れ＝亡命の前大使が警告―シリア
時事通信 7月17日(火)14時18分配信
※ 二人とも 「裏切り者」 に当たりますから、何が何でもアサドには死んでもらいたいでしょう。保身のためには何でもする寝返った元エリートのコトバに如何程の真実があるのか？ どうせ訴追を免除する条件で米欧に都合良く使われているだけ。 化学兵器がある （一体誰が誰に売ったのか？） と云うならその存在・所在は確認出来ているのか？ 反体制派がそれを使うことだって有り得るワケだから、まずそれを調べるべきでしょうね。 「−−−か」 あるいは 「−−−の恐れ」 なる報道が多過ぎる。
◆シリア「全面内戦の危機」＝化学兵器にも懸念―ヨルダン国王
時事通信 7月19日(木)10時58分配信
※ 『アブドラ・ヨルダン国王は18日、 （中略） 最悪のシナリオはアサド政権が保有する化学兵器が国際テロ組織アルカイダの手に渡ることだと指摘した』 、また実態の無い 「アメリカン・アルカイダ」 が登場。
◆Syria defector Tlass urges transition, condemns army attacks
17 Jul 2012, AFP.com
◆Nawaf Fares: 'The Syrian regime is dead'
Last Modified: 15 Jul 2012 20:43, Al Jazeera English
◆Syria: Assad regime 'ready to use chemical weapons'
17 July 2012 Last updated at 09:54 GMT, BBC News
【自由と正義を愛する決死の反体制派 ？】
◆国防相、大統領義兄が死亡＝最高治安会議を標的―反体制武装組織が犯行声明・シリア
時事通信 7月18日(水)20時59分配信
◆Syrian demonstrators condemn terrorist attack in Damascus
Thu Jul 19, 2012 5:0AM GMT, PRESSTV
◆NATO death squads involved in Syria bombing: American author
Thu Jul 19, 2012 8:10AM, PRESSTV
◆「選挙待たずに行動を」 シリア反体制派が米大統領に訴え
CNN.co.jp 7月16日(月)11時21分配信
※ 反体制派が停戦など全く考えていなかったよい証拠。 『オバマ米大統領はシリア問題への対応を強化すべきだと訴え、「正しい判断」を下すことによる大統領選への影響を心配している姿勢は受け入れがたい』 だの 『米国などが「安保理の枠外で動くこともできる」と強調』 なんて好戦的な将軍様をけしかける様な発言の一方で、 『超大国が、大統領の再選をかけた選挙を理由に何万人というシリア国民の殺害を見て見ぬふりをするとは、我々には理解できない』 なんて頓珍漢なボケをかましている様では、テロリストとしても失格。アナン特使が苦労するのも無理は無い。
参考リビア・カダフィ後の選挙 進まぬ武装解除 争いの火種に
産経新聞 7月16日(月)14時59分配信
※ シリアもこの二の舞。他国の主権だの人権だの考慮する必要のない米政府にとっては、実はこれが最高の状態なのでしょう。
◆シリア反体制派の自由シリア軍、総攻撃開始を宣言
ＡＦＰ＝時事 7月17日(火)12時18分配信
◆＜シリア情勢＞反体制派四分五裂 米シンクタンク研究員
毎日新聞 7月10日(火)21時53分配信
※ 御用シンクタンクの意図は？
◆US to topple Syrian government for Israel’s interests: Analyst
Tue Jul 17, 2012 3:48PM GMT, PRESSTV
【アナン特使の苦労】
ＹＥＳマン潘にその爪のアカを煎じて飲ませたい、元国連事務総長の苦労。特使を無視するヤカラ 〜 世界を私物化する某国と、そもそも 「特使」 の意味を解さない反政府テロリスト、どちらも同じ 〜 もいるし；
◆US again nixes Russia's solution for Syria
Tue Jul 17, 2012 5:57AM GMT, PRESSTV
◆Russian president pledges to support Annan’s plan in Syria
Tue Jul 17, 2012 5:37PM GMT, PRESSTV
◆Iran urges Syrian govt., opposition to respect Annan plan
Tue Jul 17, 2012 6:32PM GMT, PRESSTV
◆West tries to blackmail Russia into accepting war in Syria: Lavrov
Mon Jul 16, 2012 12:20PM GMT, PRESSTV
◆Lavrov y Annan intentan evitar la debacle
16 Julio 2012, Cubadebate
◆Irán anuncia contacto con oposición siria
16 Julio 2012, Cubadebate
◆アナン氏、イラン外相にシリア情勢での協力要請
読売新聞 7月10日(火)20時30分配信
◆シリア会合「事前調整失敗」＝ロシア高官
時事通信 6月30日(土)10時17分配信
−−−「西側諸国はシリアの政権移行プロセスの結果を決めたがっているが、これはシリア国民自身の問題だ」と指摘し、アサド大統領退陣を合意文書に明記しようとする動きがあることをにおわせ、欧米をけん制した。 （記事終わり、引用終わり）
◆＜シリア＞「連絡グループ会議」開催へ イランは招待されず
毎日新聞 6月27日(水)23時40分配信
−−−イランの参加に反対していた米国に配慮したとみられる。 （以下略、引用終わり）
◆イラン関与に改めて反対＝アナン氏のシリア打開案で米
時事通信 6月23日(土)7時58分配信
◆イランの関与が必要＝シリア暴力停止改めて訴え―アナン特使
時事通信 6月23日(土)1時27分配信
【虐殺？？】
イラク侵攻、第２次湾岸戦争 の口実とされた大量破壊兵器保有と似たようなものでは？ 犠牲者が出たのは事実らしいがその数が不明だし、加害者も不明−−−
◆Tall Tales in Tremseh
July 16, 2012, Antiwar.com
◆Discredited, But Syria ‘Massacre’ Hysteria Continues
July 15, 2012, News from Antiwar.com
◆Syria crisis: What happened in Tremseh?
Sunday 15 July 2012 16.02 BST, guardian.co.uk
◆Clinton ‘Outraged’ at Syria Massacre, Slams UN for Not Imposing Regime Change
July 13, 2012, News from Antiwar.com
※潘は従順なＹＥＳマンだがグズだから死神婆が激怒。国連は米政府の私物ですからね、ルールに則った真実の確認やら構成国の意向調整なんて「国連内ポピュリズム」をたらたらと展開してると怒られまっせ。女王様にご奉仕するＭ男も楽ではないだろ？ なお死神婆は 「歴史が安保理を裁くだろう」 とホザいたそうですが、裁かれるのはアンタでしょう。
◆シリア、２２０人殺害か 反体制派「政権側が攻撃」
産経新聞 7月14日(土)7時55分配信
−−−反体制派側によれば、政権側は１２日早朝、軍の車両で村を包囲したのに続き、ヘリコプターや戦車、迫撃砲などを使い攻撃を開始。その後、アサド大統領の出身宗派である少数派のイスラム教アラウィ派の民兵「シャッビーハ」が村を襲撃し、多くの住民を「処刑」するように殺害したという。 / 住民のほとんどは、反体制派の主体である多数派のスンニ派だった。 / 一方、シリアの国営メディアは「血に飢えたメディアとテロリスト集団（反体制派）が村民を虐殺した」と報じた。 （記事終わり、引用終わり）
◆シリア虐殺事件 米国務長官「激しい怒り」
産経新聞 7月14日(土)10時2分配信
◆＜シリア＞虐殺 国連事務総長「断固たる措置を」と声明
毎日新聞 7月14日(土)11時1分配信
※ この凸凹コンビに怒る資格など無いでしょう。今まで世界中で何万人を虐殺して来たかお忘れの様で。
◆シリア虐殺「断固非難」＝ロシア外務省
時事通信 7月14日(土)0時18分配信
【死の商人】
日本もこのオイシい商売に参入することになった様で、復興も間近！ シリアに対するロシア （およびアカの国々） による武器売却だけが日本ではクローズアップされていますが、反体制派が政府軍に拮抗し得るだけの武器弾薬をどこから仕入れていると思っているのか？ 彼らは誰に色目を使っていますか？ 悪しき 「成功例」 となったリビアではどうであったか？ 武器はハードウェアだけでは無いし；
◆反体制派に武器 ＣＩＡ関与報道
産経新聞 6月23日(土)7時55分配信
実はこれが最も危険。イランの核兵器保有はいちゃもん・いいがかりレベルだが、イスラエルは 「国際社会」 やら 「ＩＡＥＡ」 黙認の下間違いなく既に保有；
◆Clinton: U.S., Israel on the same page regarding Iran
23:25 16.07.12, Haaretz Daily Newspaper
◆US, Israeli officials discuss attack on Syrian arms facilities: Report
Thu Jul 19, 2012 5:47AM GMT, PRESSTV
◆Persian Gulf primed to explode
Jul 19, 2012, Asia Times Online
◆ペルシャ湾などで米空母2隻態勢を維持、1隻を新たに派遣
CNN.co.jp 7月19日(木)16時42分配信
◆＜ペルシャ湾＞米国・イラン、にらみ合い続く
毎日新聞 7月12日(木)18時59分配信
アメリカが世界を巻き添えにして 「介入」 して 「民主化」 に成功した前例があるか？ 「人権を守る」 と称して介入した結果、何人の人権を蹂躙して来たか？ 覇権・利権にしがみつくアメリカもロシアも中国も等しくクソと思うが、その結果何人の他国民・自国民 （＝兵隊さん） がいのちを落としているのか？ 国家とは、国際政治とはそんなものだ、なんて達観するヤカラも多いが、国家にそんな権利は無いと思うが。
それにしても、 「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認」 した筈の某国の存在感の無いこと。
