遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

米兵によるアフガニスタン民間人殺害 その3: マラライ暗殺未遂 および ソンミ村虐殺事件から44年 関連も

蛙の面にナントカで、アメリカ政府としては何ら方針を見直すつもりは無し。 『過去の従軍でアタマも負傷し、嫌々ながら4度目の前線に派遣された』 まるで被害者の様な加害者の米兵の人権は手厚く保護されています。家族に配慮してだろうが氏名は公表されておらず (所属はわかっているので調べられる筈ですが、情報検索も発信も統制されているのでしょう)、現地での身柄拘束やらリンチを避けるため既に国外へ移送済みらしい。一方で被害者は −−− 馬鹿馬鹿しい。どうせなるなら加害者ですね。特にアメリカ国籍の。


アフガン銃乱射の米兵、4度目の前線派遣に動転=弁護士
  ロイター 3月16日(金)17時58分配信


アフガン大統領、米軍の農村部撤収と権限移譲の前倒しを要求
  CNN.co.jp 3月16日(金)10時42分配信

   かいらいになり損ねたカルザイなんて、アフガニスタン内外での存在価値ゼロ。実行力無し、いつもの様に偽りの涙とポーズだけ。


The price of a life? In Afghanistan, it’s as little as 210 USD
  Reuters, March 14, 2012 @ RAWA News

   210ドルのアフアニスタンでの価値だの、額の多寡が問題ではありませんが−−−


今回はさすがに、アメリカ政府と 『交渉』 していたもう一方のクソであるタリバンを改めて敵に回してしまった様で;


米国との交渉打ち切り=「態度変えてばかり」と非難―タリバン
   時事通信 3月15日(木)21時4分配信


  元記事は、(全く読めませんが) 多分

   اعلامیه امارت اسلامی در مورد توقف گفتگوها با امریکا و در مورد دفتر قطر و فعالیت سیاسی در آن

     右から左への表記ゆえ、サイト構成も左右が逆。


なおマラライ暗殺未遂に関しても声明が出されている様で、 マラライによれば 元記事は;


فراه : یک تن محافظ ملالی جویا کشته و یک تن دیگر زخمی شد


この状況下、別の女性活動家である Sonali Kolhatkar さん (About Us / Afghan Women's Mission も参照) が以下の様な発信を行っています;


Afghan Activists Want US Out, No Deal with Taliban
  RealNewsNetwork.com, March 15, 2012 @ RAWA News

  元記事:the REAL news.com 記事 (動画あり)


この背景にあるのは;


Peace with Criminals, War with People!
  RAWA, 01.06.2010


なお他国への 『介入』 に関して、私は William Pfaff の考えに賛成;


Wars and Potential Wars Abound
  Posted on Mar 13, 2012 @ truthdig

  −−− My own opinion, as I have said before in this space, is that, in general, national societies should be left to solve their own problems and take the consequences, even when these involve civil war.


  Civil wars solve problems. Ask Americans. If Britain or France had intervened in the American Civil War (both did have material stakes in the outcome), it would probably have been a crueler and ultimately much more divisive war. American-European future relations would have been changed with unknowable consequences for the two world wars. (以下略、引用終わり)


ただしアメリカの 『介入』 の実態は対象国の問題解決などではなく、それにかこつけたアメリカの利権確保以外の何物でも無い訳ですから、国際社会がそれを許すこと自体大間違い。反体制派に直接・間接の軍事支援を行った結果、リビアはどうなりました? まだ表向き介入してはいないものの、シリアはどうなっていますか? 西側大手メディアは、全ての犯罪行為を政府によるものと云う、未確認のニュース (と云うよりデマレベル) を垂れ流していますが。反体制派弾圧の世界最高のエキスパートは、中国でもロシアでも無く、他ならぬアメリカですよ。アサドを批判する資格なぞありゃしない。


なお介入しないことイコール何もしないことではありません。例によって例えは悪いが、イラン制裁の様なものは有効ですね。(イスラエルアメリカにインネンをつけられて制裁を受けるイラン国民はたまったものではないけれど。)マラライの発信を良く聴け、と言いたいところ。




本日3月16日が44回忌。ベトナムの英字新聞をざっと見る限り、ソンミ村虐殺事件の記念行事の報道やら論説は見当たりませんから、ベトナムとしてはまだそっとしておきたいのかも知れません。でもそれではいつまでも同じことが繰り返されますから、ベトナム以外では忘れてはならない事件;


ベトナム・ソンミ村大量虐殺事件を振り返る
  国際人権ひろば No.82(2008年11月発行号) @ ヒューライツ大阪(財団法人アジア・太平洋人権情報センター)


  参考: ソンミ村記念館
     2009/4/12(日) 午後 6:28、ベトナム オフロード - Yahoo!ブログ


March 16, 1968 | U.S. Soldiers Massacre Vietnamese Civilians at My Lai
  March 16, 2012, 4:02 am, NYTimes.com


  On This Day March 16

  Vietnamese Say G.I.'s Slew 567 in Town
    Truongan, South Vietnam, Nov. 16 @ Nov. 17, 1969 edition


なお、米兵によるアフガニスタン民間人殺害に関し、幾つかのアメリカのサイトへのアクセスが制限されている様です。誰がやっているかは明らかですが。例えば;


url: [burnpit.us/2012/03/different-perspectives-afghan-shooting]

  • Title: Different perspectives on the Afghan shooting | The American ...
  • Time/Date: 7 hours ago (= March 16, 2012)
  • 見出し: My buddy Jonn Lilyea did an interview with both the BBC and MSNBC calling for ... concerned people will try to use this like they did after Vietnam with the My Lai massacre ...


ソンミ村記念館 「KHU CHUNG TICH SON MY」 石像


この様なモニュメントは日本にもありますよね、 『過ちは繰り返しませぬ』 なんてのも。でも為政者がその理念を無視し続ける限り、同じことが繰り返されます。 『国防』 や 『国益の確保』 って、今でも、自国民・他国民のいのちを犠牲にすることでしか成り立たないものでしょうか???