遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

エルサレム賞授賞式での 村上春樹さんスピーチ: 多分 その1

エルサレムで2月15日に開催された「エルサレム賞」の授賞式で、受賞さなった作家の村上春樹さん(60)が受賞演説でイスラエル軍による先のパレスチナ自治区ガザ地区攻撃に言及、人間を殻の壊れやすい「卵」に例えて尊厳を訴えたことが報道されていますね:

出典= http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090216-00000019-mai-int
    毎日新聞(2月16日11時5分配信、Yahooニュースよりの抜粋)


イスラエルにより与えられるこの賞は辞退すべきである(何故ですかね?)との呼びかけも少なからずあった様ですが、同国内でも人気があり世界的にも知名度の高い方ですから、辞退するのではなくあえて受賞され授賞式で発言されたことを私は高く評価しますし、あまりこの言い回しは好きではないのですが日本人として誇りにおもいます。政治家がわざわざ国外に出かけて発言する役人の作文など、失笑を買うだけですから。

下手な抄訳読まされるより是非オリジナルのスピーチ全文を読んでみたいのですが、まだどこにも見当たりませんね。捜し方が悪いのかな?もし見つけられたら、「その2」 以降で紹介・コメントしてみたい。

今後の反応を見守りたいですね。通常であれば恐らくある一定期間話題になって、その後意図的に無視され忘れ去られる。正に不都合な真実ですからね。環境問題なんて、はっきり言ってこれに比べたら屁みたいなもの。ここから目をそらさせるのが、どこぞの元副大統領の真意だったのではないか、また当時の政権にとっても好都合だったのではないか、と勘繰りたくなります。


−−− 「民主的な」 国家による人権侵害は現在でも世界中で進行中であると断言出来ます。何も軍事独裁政権の専売特許ではありません。最近のガザ地区での虐殺行為や、過去のアルゼンチン軍事政権によるものはその一部でしか無い訳で、どうして我々はかくも懲りない生き物なのだろう、と暗澹たる気持ちになります。 Nunca Mas, Never Again, 繰り返すまじ? 空しいコトバですね。


この頃、過去に見つけた幾つかのサイトを巡回しています。本当におぞましい現実がそこにはあります。

例えば;

"The WE" http://www.thewe.cc/

このサイトは宗教団体?カルト?的な臭いがしないではありません*1が、膨大な (これだけあれば、全部がフェイクである訳がない) 写真が見られます。言っておきますが、気の弱い方は見ないほうがいい。誰が加害者で誰が被害者か、と云った観点も重要でしょうが、それより何故こんなことが出来るのか、理解に苦しみます;

http://www.thewe.cc/contents/more/archive/atrocities.htm

http://www.thewe.cc/weplanet/news/middle_east/palestine/lest_we_forget.html

http://www.thewe.cc/weplanet/news/middle_east/israel/israel_using_gas_unknown_chemical_agents.htm

http://www.thewe.cc/weplanet/news/depleted_uranium_iraq_afghanistan_balkans.html


もしこんなことが自分にとって大切な人に起こったら、どう思いどう行動するでしょうか?大義名分のためには許されるのでしょうか?憎悪が憎悪を産む、悪循環ですね。それにアブラを注いでいるのは、多分我々の無関心。政治ってそんなものだよ、自由を守るためには犠牲を払う必要があるんだよ、人間のダークサイド、云々 −−− 本当にそうでしょうか?


※ この日記は2月19日一部加筆訂正。

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*1:未調査なので、これは私の単なる偏見に過ぎません。ただし私は同サイト中の精神的なことを扱った記事も含めて興味深く読んでおり、軽蔑あるいは侮辱する意図は全くありません。為念。