遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

アフガニスタン情勢: オバマの侵略戦争がもたらしているもの 続報4 拉致された日本人

日本人ジャーナリストが拉致され、無事解放されたことが報道されています;

Japanese journalist says Afghan kidnappers were not Taliban but corrupt Afghan soldiers
  AFP, September 6, 2010 ( RAWA News 掲載)


<アフガン拉致>タリバン犯行説改めて否定 会見で常岡さん
  毎日新聞 9月7日(火)20時25分配信


−−−常岡さんはタリバンによる犯行説を改めて否定し、拉致したのは「ヒズビ・イスラミ」という武装勢力だと指摘した。 (中略) 4月18日に常岡さんにカブールの日本大使館にかけさせた電話では「タリバンに拘束されたと伝えろ」と強制した。 (中略) さらに、「司令官は政権中枢に近い人物。カルザイ大統領の権限が非常に弱いことが原因で起きている腐敗」との見方を示した。


「ひたすら退屈で、自分を拘束した司令官への怒りが頭の中をぐるぐる回っていた。中立な立場の日本政府を脅してお金を巻き上げようとするのはイスラムのどの宗派でもあり得ない。戦争で利益を上げようとしている非常に悪質な集団」と語った。


「目立つのが好き。心配されるのが好き」 監禁解放の常岡さん、過去にも「拘束」経験
  J-CASTニュース 9月7日(火)20時32分配信


常岡さん誘拐 「銃突きつけられた」ガイド、知人に話す
  asahi_com(朝日新聞社)、2010年4月5日23時54分


この 「武装勢力」 とは、マラライさんがタリバンと同列に糾弾している Warlords あるいは単なる犯罪者に成り下がった一部のムジャヒディーンでしょう。他ニュースサイトでは 「地方軍閥」 と訳されています。タリバンをダシに使ったカネ儲けですね。なお 「中立な立場の日本政府」 なんておべんちゃらは不要、アメリカ盲従であることは世界中で周知の事実ですから。常岡さんらしくない。また、誘拐犯が政権中枢に近いのが事実とすれば、アメリカは当然動向を把握していたでしょう。

「わたしは生きている」=常岡さん、ツイッターに書き込みか−誘拐以来初・アフガン
  (2010/09/04-03:05) 時事ドットコム


 アフガニスタン武装勢力に拉致されたジャーナリストの常岡浩介さん(41)が開設した簡易ブログ「ツイッター」に3日夜(日本時間)、「わたしは生きているが、獄中にいる」などとする新たな書き込みがあった。常岡さんのツイッターに書き込みがあったのは誘拐以来初めて。


 書き込みは日本時間午後10時15分ごろと同20分ごろの2回。いずれも英文で、無事であることや、アフガン北部のクンドゥズ州で武装勢力の司令官の下、拘束されていることなどを記している。 (以下略)


Reporter Kosuke Tsuneoka Tricked Captors Into Using Twitter
  MARI YAMAGUCHI | 09/ 7/10 10:45 PM | The Huffington Post


誘拐されていてもツイッター使えるのだから、VIP待遇だった様ですね。常岡さんのツイッターは; ⇒ 常岡浩介 (shamilsh) on Twitter
記事になっている部分を抜粋しますと;

  • ただいま、ドゥバイ空港に到着いたしました。明日の夜、関空経由羽田に帰国する予定です。ご心配くださった皆さま、本当にありがとうございました。
    11:09 AM Sep 5th webから .

  • here is archi in kunduz. in the jail of commander lativ.
    6:22 AM Sep 3rd mobile webから .
  • i am still allive, but in jail.
    6:15 AM Sep 3rd mobile webから .
  • タリバンの完全解放区を訪ねて、今電波のあるところへ出て来ました。
    7:29 PM Mar 31st Gravityから .
  • 彼らの支配地域に入りました。
    1:10 AM Mar 31st Gravityから


面白そうな人です。上掲ツイッター以外では以下発信されている様子;


自分のアシで稼がず/アタマで考えず、単なるアメリカ大手メディアの翻訳レベルの優等生的な、毒にも薬にもならない提灯記事ばかりの中、常岡さんの観方、例えば 911はどんな黙示録の扉を開くのか?――The Chicken Reports(常岡浩介)より など面白そう。どうか懲りずに取材を続けて発信し続けて欲しいものです。