遊蕩爺の漂浪メモ

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金子みすゞ 〜 みんなちがって、みんないい

突然脚光を浴びることになった童謡詩人である金子みすゞさんについては以前紹介したつもりでしたが、記事が見当たりません。日本の女性活動家について調べる過程で巡り合った詩人ですが、下書きでボツにしてしまったのかも。私の大のお気に入りである 『みんなちがって、みんないい。』 と云う言葉はこの詩人のもの。この機会に改めて紹介、 『我欲』 を洗い流すにもよいかも知れません;




 『私と小鳥と鈴と』




金子みすゞ詩集に注文殺到 きっかけはACのコマーシャル
  J-CASTニュース 3月23日(水)20時22分配信


  −−− 現在流れているCMで使われているのが「『遊ぼう』っていうと 『遊ぼう』っていう。(中略)『ごめんね』っていうと 『ごめんね』っていう。こだまでしょうか、いいえ、誰でも。」という詩。大正時代の詩人・金子みすゞの「こだまでしょうか」という作品だ。 (中略)


  女性の落ち着いたトーンの声で読み上げられ、CM最後には「やさしく話しかければ、やさしく相手も答えてくれる」というキャッチコピーが入る。ACのサイトによると、このCMは人と人との優しい会話のきっかけになることを願い2010年に制作された。


  放送自体は同年からされていたが、2011年3月11日の東北関東大震災後でスポンサー企業がCMを自粛したことで、連日何回も流れることになった。そのせいもあって、現在大きな注目を集めている。 (以下略、引用終わり)



しかし何がきっかけになるかわからないものです。今回は字幕の文字だけではなく音と映像が繰り返し流れたことでブレイク?した様です。私はテレビを見ないので探してみると、30秒バージョンと60秒バージョンの2つがありました;


  
  ACジャパン CM こだまでしょうか 60秒版


  
  ACジャパン CM こだまでしょうか 30秒版


目次としては 金子みすゞ 参照。決して平穏・幸福な人生を送られた訳ではなく、26歳の若さで自らいのちを断たれたのは残念。しかし私が強く惹かれるのは、「自然とともに生き、小さないのちを慈しむ思い、いのちなきものへの優しいまなざし」(← 涙脆い割に私には文学的才能が無いので、ウィキペディアからの引用でご勘弁) らしい。いのちなきものも含めた 『みんなちがって、みんないい。』 への共感も。単に一人の人間の生き方としてだけではなく、平和に共存出来る世界の礎となる考えだと思うから。


  
  金子みすゞ詩の世界 みすゞこれくしょんPV
   クジラが出て来る理由はわかりますね?


なお生活が落ち着いたらいつか行ってみたいのは、山口県長門市にある 金子みすゞ記念館。手元にある書籍 『没後80年 金子みすゞ―みんなちがって、みんないい。』 は宝物だし。都内で開催された 没後80年 金子みすゞ展〜みんなちがって、みんないい。 には行けなかったから、5月に横浜で開催の 没後80年 金子みすゞ展 〜みんなちがって、みんないい。 には是非行かなければ。