マグニチュード１１、　震度８超級の巨大地震その１３：　ギリシャ　〜　ＥＵ危機

　　⇒ 2010-05-19 過去関連記事
　　⇒ 過去参考記事

２０１１年１１月３・４日の予定で第６回主要２０カ国・地域（Ｇ２０）首脳会議が仏カンヌで開催されています。　⇒ G20 Information Centre / Home

その中でも中心的な話題となったギリシャ〜ＥＵ危機のことを；

◆ギリシャ情勢　Ｇ２０でも大きな関心事
　　日本テレビ系（NNN） 11月4日(金)8時47分配信

◆Greek crisis: Referendum cancelled amid chaos - Thursday November 4 2011
　　　　Euro crisis: all the day's developments @ guardian.co.uk

　　◆Greece may leave euro, leaders admit
　　　　guardian.co.uk, Thursday 3 November 2011 21.39 GMT

　　◆Wall Street vs. Greece: G20 Opens as Greek PM Pushes for Referendum on Bailout and Austerity Measures
　　　　November 03, 2011, Democracy Now !

● Economy of Greece - Wikipedia
　　 last modified on 3 November 2011 at 08:58

◆世界経済を翻弄　Ｇ２０機能不全
　　産経新聞 11月4日(金)7時55分配信

　　※ どうしてこうもアホな、偏った誤認記事を堂々と掲載出来るのか理解に苦しみます；

『機能不全』と云うならそれは、十分な時間があったにもかかわらず加盟小国ギリシャさえハゲタカから守れなかったＥＵ／ＥＣＢであり、『世界経済を翻弄』した張本人はＧ７、特にアメリカでしょう。ホストの猿居士はどういうつもりか知らないが、Ｇ２０やら中国はＧ７の尻拭い機関では無い。

『ギリシャの世論は、５９％が支援策に反対する』の言い回しには悪意を感じます；支援に反対する馬鹿がいるワケはなく、猿居士が言うところの『守るべきルール』、即ちパッケージとなっている支援の条件に反発していると云うこと。提灯持ちも含む海外メディアでは概ね "Bailout and Austerity Measures" と明示しています。

このメディアは、記事中の『英大衆紙は、ギリシャを「ＥＵの頭部に銃を突きつける腐敗国家」と断じた。』をそのまま引き写しているだけ。しかし英国はＥＵに属するものの、お手盛りの例外規定によりユーロ圏外。最近の与党「反ＥＵ」の大量造反　脱退国民投票動議は否決の中で『「ＥＵから伝達される決定により英国と議会はますます無力になっている」と述べ、主権を取り戻す必要性』が堂々と主張されており、ギリシャを批判する立場には無いと思うが。

『混迷を深める世界経済は、国としてはＧ２０に加盟していないギリシャにその命運を握られている。』、レベルの超低い認識。規模の小さいギリシャなんてユーロ潰しの手始めに過ぎず、次の候補には事欠かない。実際に命運を握るのはＥＵ即ち独仏であり、破たんを誤魔化すアメリカとその尻拭い役ミツグ君であり、未知数の中国、更には覇権通貨としてのドルの余命でしょう。

パパンドレウが守ろうとしたのはギリシャ国民の生活とギリシャの主権。『消費増税公約へ』なんてええかっこしいのどこぞのどぜうなんかよりはるかにマトモでしょう。（どぜうに代表される国民は、消費増税を容認してるんだっけ？）ギリシャ国民の立場に立って眺めて見れば、随分違った絵が見えて来ます。明日〜明後日の我が身かも。

　　◆＜ギリシャ＞「内弁慶」首相に政界失望…独仏の圧力に屈し
　　　　毎日新聞 11月4日(金)12時23分配信

　　　　※ 本当にそうだろうか？独仏から何らかの譲歩　−−−　条件の柔軟な運用とか　−−−　が提示され、潮時と考えたのかも。表向き説明は出来ないでしょうが。

今日の世界を席巻するのは、 Democracy の衣を被った Plutocracy 。 OWS ／ We are the 99% の拡がりにも期待。

【関連記事】

　※ リンク切れが多いハズ。題名だけでも十分雰囲気？は伝わるでしょう；

　◆アテネ１２万人超デモ　ギリシャでゼネスト
　　　2011年10月20日朝刊、東京新聞　(TOKYO Web)

　◆メルケル独首相らがＥＵ首脳会議への過剰期待にくぎ―欧州債務危機
　　　ウォール・ストリート・ジャーナル 10月18日(火)8時24分配信

　◆スペインの銀行格下げ＝S＆Pとフィッチ
　　　時事通信 10月12日(水)5時43分配

　◆欧州基金拡充を否決＝ユーロ圏の命運、再投票に持ち越し―スロバキア議会
　　　時事通信 10月12日(水)5時29分配信

　　　　◆スロバキアで欧州基金拡充めぐり採決　「ユーロに裏切られた」の声
　　　　　産経新聞 10月11日(火)19時52分配信

　◆「日中は共同でアジア通貨を作れ」ノーベル賞経済学者が提言―中国
　　　Record China 10月2日(日)15時54分配信

　　　※ 「ノーベル賞」、「ユーロの遅々」のご威光を振り回しても、これは当面逆立ちしても出来ないでしょう。国の主権が絡むし、ユーロの二の舞にもなるし。何か下心がありそう。