遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

鬼医師?

一般的には、医者は大金を稼いでいるのだから激務は当然と考えられているのでは? 批判は簡単、でも考えなければならない面も−−−


★27Feb11:問題の書き込みにつき、医師本人がやったことを認め謝罪したと判明。

女医が患者に「死ぬなら私が帰ってからにして」、中国で波紋
  サーチナ 2月26日(土)18時58分配信


<続報>「患者が死んで今夜はぐっすり」、愚痴ったのは女性医師、すでに洗濯係に左遷―中国
  2011-02-25 22:41:20 配信, レコードチャイナ


  <続報>「患者が死んで今夜はぐっすり」問題発言の「冷血」女医が謝罪―中国
    Record China 2月27日(日)13時35分配信


いずれのニュースでも、医師本人は記事を投稿したことを認めてはおらず、状況から考えて 「本人がつぶやいた可能性が大」 と云うレベル。冤罪の可能性もある、と云うことは忘れずに。


反中・嫌中の皆さまやらメディアが格好のネタとして採り上げそうな話題。炭鉱事故などで死者が出ると、それが中国で起こった場合だけ 「アカは人命軽視」 と侮蔑するのと同じレベル。しかし、さすがに公共メディアで 「つぶやく」 様な馬鹿なマネはしないまでも、アメリカ (極端に言えば、カネの有無を何より優先して確認し、無ければ門前払い、と云うスマートな対応) や日本でも本質的に同じことが起こってはいないか? マイケル・ムーア 監督の医療関連映画 『シッコ』 で取り上げられた欧州 (英仏だっけ?) はまだマシかも知れないが、それも財政によって安泰ではない、と云うハナシも聞くし。


医師不足


医療崩壊


出産難民


Yahoo!知恵袋 より抜粋;


  不足 ー 内科、外科、産婦人科、小児科など命に関わることが多く訴訟の危険のある科
  過剰 ー 歯科、眼科、皮膚科など


医学部受験はやめておけ


   少々旧い (2006年当時?) が、今でも大して変わらないでしょう。この記事はおススメ!


医師-年収アップ!


等々−−−


仲間うちでボヤくのは仕方が無いとしても、発信媒体であるブログやらツイッター等で 「つぶやく」 ことでは無い、それは確か。未熟であることも、若ければ仕方がない。 (おいおい、オレは大丈夫か?) でもおちおち寝ていられない、たまにでも休みが欲しい、人並みにコイビトだって欲しい、デートもしたい、激務の割にペイが悪い、私は聖人ではない、などと云う悩みは、大多数の医師のみならず、医療や介護の現場で働く全ての人たち共通では? 身勝手な患者も増えた様だし。ハタケは違うものの、教育を放棄した家庭から 「粗暴なご学友」 を 「押しつけ」 られる教育の現場でも似たような事情は無いのか? いずれもそのムカシ 『聖職 (:宗教関係は除く)』 と呼ばれた分野です。強烈な使命感に燃える人でない限り、私の様な俗物には絶対に務まらない。


どこぞから輸入して日本や中国を席巻する、上っ面だけの自由・効率、カネ万能の風潮も行くところまで行ったな、と云う気がします。 私は幸いにして親が丈夫に産んでくれたおかげと憎まれっ子であるおかげ? でお世話にならずに済んでいますが、何にでも市場原理を導入することの是非は問われるべきでは? 労働 (このコトバがアカっぽく聞こえるのであれば、「社会への貢献」 と言い換えても構わない) に対する対価の考え方も見直されるべき。格差があって当然の分野、ある程度の格差はやむを得ない分野、あってはならない分野があると思いますがね。 『諸個人の利己的な経済活動が、結果的には、社会の生産力の発展に寄与し、また諸階級の利害も調整されて、繁栄のなかに自然的調和が成立する』 (見えざる手 - Yahoo!百科事典 より抜粋) 等と云う18世紀のタワゴトが通用しないことは、世の中を見渡せばわかること。