遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

私の大好きなフラメンコのこと その4: 足の不自由な踊り手?

踊り手の名前は Enrique El Cojo(故人)、確か1980年かその少し前小松原庸子舞踊団の招聘で来日された際にコンサートホールで観ることが出来ました。

写真は小松原庸子スペイン舞踊団の小松原庸子さん紹介のHPに記載のもの、url は http://www.komatubara.com/yoko/index.html


この踊り手については、実際に師事なさった小松原庸子さんの以下インタビュー記事に詳しいのでそちらに譲ることに;

J-WAVE : ANA WORLD AIR CURRENT 2005年1月8日付け

http://www.j-wave.co.jp/original/worldaircurrent/lounge/back/050108/


例によって、YouTube でも見ることが出来ます;

題名: Enrique El Cojo. Aires Salineros.En la II Bienal de Flamenco(1982年)

後ろに座って囃しているのは、やはり踊り手であるマティルデ・コラルさん(この方も来日経験アリ)ですが、目を凝らして見ると、感極まって泣きながら掛声をかけたり手拍子を打っている様な。私の勝手な思い込みかも知れませんが−−



私が観たのはマルティネーテとアレグリアだったと記憶します。真っ暗なステージ中央奥に置かれた椅子に肘を膝に置いて頭を垂れて腰かけたエンリケさんがスポットライトで徐々に浮かびあがり、マルティネーテの唄と金床をハンマーで叩く音にあわせてゆっくりと立ち上がって踊り出した時の情景は今でも忘れられません。へぇ〜、こんな凄い踊りがあるんだ、と思い知らされた。

その次が一転して明るいアレグリア(かブレリア?)、パートナーの踊り手が誰であったかは全く覚えていませんが、愛嬌たっぷりの踊りでした。いずれも足が不自由なため激しい動きではないのに、鬼気迫るものがありましたね。エッセンスだけ取り出すとこんな踊りになるのでしょうか。

日本でこの踊り手に師事された方は、小松原さん初め複数いらっしゃる様です。


最後にもうひとつ、今度はマティルデさんのものを;

題名=Matilde Coral baila en avión a Guadalajara Mexico

これはマティルデさんがメキシコのグアダラハラ市で開催されたブックフェアにアンダルシアアーチスト使節団として訪問時、飛行機のなかで撮影されたものの様です。(Johnny Cago さん撮影?しかしすごい苗字ですね)