ハイチはどうなっている? その30: 冗談だろ? その3
2人の 『亡命した元大統領』 の帰国を巡っての動きが活発化している模様;
【頼まれてフランスに亡命してやった独裁者 ジャン=クロード・デュヴァリエ】
※ 「米仏に頼まれて亡命してやった」 状況とそれを巡る経緯については、ジャン=クロード・デュヴァリエ - Wikipedia 中の 『プロフィール』 参照。
◆Jean-Claude Duvalier: I came to take part in reconstruction
By Associated Press, Saturday, January 22, 2011 via BostonHerald.com
◆Dictador Duvalier quiere ser presidente de Haití
20 Enero 201, Cubadebate
◆Préval afirma que Duvalier debe enfrentarse a la justicia
PUERTO PRÍNCIPE, 23 Ene. (EUROPA PRESS)
◆Haiti president: Duvalier should face justice
Associated Press / January 22, 2011, via Boston.com
◆"Baby Doc" offers regret, no apology, to Haitians
Fri Jan 21, 7:45 pm ET, PORT-AU-PRINCE (Reuters) via Yahoo! News
◆Haitian lawyer seeking Canadian help in case against Duvalier
Published On Fri Jan 21 2011, thestar.com
◆Prosecute Jean-Claude Duvalier!: Statement of 50 Organizations
January 20, 2011, Latest News Canada Haiti Action Network
◆Haiti's 'Baby Doc' quietly departs hotel
AP, Thu Jan 20, 1:34 pm ET via Yahoo! News
※ 行先はハイチ国内の自宅 (長年封鎖されていた) だったらしい、と云うような報道を見かけました。
【拉致されアフリカに亡命させられた ジャン=ベルトラン・アリスティド】
※ 「米仏にはめられて亡命させられた」 状況とそれを巡る経緯については、ジャン=ベルトラン・アリスティド - Wikipedia *1 中の 『ハイチ出国』 に詳述アリ。その中でも紹介されている以下インタビューが、アメリカの傲慢と欺瞞を最も良く表していると私は考えています;
2005年10月22日パウエル前国務長官の元首席補佐官ローレンス・ウィルカーソンはエイミー・グッドマンのインタビューでアリスティドを批評した。
エイミー・グッドマン / なぜ大統領(アリスティド)が権力に執着していたと言うのか? 彼はブッシュ大統領がこの国(米国)で得たより確実に票のより高い割合を得たハイチの民選大統領であった人物だ。
ローレンス・ウィルカーソン大佐 / 得票率を民主主義、我々が反映しているところの米国の民主主義制度の類いと同一視しないでくれ。
◆Statement of Jean Bertrand Aristide: 'I am ready to return home'
Dr Jean-Bertrand Aristide, Former President of Haiti / 19 January 2011
◆Francia y EEUU no permiten que Aristide regrese a Haití
21 Enero 2011, Cubadebate
◆Blocking Aristide's return to Haiti shows woeful lack of respect
POSTED: Thursday, Jan. 20, 2011, bellinghamherald.com
◆With Baby Doc back in Haiti, Aristide calls next
By THE ASSOCIATED PRESS Published: January 19, 2011, NYTimes.com
※ 我が将軍様と猿居士がアリスティドに関してヤっていることは、明らかな(拉致・)監禁であり、国家主権の侵害も甚だしい。この正当性が主張出来るものならやってみろ、と言いたい。アメリカの有権者はこのことを知らないのでしょう。
それにしても、両亡命者のパスポートがどうなっているのかがよくわからない。亡命生活25年の大ベテラン? デュバリエは確か 「有効なパスポートでハイチ入国したが、滞在中に失効のため更新を申請した。そのため予定した木曜日に帰仏出来ない」 ってなことだったし、一方で亡命生活7年のアリスティドは 「ハイチ政府にパスポートの発行を願い出たがナシのつぶて、出国さえ出来ない」 であった筈。デュバリエはフランスのパスポートでハイチへ入国したのか、それともハイチのパスポートを何らかの形で取得したのか−−− 米仏に従順なら虐殺者でも帰国出来て、従順でなければ大統領 (アリスティードは、法的にはまだ大統領であるハズ) でさえ帰国出来ない、これが 「国際社会」 の常識であるなら狂気以外の何物でもない、ぶっ壊してしまえ、と公言したいところ。世界が平和にならず、途上国がいつまで経っても浮上出来ないわけだ。
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*1:この記事冒頭に掲載されている写真は中々意味深。右が、柄だけはデカイが1年間何の結果も出せなかった、ハイチ復興責任者 −−−