エジプト 騒乱 その3
地域の 「イスラム化」 による孤立を極度に恐れるイスラエルと、地域での覇権を決定的に失いそうなアメリカによる介入がエジプトでの騒乱を複雑化させている様子。「周辺国」 は様子見の感があるものの、大きな流れは止まっていないように見受けられます;
◆エジプト:公務にもううんざり…米テレビにムバラク大統領
毎日新聞 2011年2月4日 11時03分(最終更新 2月4日 11時11分)
※ 30年も他国にお仕えしたのだからアンタはもう用済み、即刻退陣しない限り事態は収拾不能。「西側」 と共に ムスリム同胞団 をテロリスト扱いしているフシがあるが、彼らを 「弾圧」 したのは誰なのか? 彼らを 「過激派」 やら 「危険な原理主義者」 と呼ぶなら、それを生み出した 「西側」 だって同じ。キリスト教原理主義は善で、イスラム原理主義は悪なのか? 目くそ鼻くその世界。
◆Israel Pushes for Conditional Democracy in Egypt
Officials Press for West to Impose Demands on a Free Egypt
February 02, 2011, ANTIWAR.COM
◆As crisis deepens in Egypt, U.S. 'can't dictate events'
Washington Post, Wednesday, February 2, 2011; 9:30 PM
◆Noam Chomsky: “This is the Most Remarkable Regional Uprising that I Can Remember”
February 02, 2011, DEMOCRACY NOW !
Guest:
Noam Chomsky, author and Institute Professor Emeritus at MIT, where he taught for over half a century. He is the author of dozens of books.
◆Columns : The Battle for Egypt
Paris, February 1, 2011, William PFAFF
◆Digital Darkness: U.S., U.K. Companies Help Egyptian Regime Shut Down Telecommunications and Identify Dissident Voices
February 01, 2011, DEMOCRACY NOW !
Guests:
Tim Karr, campaign director, Free Press
C.W. Anderson, Assistant Professor of Communications, City University of New York at Staten Island
◆What Corruption and Force Have Wrought in Egypt
Posted on Jan 30, 2011, Truthdig
周辺国は?
◆Days of Rage: Uprisings Planned Across Mideast, North Africa
February 02, 2011, ANTIWAR.COM
出典: gif 画像
◆What other dictators does the U.S. support?
Wednesday, Feb 2, 2011 07:30 ET, Salon.com
※ 挙げられている国・独裁政権は;
King Abdullah of Saudi Arabia,
King Abdullah II of Jordan,
Teodoro Obiang Nguema Mbasogo of Equatorial Guinea,
Islam Karimov of Uzbekistan,
Kurbanguly Berdymukhamedov of Turkmenistan
◆Anti-government rallies in Yemen stay calm
Washington Post Foreign Service, Thursday, February 3, 2011; 9:05 AM
−−−イエメン国内ではサーレハの肖像画、銅像があちこちに見られ、周辺のアラブ諸国同様に指導者に対する個人崇拝を行なっている。最近ではサーレハの名前を模した巨大モスクが建てられ、国民から反発を買っている。 (以下略、引用終わり)
−−−イエメンは、アラビア半島諸国において唯一共和制をとる立憲国家である。現行憲法は1991年に発布され、1994年および2001年に改正されたものである。民主化に強い意欲があり、言論の自由も認められているとされるが、サーレハ大統領個人に対する批判は認められておらず、厳しい取締りを受ける。近年では、独裁傾向を強めているとされる。 (以下略、引用終わり)
◆Anti-government activists start to organise in Syria, Sudan
Mon, 31 Jan 2011 19:14:58 GMT, Earth Times News
◆Algeria to lift emergency powers
Last Modified: 03 Feb 2011 16:40 GMT, Al Jazeera English
◆◆JPMAメルマガ◆ パレスチナ最新情報 11・02・03.txt
−−−今後の展開を世界が注目しています。イスラエルも、西岸とガザ地区の両パレスチナ自治政府も、極度に緊張しているようです。2つの自治政府は、エジプト民主化運動への連帯デモを全面的に禁圧していると伝えられます。西岸政府は、腐敗と強権、ガザ政府も強権を批判されていて、エジプト同様、市民の怒りが自分たちに向けられることを恐れています。
06年に中東で最も公正な選挙が行われたパレスチナですが、その後、自治政府の事実上の分裂で、期限が過ぎた大統領、議会(PLC)いずれの選挙も行われていないのはご存じのとおりです。
ネタニヤフ首相は、「エジプトの政治的混乱は、数年は続くだろう」と言い、イスラエルの「力」を強めねばならないと主張しました。同首相は、ドイツの首相との会談で「イランのようなイスラーム急進派」が政権を握る「恐れ」を述べました。
現在、エジプトの反政府運動の中心は、政教分離主義の都市の若者だと言われます。しかし、ムバーラク政権が生き残りのため、さらなる暴力を用いて混乱が拡大すれば、状況は変わるかもしれません。
エジプト、それにヨルダンやイエメンの革命的な政変は、イスラエルとパレスチナの政権を大きく揺さぶることになるでしょう。
今週、世界のメディアでは、パレスチナ関係の報道が目立って減っています。パレスチナ人は息をひそめているようです。 (以下略、引用終わり)
この様な状況下、日本は相変わらず;
◆政権移行の即時開始促す=エジプト対応、米と共同歩調―政府
時事通信 2月2日(水)16時40分配信
※ 植民地総督や 『お子ちゃまがいむだいじん』 の出番はありません。自立したオトナは自分で考え、自分で責任を負って決断・行動すべきなのですよ。アメリカ様へのお追従しか言えないなら、黙っているのが得策。