遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

翻訳家 山岡朋子さん その14  WEBマガジン『出版翻訳』のこと

エッセー:1冊の本 戯画翻訳への挑戦 2007年10月9日
http://shuppan.sunflare.com/tosho/14_bungo_no_shinjitsu.htm


このブログでとりあげている山岡朋子さんのエッセイは、上掲のものも含め、2007年1月に刊行された WEB マガジン『出版翻訳』で読むことができます。
http://shuppan.sunflare.com/index.htm

この『出版翻訳』の意味・目指すところについては、創刊編集長の藤岡啓介さん自身による「刊行の辞」( http://shuppan.sunflare.com/editor/index.htm?w3aet=b0014 )に述べられておりますので、以下その一部を抜粋して紹介しておきます;

 --- とくに文芸書のばあい、外国語を習得したごく限られた、専門的な知識をもった大学教授などの手でおこなわれていましたが、出版文化の発展にともない、フィクション、ノンフィクションなど出版物の対象ジャンルと出版点数が飛躍的に増大し、ついに翻訳を専門とする翻訳者の需要が高まり、必然的に、その翻訳者を教育して養成するビジネスが誕生 ---

一方藤岡啓介さんプロフィールについては;
http://shuppan.sunflare.com/kanto_essay/index.htm#a_profile )一部抜粋

--- 鎌倉市の稲村ガ崎に終いの住いをかまえ、翻訳家養成の勉強会を主宰。2007年1月から東京の神楽坂にある日本出版クラブ著作権未契約の洋書が特設コーナー「洋書の森」で常設展示されるが、この「洋書の森」を東京での根城にして、また2007年創刊の翻訳家登竜門の『WEBマガジン 出版翻訳』を通して半世紀にわたる出版活動、著作・翻訳活動の経験を生かし、後進の翻訳者養成につくす。 ---


冒頭に紹介の山岡朋子さんエッセイは、この藤岡さんが単なる翻訳者としてだけではなく、各見開き左ページの欄外に配置された「訳者のつぶやき」や各作家紹介文を通じて表舞台に登場する『文豪の真実』と云う戯画翻訳書についての紹介です。翻訳書と云うより、文学絵本でしょうか。これも従来無かった斬新な試みですね。通常これらの「付加価値」は巻末に追いやられるのでしょうが、それが本文と並列で読めることで日本語版だけの価値が生まれている様です。

オンライン書店A社のHPにはイメージの掲載がありませんが、この本の表紙およびサンプル見開き2ページのイメージが冒頭の山岡朋子さんエッセイでは見られます。文学の好きな方にとっては、非常に気の利いたオトナのプレゼントになりそうですよ。是非ご覧あれ。

このサイトに様々なステークホルダーが参加し、切磋琢磨しながら藤岡さんの目指す方向へ向かうならば、大成功ですね。その中で山岡朋子さんも育っていらっしゃるのか−−−