遊蕩爺の漂浪メモ

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わいせつ物チン列容疑 ?

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イベントで人体の一部を調理=わいせつ物陳列容疑で告発―東京・杉並
  時事通信 6月25日(月)18時26分配信


区長ののたまう 「区として容認することはできない明らかな一線」 とは何なのか? それがわいせつ物チン列なの? こんなあいまいな基準でとにかく罰することを考えるより、人肉食そのものを禁止する (生レバ食を禁止するより簡単でしょう、反対を表明する団体やらギョーカイがあるとも思えないし) か、営利目的での身体部位の切り離し (当然禁止されているとは思いますが、確認義務を課すとか)・売買・仲介行為 (臓器売買から拡大して身体部位売買) を禁止する、あるいは 「死体」 と看做して処分方法を規制するとか、色々考えられるでしょう。切り離した身体部位はその本人の所有物である以上、現行法規にふれない範囲でなら自由に処分出来る筈だし、宗教だの道徳による規準なんて、日本ではとうの昔に悪として切り捨てられましたから。「わいせつ」 なんてことで争ったって、再発防止にはなりませんし。

わいせつ / 性的感情に対する罪


概説


公然わいせつ罪及びわいせつ物頒布罪の保護法益は社会的法益である善良な風俗である。


刑法第174条の「わいせつ」について、判例は「徒に性欲を興奮又は刺激せしめ、且つ普通人の正常な性的羞恥心を害し、善良な性的道義に反するもの」とされる(大判大正7年6月10日新聞1443号22頁、最判昭和26年5月10日刑集5巻6号1026頁)。


わいせつという概念は、法的に定義された概念であるものの、時代と場所を超越した固定的な概念ではない[4]。何がわいせつであるか否かは、その時代、社会、文化に対応した一般人の性に関する規範意識を根底に置きながら、社会通念によって相対化され、これに対して具体的に判断されるものである。したがってある時代や状況における「猥褻」の判断が普遍的に他のそれにおいて適用されるわけではない。


判例も「性一般に関する社会通念が時と所とによつて同一でなく、同一の社会においても変遷がある」としつつ、「性に関するかような社会通念の変化が存在しまた現在かような変化が行われつつあるにかかわらず、超ゆべからざる限界としていずれの社会においても認められまた一般的に守られている規範が存在することも否定できない」としている(最判昭和32年3月13日刑集11巻39号97頁)。 (以下略、引用終わり)



   切り離され機能を失った部位が依然としてわいせつ物なのか、血だらけの食材? を見てコーフンしたり羞恥心が害されものでしょうか? 善良な性的道義って? ツッコミ所満載の議論になるだけ。



   わいせつ物陳列罪

   わいせつ物頒布(販売・陳列・所持)罪(刑法175条)


海外での報道は日本のものを紹介しているだけなので、むしろコメントが投稿されていればそれを読むほうが面白い;


Japan Police Probe Man Who Cooked Own Genitals
  Naharnet Newsdesk 26 June 2012, 10:32


So, a man cooks his own genitals - is that a crime?
  From correspondents in Tokyo From: AFP June 26, 2012 7:04PM @ The Courier-Mail.com.au


Cannibalism Isn't Illegal, But Eating Penis Could Be Obscene (Japan)
  Jun 25, 2012 6:00 AM, Kotaku



ところで、色々な事情からチョン切ってしまう/切れてしまうケースは少なくは無いと思うが、切り取ったモノは通常どう始末するのだろう? 記念に取っておくったって、歯やら喉仏と違ってすぐに腐敗してしまうからホルマリン漬け? これはブキミ。あるいは医療廃棄物として病院で処理? あるいは火葬場で焼却?
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