遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

2011年東北地方太平洋沖地震 その21: 原発

原子力発電所に関する参考リンク集


余震も続いていますね、本日2011年3月23日には福島でも大きいのが複数発生;



出典: 「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」について(第24報)
    報道発表資料 / 平成23 年3 月23 日09 時00 分 / 気象庁


最新; 「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」について(第25報)(PDF形式: 850KB)


参考: 気象庁 緊急地震速報について



マグニチュードと震度の関係】


この2つの単位はごっちゃになり易いので、いい加減な私自身の再認識も兼ねて紹介しておきますと;


  
  出典: マグニチュードと震度の違いは? / 国土交通省 四国地方整備局


要するに、ある特定の地震の規模を表すのが マグニチュード ですから、これはひとつだけ。一方各地で感じるその地震による揺れの規模を表すのが 震度 ですから、これは観測地によって異なります。


問題の 福島第一原子力発電所 の所在地は <〒979−1300 福島県双葉郡大熊町大字夫沢字北原22番地> ですから、311本震の際の震度 (正確に云えば 気象庁震度階級) は最大7のうち 『6強』 、本日23日07時12分ころ発生の余震の震度は最寄りの双葉町で 『4』 でした。


【福島第1原発 状況】


 <福島第1原発>2号機で放射線量が最高値…タービン建屋内
   毎日新聞 3月23日(水)19時14分配信


   −−− 一方、東電は、同原発敷地正門で11日以降、中性子線が13回検出されていたと発表した。中性子線はウランやプルトニウム核分裂する際に発生し、エックス線など他の種類の放射線に比べ透過力が強い。線量は毎時0.01〜0.02マイクロシーベルトで人体に影響はないが、核燃料の一部が損傷している可能性が高まった。東電はこれまで検出回数を2回と発表していたが、計測器の数値の読み取りを誤ったのが理由と説明した。 (記事終わり、引用終わり)


    この期に及んで−−− 読み間違いではなく、隠し切れなくなっただけでしょ?


 3号機の煙「原因分からない」…原子力保安院
   読売新聞 3月23日(水)17時13分配信


   
   何を訊いてもわからない子猫ちゃん、困ったちゃんですね。この動画の通りハッピーエンドになればよいのですが−−−


 制御室の計測機器に通電=1号機炉内温400度以上―核燃料プールに放水・福島原発
   時事通信 3月23日(水)12時28分配信


   −−−1号機の炉内温度は23日午前6時、設計時に想定した上限温度(302度)を超える400度以上に上昇。これまでの消火系配管に加え、別の配管も使って給水量を9倍に増やし、炉内温度を390度まで下げた。保安院によると、設計温度を超えても、直ちに不具合は生じないという。 (記事終わり、引用終わり)


    また回りくどい表現が。これは 『設計温度を超えると、そのうち不具合が生じる (可能性がある)』 と云うことですね。390度と云うことは上限温度プラス30%、それで大丈夫なら設計時の設定がおかしい。 (プラス3%ならまだわかる様な気がしますけど)


【海外での報道】


 日本の原発は「コスト優先」=米外交官が06年に疑念―ウィキリークス
   時事通信 3月23日(水)6時36分配信


   −−− 【パリ時事】22日発行の仏紙ルモンドは、内部告発サイト「ウィキリークス」が入手した米外交公電を基に、在日米大使館の外交官が2006年の時点で、日本の原発について、コスト削減を優先し安全性をおろそかにしているのではないかと疑念を抱いていたと報じた。 (中略)


   外交官はさらに、 (中略) 「われわれは経費節減と生産性向上を合言葉に、安全が犠牲になる例をあまりに多く見てきた」と報告したという。 (記事終わり、引用終わり)


    ルモンド紙当該記事は見付けられませんでしたが、件の米外交公電および関連する文書は多分;


   検索結果ページ から;


   Viewing cable 06TOKYO1592, LOCAL COURT ORDERS SHUTDOWN OF NUCLEAR REACTOR
     Created on; 2006-03-27 09:09


   Viewing cable 08TOKYO3432, 3-4 DECEMBER NUCLEAR SAFETY AND SECURITY GROUPing cable 06TOKYO1592, LOCAL COURT ORDERS SHUTDOWN OF NUCLEAR REACTOR
     Created on; 2008-12-17 07:07


   Viewing cable 08TOKYO2993
     Created on; 2008-10-27 08:08


    アメリカは日本の原発運営の危うさを十分把握していたと云うこと。さすがに素早く対応頂けた訳です。


 Crisis in Japan: Two Reactors Under Control, But Radioactive Gas Release Still Possible; Regulators Ignored Warnings About Plant
   AlterNet, Posted at March 22, 2011, 10:26 am


放射能汚染?】


 出荷停止のホウレンソウと牛乳 「安全なので私が食べる」と大槻教授
   J-CASTニュース 3月23日(水)18時22分配信


    ここまで言い切れてかつ実際に行動出来るなら評価出来ると思います。ただしその結果を見られるのは相当の時間が経ってからであること、また、専門家としての知識に基づいて未知ながらリスクを測って自己責任において行う点考えると、 『安全』 とは言い難い。地震・事故の度に放出される放射線を怖がってはいけない、逃げられないんだから仲良くしましょうってことなら (そんなことは無いと思うけど) 、原発のそばに引っ越すなり勝手にどうぞ、ですね。科学者の姿勢の問題であり、国民の健康とは関係ナシ。私が、もったいないから賞味期限切れの飲料など飲みますよ、と言うのと大して変わりません。


  なお関連リンク先は;

   大槻義彦公式ブログ

   研究者プロフィール - 松本 義久