2011年東北地方太平洋沖地震 その１０： 原発 その３ （随時更新）
採り上げられ方やその使われ方？ は様々でも、原発爆発は現在世界中のトップニュースとなっています。 以前 ちらっと紹介した John Large さんの最新のインタビュービデオは；
◆Expert assessment on radiation leak 14 March 2011 - 18.35GMT
そういえば、被ばく者を出しながらも現在被災地で救援に当たって頂いているアメリカ海軍の航空母艦 ロナルド・レーガン は原子力空母ですね。様々な関連エキスパートが乗り組んでいるでしょう。
大惨事一歩手前？ 手遅れでなければよいのですが。日本政府にも電力会社にも原発を運営する能力など無い事が証明されたでしょう、危機管理どころか手が付けられない状態。次々と火の手が−−−；
◆＜東日本大震災＞福島２号機格納容器「穴が開いた可能性」
毎日新聞 3月15日(火)20時42分配信
−−− 東電によると、２号機で爆発音がしたのは、原子炉格納容器につながる圧力抑制プール。その後、格納容器内の圧力が、それまでの３気圧から外気と同じ１気圧に下がったため、経済産業省原子力安全・保安院は「格納容器の一部に穴が開いた可能性がある」という。
もし格納容器が損壊していれば、炉心を守るのは原子炉圧力容器しかなくなる。 （以下略、引用終わり）
※ と云うことは；
今回破損した可能性のある 原子炉格納容器 は；
出典： 原子力発電の安全性
で、核燃料を守る 『五重の壁』 は；
出典： 同上
すると現在炉心を守っているのは 原子炉圧力容器
出典： 同上
だけ、と云うことになりますね？ 持ちこたえるのだろうか？
◆福島第一１〜４号機、依然制御できず
読売新聞 3月15日(火)18時39分配信
※ この４基は廃炉ですね。少なくともその分消費を減らさないと。
◆首都圏でも放射線量が数十倍 観測施設にアクセス殺到
J-CASTニュース 3月15日(火)16時12分配信
◆米国内でヨウ化カリウムの需要急増 「まず日本へ」と供給社
CNN.co.jp 3月15日(火)13時33分配信
◆安全のはずが命がけ…怒る自衛隊・防衛省
読売新聞 3月15日(火)14時47分配信
放射能汚染の懸念が一層高まる事態に、自衛隊側からは怒りや懸念の声が噴出した。 （中略） 炉への給水活動は、これまで訓練もしたことがない。爆発の恐れがある中で、作業は「まさに命がけ」（同省幹部）。「我々は放射能の防護はできるが、原子炉の構造に特段の知識があるわけではない。安全だと言われれば、危険だと思っていても信じてやるしかなかった」。別の幹部は唇をかんだ。 （記事終わり、引用終わり）
※ これ、とんでもないハナシ； 炉への給水活動は東電がやっているのではないのか？ その場の訓練だけでシロートにも出来るなら、被災地の外でぬくぬくとしている東電やら政府の高給取りにやらせればよい。自衛隊は災害救助には絶対に必要で、替えがいないのだから。
◆東日本大震災 「分からぬ」「確認する」東電混乱
毎日新聞 3月15日(火)11時12分配信
水位の低下、空だき、爆発−−。次々と起きる福島第１原発２号機の原子炉内のトラブルは、東京電力の社員も対応にあたる一部社員だけを残して退避する事態に。本社や地元の福島県は、想定外の現実を前に対応に追われた。 （以下略、引用終わり）
※ 「想定外」 「マニュアルにない」 「爆発のメカニズムはわからない」、完全にお手上げ状態。現場に残され危険に晒されてコキつかわれている従業員だってきっと被災者でしょう、ご家族だってお持ちでしょう。政府も東電も、記者会見でヨタを飛ばしているヒマがあるなら、高給取りのトップマネジメントこそ現場に残るべき。いつも部下に言っている様に、 「給料分くらいは働け」 ですね。ちなみに原発の実体として紹介されているのは；
◆福島第2原発は安全に停止＝4基とも「冷温停止」に―東電
時事通信 3月15日(火)11時35分配信
※ これが事実ならリスクが少し減ったことに。
◆福島第一原発正門で中性子線検出、３号機からか
読売新聞 3月15日(火)3時30分配信
◆爆発で警察官ら３人被ばく、陸自隊員４人けが
読売新聞 3月15日(火)3時9分配信
※ 既に救援の外国人も含めた相当数が被ばく、一体誰がどう責任を取るつもりか、またご家族にどう申し開きするつもりか？ 「大したことはない」 「大丈夫」 的な発言繰り返すうちに事態はどんどん悪化。
◆米政府にも支援要請＝原子炉の冷却事故で―日本政府
時事通信 3月15日(火)2時4分配信
◆２号機、高濃度放射性物質を放出 福島第一原発（1/2ページ）
2011年3月15日1時34分, asahi.com（朝日新聞社）
◆政府、専門家チーム派遣を要請＝原発事故でIAEAに
時事通信 3月15日(火)1時2分配信
◆福島第一２号機、燃料棒すべて露出…冷却水消失
読売新聞 3月15日(火)0時7分配信
※ 冷却水消失の理由はわかっているのか？
◆旅客輸送の混乱回避要請＝救援物資、予備費302億円―政府
時事通信 3月14日(月)21時39分配信
−−−枝野長官はまた、深刻な放射能漏れに発展しかねない東京電力福島第1原発の状況についても13日に続き説明に当たった。14日夜の会見で「一定の管理の下、安定化に向けた方向に進んでいる。最悪の事態を想定しても、（大事故を起こした旧ソ連の）チェルノブイリ原発と同様の事態にはならない」として、周辺住民らに冷静な対応を呼び掛けた。 （記事終わり、引用終わり）
※ コイツの 「想定」 する 『最悪の事態』 とは具体的にどんなものか、是非説明してもらいたい。
