遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

オバマ新大統領のアメリカよ、どこへ行くつもりなの?

3月28日、オバマのアフガン政策新包括戦略について少し考察しましたが、現在世界中で問題となっている豚インフルエンザ問題発生から実質世界有事体制への移行を見ていると、前ブッシュ就任後の例の9−11事件発生と酷似する点が多く不気味ですね。 (蛇足ながら、9−11が無かったらブッシュは歴代最悪の無能大統領として政権の座から引きずり降ろされていたでしょうね。私の記憶では、就任直後の米マスコミ論調が正にそうでしたから。それが結果として、 「有事に強い大統領」 の評価はもらえることになりました。)


今回の豚インフルエンザの構成については朝日新聞の記事 (非常にわかりやすい図も掲載されています) によると;

http://www.asahi.com/science/update/0502/TKY200905020187.html

【新型ウイルス、由来は「人鳥豚豚」 10年かけ4種混合】 より抜粋


--- 98年ごろ北米で豚インフルが流行したときに、豚の体内で (1) 豚ウイルス (2) 人のA香港型ウイルス (3) 鳥ウイルスが混じり合って、まず「3種混合」のウイルスができたとみられる。

 これが北米の豚ウイルスと交雑を重ね、 (4) 最終的にユーラシア型の豚ウイルスと合わさって「4種混合」の新たな豚ウイルスになったという。このウイルスの表面のたんぱく質が、人に感染しやすい変異を起こした可能性が高い。

とのこと。問題は 「10年かけ4種混合」 がどの様に起こったか、と云う点。意図的かミスによるものかは別として人為的ではないのか? 報道だけを見るとメキシコの初動対応のまずさから問題が拡がった様に見えるが、実はメキシコは被害者ではないか?

「声なき声を届けたい」 なんて掛声倒れの日米マスコミは例によって全くアテになりませんから、イラン (URL中の右端サブドメインより判断) のマスコミ "PRESS TV" の記事を紹介しておきます;

以下、http://www.presstv.ir/detail.aspx?id=92794§ionid=3510212 記事より抜粋


Indonesia floats idea of man-made swine flu
Tue, 28 Apr 2009 09:46:25 GMT


As swine flu continues to take its toll, claims surface that the deadly four-part flu virus could have been created for "bio-terror attacks."


Speaking at a conference to reassure the public over hers government's response to the swine flu threat, Indonesian Heath Minister Siti Fadilah Supari said Tuesday that the controversial virus could have been man-made.


She declined to elaborate on her claim but she had previously accused Western governments of making and spreading viruses in the developing world to boost pharmaceutical companies' profits, AFP reported.


"I'm not sure whether the virus was genetically engineered but it's a possibility," Supari said. ---


今回の騒動で結果として誰が儲かるか? 小金を稼ぐのは 「インフルエンザ予防対策の商品」 を扱っている業者 (正に今インターネットビジネスの世界では、チャンス!!と煽り立てています) 、大きいカネを稼ぐのはワクチン製造を行う製薬会社でしょうね。 では国外で起こす戦争で儲けるのは誰か? 戦争中は軍事産業、復興時は建設業者、いわゆる軍産複合体ですね。製薬業界も軍産複合体も戦争で肥え太って来た産業。金融恐慌やら自動車会社の破綻やら経済に行き詰まって、こんなところに活路を見出されては迷惑このうえないのですが。


豚の陰に隠れてしまった感のあるアフガニスタンでの展開については、今月6、7両日にオバマ大統領がアフガニスタンカルザイ大統領、パキスタンのザルダリ大統領とワシントンで会談する予定なので、その経緯を見守りたいところ。



※ ネットで調べものをしていましたら、昨年7月12日夜に起きたペンシルバニア州でのメキシコ人移民ルイス・ラミレスさん(当時25)の暴行殺人事件に関し、加害者であるヤンキーのガキ2人に殺人罪や加重暴行罪、人種脅迫罪に関して無罪評決が出たことを知りました。結果として単純暴行罪のみ適用されるとのこと、この国の標榜する自由だの正義だの平等のレベルが知れるエピソードです。亡くなられたルイスさんとご家族には本当にお気の毒、としか言いようがありません。


http://www.nytimes.com/imagepages/2008/08/05/us/05attack_CA0.ready.html
に掲載の写真;

Que descanse en paz, sin odiar a nadie ---