遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

世界最高の権力者 エリザベス女王 (86歳) 在位60周年

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彼女と比べたら、我が将軍様などチンケな存在。何しろ エリザベス2世 - Wikipedia によれば、グレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国 (=イギリス) の女王かつ同国を含む イギリス連邦王国 16カ国の女王かつ イギリス国教会 の首長かつ イギリス三軍 の長かつ カナダ三軍 の長かつ −−− 要は、大雑把に云えば British Empireイギリス帝国 - Wikipedia によれば、英国の本土のみを指すUnited Kingdomに対して、本国と植民地を含めた全領域を指す語としてイギリス政府により公式に用いられたコトバ) をその前身とするイギリス連邦の総帥ですから。


ウィキペディアによればエリザベス女王のイギリスにおける正式称号は "Her Majesty Elizabeth the Second, By the Grace of God of the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland and of Her Other Realms and Territories Queen, Head of the Commonwealth, Defender of the Faith" だそうで、「−−− 相互に反対の意見を持っている国の元首としての顔を持つことになる。たとえば2003年に勃発したイラク戦争では、同戦争に賛成したイギリスやオーストラリアなどの元首という立場を持つ一方で、同戦争に反対したカナダの元首として行動することもできる。 / 実際にイギリス以外の国の元首として行動することもある。特にその国に滞在している場合、たとえばカナダ滞在中はカナダ女王として、オーストラリア滞在中はオーストラリア女王として、パプアニューギニア滞在中はパプアニューギニア女王として行動する。」 なんて知りませんでした。



 
  
   1953年6月2日戴冠式
  出典: 下掲王室公式サイト


 
  
   1954年。左が 先日紹介 のお天気おじさん。
  出典: 下掲王室公式サイト


 
  
   最近の公務
  出典: 下掲王室公式サイト



1952年2月6日、オーストラリアとニュージーランド公式訪問のためケニア滞在中であったエリザベス王女は、先代である父 ジョージ6世 の病死に伴い即位して女王 「エリザベス2世」 となり、翌1953年6月2日ウェストミンスター寺院戴冠式を行っています。従って厳密には本年2月6日が在位60周年に当たりますが、下掲特設サイトによると、メインイベントは戴冠式にあわせて? 6月2〜5日に設定されている様子。



 Welcome to the official website of the British Monarchy



 The official website of The Queen's Diamond Jubilee

   この "Diamond Jubilee" が即位60周年祝典の意味。
    2002年の50周年は、 "Golden Jubilee " でした。


   The Central Weekend 2 - 5 June 2012


   Royal Diary of Engagements

    18th May 2012 / The Queen and The Duke of Edinburgh will give a luncheon for Sovereign Monarchs to commemorate the Diamond Jubilee.

     今上天皇 明仁 はこの午餐会に招待され出席されることになっています。


 平成24年5月11日 (金) 英国ご訪問に当たり天皇陛下のご感想


  天皇皇后両陛下の英国御訪問について
    平成24年5月8日 閣議決定 / 宮内庁

    この度,英国女王陛下から,御即位60周年に当たり,来る5月18日に同国女王陛下及び王配殿下主催により各国君主をお招きして午餐会を開催するので,天皇皇后両陛下に御出席いただきたい旨の御招待があった。 / ついては,我が国と同国との友好親善関係に鑑み,両陛下に同国を公式に御訪問願うことといたしたい。 (以下略、引用終わり)


上掲 「ご感想」 によれば、戦後、日本との平和条約が発効した翌年1953年6月に行われたエリザベス女王戴冠式には、当時19歳の 今上天皇昭和天皇 の名代として参列されていたとのこと。



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先の大戦後1947年のインド独立を期に、衰退した 『大英帝国 : British Empire』 は 『イギリス連邦 : Commonwealth of Nations』 に変わったと云えますが、民主主義国家であり続けるために帝国としての道を捨てた、と云う観方もあるだろうし、アメリカに帝国を譲渡して院政を敷こうとした、と云うのもありでしょう。いずれにせよそのイギリス連邦を引き継いで60年に渡って統治し続けている訳ですから驚異的。このままで行けば、昭和天皇の在位62年を超えるかも知れませんね


一方で、ウィキペディアから引用すると; 『近年は、息子たちの離婚・再婚問題や孫ヘンリー王子のスキャンダルなどに苦悩が絶えない。一方でそんな女王の人気はイギリス国内でも高く、国民も退位を望まず「最後まで女王でいて欲しい」などの声も大きい。』 −−− そう呼ぶには少々抵抗はあるものの、愛すべきおばあちゃんの顔も見えますか。