遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

マグニチュード11、 震度8超級の 巨大地震その3: アメリカの戦費計 約4兆ドルでも控え目?

今回の債務危機に私が期待するのは 『戦費削減 ⇒ 撤退』 ですが、世界随一あるいは唯一の覇権国アメリカの戦費はその性格上、 「どこに出して問題の無い? 国防費」 として公表されているものはほんの一部でしかない筈。また 『戦費』 としてくくると、厭戦機運の高まる中削減の標的にされる、と云うこともあるでしょう。でも巨額の使途不明金も含め、どんな勘定科目にどんなに 「巧妙に」 分散されているにしろ、その支出の結果が現在の債務危機の決して小さくは無い要因の一部であることに間違いは無い筈。以下、比較的信用に足ると思われるサイトから紹介;



財政赤字増加の大統領毎貢献 および 債権者一覧】


 How did the United States get $14_3 trillion in debt And who are the creditors
   July 28, 2011, NYTimes.com


   
    戦争を拡大させたのは子ブッシュおよび我が将軍様。この2人で総計8.5兆ドル増やしています。
   出典: Q. and A. on the Debt Ceiling / NYT


 Historical Tables The White House

    ホワイトハウス公式発表資料リンク集。




【"Costs of War" サイト】


 Costs of War, Was It Worth It?
   June 29, 2011, ANTIWAR.BLOG


  Home Costs of War


   Who We Are


   What We Haven't Counted

     We did not, nor could we, count or assess all the effects of these wars. (中略) Finally, we could not quantify the emotional suffering in the U.S., Afghanistan, Pakistan, and Iraq of those who have lost loved ones or their communities. (記事終わり、引用終わり)


   Economic Cost Summary


     


     




【"Three Trillion Dollar War" サイト】


  Three Trillion Dollar War


権威好きにはうってつけ!! 2001年 ノーベル経済学賞 受賞の 経済学者ジョセフ・E・スティグリッツ および Linda Bilmes 共著の 世界を不幸にするアメリカの戦争経済 イラク戦費3兆ドルの衝撃 サイト。

   


●マ●ン 書籍内容紹介 (出版社: 徳間書店 (2008/5/17) 、ISBN-10: 4198625298 / ISBN-13: 978-4198625290)


 ブッシュ政権はひた隠そうとしているが、イラク戦争にかかったコストは恐ろしいほどの額であり、教授の計算によると3兆ドル(!)にのぼるという。
この巨大な額が、アメリカ経済や世界経済に影響をあたえないわけがない。この戦費は政府が払いたくない、払えないものであり、それは巡り巡って、ひとりひとりの国民の肩にのしかかっていくのだ。
戦争は決して経済に貢献しない。このシステムをグローバルに解明していく。さらに、特別章として、金利に対する教授の考え方や、サブプライム問題に対する所見の発言も付いている。
衰退するアメリカ経済、混迷を深める世界経済のからくりと、先行きを知るための必読の1冊。


 The true cost of war
   The Guardian, Thursday 28 February 2008


    スティグリッツ教授へのインタビューに基づく記事。最後に金額群が紹介されています。




戦争関連のニュースや記事で他にめぼしいものは;


US troops concerned over pay amidst debt default
  Gulf Times, Latest Update: Sunday31/7/2011July, 2011, 02:04 AM Doha Time


イラク戦争の8年間を振り返る(1) / メディア・ベンジャミン&チャールズ・デービス
  益岡さん訳、最終更新:2011-05-07 11:04:59、みんなの翻訳

   このシリーズは今日現在 イラク戦争の8年間を振り返る(6) まで掲載されています。



デフォールト回避の基本合意には達したものの、正式には現地時間月曜日に議会に提出されます。当たり障りなくまとめられ、採決されるでしょう。戦争はアメリカの十八番にして最大・最良のビジネスなのでしょうね。実質20%を超えるとも噂される失業対策でもあるでしょう。だから戦費約4兆ドルよりもまず、どの先進国でも財政を圧迫する要因となるメディケアや社会保障費など、国民の福祉に係る費用を削減。目先の経済効率を考えての戦争であり弱者切り捨てなのでしょう。アメリカが壊れて行くのを見るのは残念なことですが、それはアメリカ国民の決めること。


でも相手のある戦争は別。軍事費は米国の財政赤字の最大の問題点ではない、との観方は正しいのかも知れませんが、でも一番手っ取り早く削減出来る費用です。そんなに簡単に撤退出来ない程意義のある戦争はやっていないでしょう。米軍に撤退されて困るのは、米国内の好戦派・利害関係者以外では戦地のかいらいおよび寄生虫だけ。一体何のために、誰のために血を流しているのか、もうわからないでしょう。