遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

翻訳家 山岡朋子さん その4

本日、株式会社ソニー・マガジンズ2001年6月発行、著者エルサ・オソリオ、訳者が横山朋子さん名の『ルス、闇を照らす者』の中古書籍を入手。原書も既に新品は無く中古のみですが、ペーパーバックにしては相当割高なので引き続き探すことに。

現在は『二人だけのレシピ』を読んでいるところゆえ、この本は例によって先に訳者あとがきだけ読みましたが、

山岡朋子さんはメキシコの田舎町にお住まいだったこともあるのですね。交換留学制度やらNGO活動などで単独で住まわれたのか、ご自身やご家族のお仕事の関係で駐在されたのか、きっかけはわかりませんが、そこでの交流を通じて女性やその社会運動に興味を持たれ、それがこの本につながっている。何でも糧にできる、フレキシブルに吸収できる、と云うのは人間の幅を拡げるうえで重要ですね。

これが初めてのスペイン語小説の翻訳とのことなので、読むのが非常に楽しみです。大学では露語専攻され、必須の英語・第二外国語で仏語勉強されたらしく、さらに西語も翻訳が出来るレベルまで勉強されたことになりますから、勿論語学の素養がおありだったにしても大変な努力家です。

http://shuppan.sunflare.com/essays/yamaoka_2.htm

これは、エッセイ『新訳ブームに思う』ですが、『 --- でも、無名の翻訳者が訳したものなど、誰が読んでくれるだろう……?』で締めくくられています。翻訳の世界で、是非山岡朋子ブランドを確立して欲しいですね!! 本の虫ではない、カビ臭くない、親しみやすいが軽薄ではない、幅が広い、などなど、このひとなら きっとやってくれるでしょう。