遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

核廃絶 (当面は軍縮でもしかたない) に関する幾つかの記事の紹介

日本・オーストラリア主催の 「核不拡散・核軍縮に関する国際委員会」 が18日から3日間の日程で広島市で開かれています。オバマの発言・ノーベル平和賞受賞などで前向きな雰囲気があると思いますが−−−

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009101600175&rel=y&g=soc
米、初めて共同提案国に=日本提出の核廃絶決議案−国連総会委
(2009/10/16-09:59) 時事ドットコム


 【ニューヨーク時事】日本など41カ国は15日、核廃絶に向けた取り組みを求めた決議案を国連総会第1委員会(軍縮)に提出した。日本が主導する核廃絶決議案が出されるのは16年連続だが、オバマ政権発足で核軍縮にかじを切った米国が今回初めて共同提案に加わった。日本外交筋によると、核保有国が共同提案国に名を連ねるのも初めて。 (以下略)


※ただし、10月19日21時現在、 国連総会第1委員会のHP にはそれらしき決議案は掲載されていない様ですね。(捜し方が悪いのかも知れませんが。)外務省のHPには記載アリ; 国連総会への我が国核軍縮決議案等の提出/平成21年10月16日


過去15年連続で提出されたことが無駄であったとは思いたくありませんが、出して終わり、の繰り返しであったと言えるかも知れません。その実現のために前政権は何ら外交努力をして来なかった、と云うことですね。正に 『アメリカの属国・ 反核一点張りで反戦の意志が見られない国』 の面目躍如たる姿勢。それとの比較で、以前にも取り上げたベルギーのケースは大変参考になります;


ベルギーの動きについては、少し旧いですが以下紹介;


オバマ個人の発言や人気の尻馬に乗るだけでは、16回目の提出も無駄 --- と言うと語弊があるでしょうから、何ら成果に結び付かない --- になりかねない。日本の基本姿勢が問われますね。核廃絶と云う 「お題目」 の主導権は日本、核廃絶も含めた 「軍縮」 に向けた行動の主導権はベルギー、となっている様な気がします。外交手腕に関しては欧州の歴史の中でもまれてきた小国、欧州の首都とも云えるベルギーのほうが何枚も上手ですから、意外と役割を分担して協働するとうまく行くのかも。親離れした (出来るかどうか少々疑問ですが) ばかりの子供には荷が重過ぎる、と云うのが現実ではないか?


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*1:ウィキペディアによると 「核兵器を持たず、作らず、持ち込まさず」。法的位置づけ の項では; 【「核兵器を持たず、作らず」の日本独自の核兵器保有・製造に関する2項目については、1955年に締結された日米原子力協力協定や、それを受けた国内法の原子力基本法および、国際原子力機関IAEA)、核拡散防止条約(NPT)等の批准で法的に禁止されている。


しかし、非核三原則は国会決議ではあるが法律ではないため、非核三原則の最後の原則である「核兵器を持ち込ませず」には法的な拘束力はないとされている。】 との記載あり。