遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

西日本〜東日本で雷・突風・降ひょうの見込み: 高層天気図のこと

やれ地震津波だ、火山噴火だ、落雷だ竜巻だ、クルマの暴走 (プアな道路行政のため、自然災害に近い) だ云々、日常考慮しておかなければならない事象が増えて来た様な気がします。その都度知識を仕入れておいて損は無いので採り上げましょうか;


この記事を書いている時点で、わが相模原でもゴロゴロと不気味な響きが;


西日本〜東日本で雷・突風・降ひょうの見込み・警戒呼びかけ−気象庁 (随時更新)
  12.05.09 17:00, rescuenow.net (この時点の最新は第2報)

  −−− 日本の上空約5500メートルには氷点下18度以下の強い寒気が流れ込んで、西日本と東日本を中心に大気の状態が非常に不安定となり、所々で積乱雲が発達しており、10日は氷点下21度以下のさらに強い寒気が流れ込むため、東日本を中心に大気の不安定な状態が続く見込みとしている。 (以下略、引用終わり)


  雷と突風及び降ひょうに関する全般気象情報 第3号
    平成24年5月9日16時08分 気象庁予報部発表



上掲レスキューナウドットネットは、重大な気象・災害/事故情報本体のみならず、随時更新と共に周辺情報まで集約してくれるので重宝しています。


上掲気象事象の原因となっているのは、上空約5,500メートルの氷点下18度以下の強い寒気らしい。普段滅多に見ることの無い 『高層天気図』 とは何ぞや? 例によって、私の様な中途半端なシロートにも優しいサイトを探しますと;



出典: 高層天気図 / バイオウェザー・お天気豆知識


先に少し脱線しまして、 『(2) 700hPa天気図 / 上空約3000mの高さの天気図です。気圧の谷や峰の動きや、それに関連した寒気や暖気のようすが分かります。 / 日本アルプスがこの高さなので、日本の高い山に登る人は、この高さの天気図は重要です。』 とあります。 GW:山岳遭難、死者・行方不明9人 ベテラン6人も 「天候の急変読めず」 /長野 の惨事はこれと関係がありますね。亡くなられた方々の冥福を祈りますが、ベテランにしては軽率であった様です。山に限らず自然と向き合う必要のある真のベテランは、命を失いかけたものも含むその幅広い経験から、素人から見ると非常に臆病に見えるものだ、と聞かされて育ったものですから。


で、本題; 『(3) 500hPa天気図 / 上空約5500mの高さの天気図です。いろいろな気象現象が起きている対流圏のほぼ中間に位置していて、対流圏のほぼ平均的な空気の流れを見ることができます。台風はこの高さの空気の流れに流されます。』、図中では 『一般波』 と称されています。補足説明としては 高層天気図の読み方 / 気象のお部屋 なども分かり易い。


この500hPa天気図は;

 気象庁 | 高層天気図

 天気図類 | バイオウェザーサービス

などから見られます。


ちなみに最新のものから日本上空部分を切り出しますと;


  
  出典: アジア500hPa・300hPa高度・気温・風・等風速線天気図(AUPQ35)



なお釈愚さんの地震予測サイトでもこの事象を採り上げています;


【連絡】 補足 2012年5月8日午後8時50分

  −−−大気は非常に不安定になっているということで、気象庁から注意報が出されていました。 / 過去の経験則から、異常気象と大規模地震が同時に発生することはないと言ってよいと思います。 / 地表面を境にして、地表面より上の大気の異常か、地表面より下の地殻の異常か、のいずれかとなります。 / そして、これらの異常の原因は、太陽の変動ということになります。 (以下略、引用終わり)

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