遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

オバマ新大統領発表の アフガン政策新包括戦略 Watch: その6  改めて9−11

YAHOO 「アフガニスタン復興」 トピックスに記載されている無味乾燥な5月30日以降の記事一覧は次の通り;

http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/world/afghanistans_political_future/news_list/?pn=1


上掲記事中、5月31日付け毎日新聞 3:30発信 【アフガン空爆 「オバマの戦争」正念場…民間人被害拡大も】 *1 によると;

  • ピンポイント攻撃で、「民間人被害を最小に食い止める戦争」とアピールした。
  • 米軍の増派により、今夏は戦闘のさらなる激化が予想されている。今月半ばに訪米したカルザイ・アフガン大統領は、オバマ大統領に民間人被害を伴う空爆の中止を改めて要請した。だがジョーンズ米大統領補佐官は「空爆継続」の必要性を強調した。民間人被害や米兵死者が急増し、増派終了後もアフガンに治安回復の兆しが見られなければ、対米批判が高まるのは必至とみられる。


正に笑止千万、ピンポイントで民間人を殺害する可能性大であるし、米軍の増派に続くのは重大な人権侵害と麻薬と親米独裁政権のセットであることは歴史が証明しています。オバマは臆面もなく4日カイロで *2 以下ムスリムに向け発信しています;

 一、ムスリムイスラム教徒)の中の少数だが影響力のある暴力的過激派が(米国とムスリムの間に生じている)緊張を利用している。不信感の循環を断ち切らなくてはならない。

 一、相互利益・尊重に基づく米国と世界中のムスリムの新たな始まりを追求するために、カイロにやってきた。

 一、米国は、イスラム教と戦争をしているわけではない。だが、われわれの安全保障を脅かす暴力的な過激派とは容赦なく戦う。

 一、アフガニスタンでの戦いは選択の余地がなかった。アルカーイダは、9・11テロで約3000人を殺し、いまも大規模な殺戮(さつりく)の決意を示している。


世界中で唯一 『いまも大規模な殺戮の決意を』 世界中に宣言しているのは他ならぬアメリカ自身であり、真に相互利益・尊重に基づき行動したいなら即刻他国から引き揚げるしか選択肢は無いのは明らか。『安全保障を脅かす暴力的な過激派』 とは 『9・11テロで約3000人を殺したアルカイダ』 である、と断言している様に聞こえるのですが、さて9・11の真相はいまだ不明。確固たる証拠は提示されていないし、真相は恐らく闇の中に葬られたでしょう。アメリカ政府関与説だって否定されていない筈。


これでは前ブッシュ政権時代と何も変わらない。オバマはブッシュほどアタマが不自由とは思えませんから、経験と統率力の無さゆえにマリオネットとなっているのでしょう。他国で人を殺すことの経済効果によってGMを救済するつもりですかね? 「オバマ政権がブッシュ政権の犯罪を放置していることが何を意味するのか(日本政府が過去の犯罪を放置していることもそうですが)まとまっているので、訳出してみました。」と云う益岡さんの記事を紹介します;


http://www.jca.apc.org/~kmasuoka/places/torture0905.html
拷問と米国の良心: 2009年5月28日 ポール・クレイグ・ロバーツ
(CounterPunch原文)


今更と思われるかも知れませんが、9−11の真相解明の努力はまだ続いています。と云うよりアメリカ政府が勝手に幕を引いただけのことで、ご遺族や、WTCビル崩壊に疑問を呈する (爆薬による崩壊ではないか?) 建築家Gr.などは調査を続けておられます。以下幾つかのサイトを紹介しておきます;


9−11事件は、その後アメリカが 『テロとの戦い』 と称する一連のテロ行為を開始・正当化するきっかけとなったものであり、サダム・フセインによるクウェート侵攻、日本軍による真珠湾攻撃などとの共通点が多い様に思われます。(ただし9−11は、アメリカ本土が攻撃されたものであることがそれまでと大きく異なるところ)


この事件は世界中で衝撃をもって受け止められましたが、では皆が悲しんだか?実は答えはNoです。さる国のさる名門大学の食堂では、報道と共に拍手が沸き起こったそうです。(そこに居合わせた友人談) その時テネシー州にいた私は? さて、どうだったでしょうか。では上述した、カイロでのオバマ演説は? きくちゆみさんは 「イスラム教徒の心に届いたのではないかしら?」 とココロ優しいコメントなさっておられますが、私がそのタワゴトを聞く立場だったら 「何を今更」 と白けてしまうでしょう。中にはカネ目当てですり寄る者もいるでしょうが。オバマがどこへ行ってもまだ歓迎されるとすれば、それは前政権との比較において未知数であること、本人が黒人であること以上に、過ちを正してくれるのではないか、との淡い期待があるからです。「心に届く」 とはそういうこと。レトリックなんて、簡単に見破られます。英語のお勉強には格好の教材でしょうがね。

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