遊蕩爺の漂浪メモ

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2017ネッテイウォッチ その6; 梅雨時の台風3号 〜 またまた線状降水帯

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デジタル台風:台風201703号 (NANMADOL) - 災害情報

台風第3号及び梅雨前線による大雨について 首相官邸ホームページ

梅雨前線大雨および台風3号 関連記事まとめ / レスキューナウ・ドット・ネット
 集中豪雨

 熱帯低気圧

 竜巻 (日本では台風の接近に伴って竜巻が多発することが多い。


『線状降水帯』 なる気象事象は、何も今回初[めて発生したワケではないのに −−−

この事象に関して;

    • 数時間にわたって強い雨が続く「集中豪雨」をもたらしうるのは、既に述べたとおり積乱雲が世代交代するマルチセル型雷雨やスーパーセル型雷雨である。
    • バックビルディング型とは、成長期・成熟期・衰退期など異なるステージの複数の降水セル(積乱雲)が線状に並びつつ一般風の方向に移動しており、成熟期や衰退期のセルからの冷気外出流により移動方向とは反対の風上方向に新たなセル(積乱雲)が生まれるタイプのものをいう。日本の梅雨期の事例として、加藤、郷田(2001)は1998年8月上旬に新潟県下越佐渡で起きた集中豪雨(平成10年8月新潟豪雨)を解析し、梅雨前線上の一部で対流活動が一定以上継続すると収束が生じ、風上方向に新たなセルを生む原因になると報告している。
    • 一方、その1998年下越佐渡の集中豪雨では、降水帯の先端だけではなく側方からも積乱雲が湧き出す現象が観測された。小倉はこのタイプをBluesteinらの分類に倣ってバックアンドサイドビルディング(Back and Side building)型と名付け、瀬古(2001)、津口、榊原(2005)らがこれを論文に用い、日本で用いられるようになっている。

過去の事例;



  •  近畿豪雨 線状降水帯 2012/8/13-14 気象レーダー
     pekeband、2012/08/16 に公開


  •  豪雨をもたらした線状降水帯の3次元構造
     CYBERNETchannel、2015/03/30 に公開


  •  広島豪雨 線状降水帯 2014/8/19-20 気象レーダー
     pekeband、2014/08/21 に公開


  •  台風18号 線状降水帯 2015/9/8-10 高解像度気象レーダー 720pHD
     pekeband、2015/09/09 に公開

スパコンでも今はやりのAIでも構わないけれど、この事象の発生をもっと早く予見できなかったものか???

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