遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

中国 新疆ウイグル自治区暴動のこと: 何が真実なのか?

先日 (8月16日) ミャンマーの件について触れましたが、同様に気になっていたのが新疆ウイグルでの暴動 (暴動そのものの経緯については 時事ドットコムホーム > 特集トップ > 特集 新疆ウイグル自治区暴動 参照) および 世界ウイグル会議 (ウィキペディア) 議長の ラビア・カーディル (ウィキペディア) さん訪日の件。


この時のインタビュー記事は以下の通り;


ところがその後散発的に報道されている経緯を見ている限り、悪玉中国政府vs善玉ラビア・カーディル議長の対立の図式が崩れそう。本当に全てが中国政府のデッチアゲか?;

  • http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090905-00000005-jij-int
    ウルムチ抗議デモで5人死亡=当局発表、なお緊張続く−中国新疆
    9月5日1時8分配信 時事通信


     【北京時事】新華社電によると、中国新疆ウイグル自治区ウルムチ市政府は4日、記者会見し、同市内で3日に起きた漢族住民ら数万人が参加した抗議デモで5人が死亡、14人が負傷したと明らかにした。死者のうち2人は一般市民という。同市内では4日もデモが発生し、緊張が続いている。


     事態を重視した中国政府は同日、孟建柱公安相を現地に派遣。同公安相は自治区幹部らに「責任意識を高めよ。早急な治安回復が第一だ」と命令し、暴力行為に参加したり、社会安定や民族団結を損ねたりした者は、民族を問わず法に基づき罰せられるべきだと指示した。


     香港の公共ラジオRTHKによると、同日のデモでは、参加者がペットボトルを警官隊に投げ付け、前日に続き「(自治区共産党委員会書記の)王楽泉は辞任せよ」とシュプレヒコールを上げた。警官隊は群衆を追い散らすため、催涙ガスを使った。 


日本だってそうですが、治安を乱す暴力行為があれば取り締まるのは当たりまえ。車をひっくり返して火を放つなんてTV報道を見ると、どう考えても正当な抗議行動とは思えない。特に人権が問題となる時には、行きすぎた抗議行動を取り締まる当局が一方的に不利になる傾向があります。警棒でぶん殴っている場面だけ報道されますからね。最近の中国政府の言い分は;

  • http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090916-00000020-scn-cn
    中国が国連に反駁「新疆、チベット問題は人権問題でない」
    9月16日10時2分配信 サーチナ


    −−− 中国代表団の団長を務める李保東ジュネーブ駐在大使は、「報告書の中で、ピレー高等弁務官が事実を顧みず、多くの主権国家に対して『あら捜し』をしていることは大変遺憾である。人権高等弁務官事務所は国連総会が設置した人権機構として、人権の促進という重要な責任を担っており、国際社会からの期待を背負っている。ゆえに、人権高等弁務官事務所は中立、客観、公正の原則を終始厳守するとともに、国連総会から授けられた権限を厳格に遵守していく必要がある」と語った。 (以下略)


中国代表団の団長の言い分は至極もっともです。「国際機関」 による、ある特定国グループに有利な 『あら捜し』 には辟易していますので。


(この件、続く)


※:リンク切れについては追って訂正して行きます。