遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

イスラエル vs パレスチナ

世界の目が恐慌やらアフガニスタンイラク・イランなどに向けられ、日本では政権交代に浮かれていますが、イスラエルパレスチナの問題は依然として続いています。国連も報告書を出してはいますが、ケンカ両成敗レベルの論調となっている様子。人殺しに違いはありませんから数の多寡を問題にすることが正しいとは思いませんが、でもイスラエル側の死傷者の数とパレスチナ側のそれを比べると、手元に数字はありませんが多分おハナシにならないほど後者のほうが多いでしょうし、人殺しの道具のレベルやら量なども比較にならない;

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090916-00000084-san-int
国連、ガザ侵攻で双方非難
9月16日15時37分配信 産経新聞


−−− 報告書はイスラエル軍によるパレスチナ自治政府施設や民間病院などへの攻撃を取り上げ、「市民を直接標的として恣意(しい)的に殺害し、生存権を侵害した」などと厳しく指摘した。一方、パレスチナ側もイスラエル側へロケット攻撃を無差別に続けたと指摘、「戦争犯罪であり、人道に対する罪に相当する恐れがある」と非難した。(ニューヨーク 松尾理也)


国連人権理事会 (ウィキペディア) の調査団 "United Nations Fact Finding Mission on the Gaza Conflict" が9月15日公表した報告書は以下PDFダウンロード出来ます;

Report of the United Nations Fact Finding Mission on the Gaza Conflict (PDF)

(コメントするためには読まなければならないのでしょうが、575ページもあるとさすがに−−−)


なお国連の報告書とは別に、イスラエルの人権擁護団体が9月9日付け プレスリリース で発表した 報告書 "Cast Lead fatalities figures " についても報道されています;

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090909-00000018-cnn-int
民間人殺害は軍発表より大規模とイスラエル人権団体、ガザ侵攻
9月9日19時39分配信 CNN.co.jp


エルサレム(CNN) パレスチナ自治区ガザで昨年12月末から1月にかけてイスラエル軍が実行した大規模侵攻で、同国の人権擁護団体「B'tselem」は9日、衝突で殺害されたパレスチナ人の半分以上は民間人だったとの報告書を発表した。


死亡者は1387人で、773人は戦闘行為などに加わっていなかったとし、うち320人は未成年だったとしている。同団体はこれらの数字や死亡者の背景について数カ月間にわたり調査、多数の消息筋からの情報も引用したとしている。


イスラエル軍は今年3月、侵攻で死亡したパレスチナ人は1166人、うち709人はガザを実効支配するイスラム強硬派勢力ハマスの構成員らと強調。戦闘に参加していない民間人の死者は295人で、うち89人は16歳以下の若者だったとしている。イスラエル軍は民間人の死亡について、ハマスが人間の盾としたためとも主張していた。


同人権擁護団体の数字はこれに真っ向から反論するものとなっている。 (以下略)


オバマ新政権アメリカのイスラエルに対する姿勢が少なくとも表面上変わって来ていることでこの先どの様な展開になるのか、私は 田中宇さんサイト の関連記事 *1 をベースに注視しています。


場所によってはひとのいのちなんて本当に軽々しく扱われますし、 『戦争犯罪』 だの 『人道に対する罪』 なんて力関係でどうにでも解釈出来る無意味なコトバですね−−−

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*1:「追い込まれるイスラエル」 / 2009年7月17日、 「反イスラエルの本性をあらわすアメリカ(2)」 / 2009年6月5日、 「反イスラエルの本性をあらわすアメリカ」 / 2009年5月8日など