ハイチはどうなっている? その39: 発生から丸2年2ヶ月と11日 −−− アメリカが手を引かない限り永遠に再起不能
注: 日本語記事の旧いものは大方リンク切れ。わざわざ調べて読む程の内容でもないので、題名のみ参照;
◆ハイチ各地で追悼=大地震から2年
時事通信 1月13日(金)10時12分配信◆<ハイチ大地震>発生から2年 55万人がいまだテント生活
毎日新聞 1月12日(木)11時26分配信◆ハイチ大地震から2年、復興進まず失業率は依然70%
ロイター 1月11日(水)14時59分配信
投稿するタイミングを逸している間に、 ハイチ地震 *1 から丸2年2ヶ月と11日が経過。国の体制も状況も全く異なる日本の311震災との単純比較は不可能ですが、それにしても復興が進んでいるとは言い難い状況;
■ AID FACTS: Latest Figures
Canada Haiti Action Network
※ 記事題名 "AID FACTS ON HAITI, as of June 2011" は明らかな誤記、2012年1月時点の数字。詳細レポートのサマリおよびリンク集。
※ 地理的にハイチに近く、北の影響を排除して、恐らく今でも相当の援助を実施しているキューバの記事集。
プアなインフラがこうむった被害の大きさに加え、復興の全責任を負う筈のクリントン (♂) の無能さ・下心たっぷりのアメリカ介入が遅れの原因と判断します。何しろ、地震発生直後から武器弾薬完全装備の米軍および 「なんちゃって国際社会」 の代表たる青ヘル国連軍が全土を掌握。銃で復興が出来ると思ったのか? 国連軍に至っては、糞尿の川への垂れ流しによって史上初めて無辜のハイチにコレラをもたらし、陸続きの隣国ドミニカ共和国も含めて数千人の死者まで加えてくれました。
「なんちゃって国際社会」 は311同様に 『絆』 を強調、多数の国の政府が少なからぬ拠出金を約束、世界中から義援金も寄せられましたが −−− どの政府も実際の拠出はほんの一部。また有象無象のNGOと云う名の寄生虫がカネに群がり、被災者は被災直後とさして変わらない状態。セレブ売名の舞台にもなりました。
更に旧宗主国であるフランスまで加わってアメリカと共にハイチの再植民地化を図り (多分) 失敗。更には震災による死者数さえ正確に把握出来ていない状態で、つまりマトモな選挙人名簿さえ無い状態で選挙を強行させ、我が将軍様よりはるかに 『軽いパー』 であるド素人ミュージシャンをかいらいに。
国の誇りが踏み躙られたハイチに希望なんて無い、と云うのが、正直な感想。
出典: Haiti government links to old regime prompt scrutiny
Associated Press, October 14, 2011 @ Canada Haiti Action Network
ハイチの現状をよく表す写真。木の乱伐により丸裸になった国土にも似た福禄寿ヘッドが、 「なんちゃって大統領」 も兼任する 「成功した」 めでたい音楽屋 マーテリー、握手をする相手は−−− コイツ、まだ裁かれずにのうのうとハイチで優雅に暮らしているらしい。ハイチ人を何人殺そうが、アメリカにとって非常に好都合なかいらいだったから安泰。
◆Haiti: women's groups protest UN troops, Duvalier impunity
Update on Mon, 03/12/2012 - 22:21, World War 4 Report
◆Haiti AG begins appeals process on Duvalier case
Published on NECN.com (Boston), Feb 7, 2012 @ Canada Haiti Action Network
◆Haitian judge proposes clemency to Duvalier on human rights crimes
Associated Press, January 30, 2012 @ Canada Haiti Action Network
◆Is Former Haitian Dictator Jean-Claude "Baby Doc" Duvalier Off the Hook for Human Rights Crimes?
February 01, 2012, Democracy Now !
◆Will Jean-Claude Duvalier Ever Stand Trial for His Crimes Against Haiti?
January 20, 2012, AlterNet
◆Duvalier roams free, feted by President Martelly and Bill Clinton (Special UN Envoy to Haiti)
Washington Post, January 17, 2012 @ Canada Haiti Action Network
一方で、上掲殺人者より後に、当然の権利により帰国した、アメリカにとって依然として邪魔者である 「アカ」 のアリスティード大統領に対しては、懲りずにまた攻撃を仕掛けている様子;
◆Exhuming failed prosecutions: Washington renews its campaign against Aristide
Haiti Liberté, March 21, 2012 @ Canada Haiti Action Network
◆Flashpoints Radio broadcast responds to slanders against President Aristide
⇒ MP3 file, Flashpoints - March 15, 2012 at 5:00pm
◆問題の記事: Miami bribery probe zeroes in on Haiti's ex-leader Aristide
Posted on Saturday, 03.03.12, MiamiHerald.com
◆関連記事: Ex-official slain in Haiti after his son helps Miami feds in Aristide bribery probe
Posted on Thursday, 03.08.12, MiamiHerald.com
以下記事はリンクが有効;
◆米国政府がハイチの民主主義を認めない理由 / マーク・ワイズブロット
OZAWA さん訳、更新日:2011-09-20 10:19:14 @ みんなの翻訳
まだ僅かながら希望が残っているとすれば、北の圧力を排した、地域のための地域内の盟邦 (キューバを含む) でしょうか;
Community of Latin American and Caribbean States - Wikipedia
その能力やら将来は未知数ですが、ハイチにとってはアメリカに牛耳られている今が最悪であることは間違い無い。どうやってアメリカを追い出すかが問題ですが、そのうち経済的に自滅するでしょうから、それまではうまく折り合いを付けてハイチを支えるしかなさそう。
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*1:* 最終更新が日本語版より英語版の方が新しい