遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

Brexit - UKのEU離脱を受けて; 備忘 その2

← Brexit - UKのEU離脱を受けて; 備忘 / 2016-06-25 ← Brexit  〜 UKのEU離脱あるか? 2016年6月23日投票結果; Brexit 51.9% vs Bremain 48.1 % 、EU離脱決定 / 2016-06-24 ← Brexit  〜 UKのEU離脱あるか? 2016年6月23日投票予定 / 2016-06-22


役割を終えたのに復権を目論むG7 (あるいはUK除くG6) −−− 特に米日は、諸悪の根源? 量的金融緩和政策に起因する不始末をここぞとばかりに今回の Brexit やら中国になすり付けかねない。以下、直近5日間の株価の動き;


もっと長い期間では;

田中宇 さんの最近の考察;

  • 英国の投票とEUの解体 (有料記事)
     ”【2016年6月22日】 EU残留を問う英国での国民投票を前に、欧州の大陸側では、EU統合を推進してきた上層部の人々が、英国の投票結果にかかわらず、すでにEUは政治経済の統合をこれ以上推進するのが無理な状態になっている、と指摘し始めている。
  • リーマン危機の続きが始まる (有料記事)
     ”【2016年6月16日】 日欧の中央銀行は緩和策を過激化している。世界の金利を史上最低に落とさないと、米国のジャンク債などが投資家の信用を失って買われなくなり、リスクプレミアムが急騰してしまう状態に、すでになっているのでないか。日欧の中銀が必死に自分たちを弱くしているので状況が緩和され、危機として認識されていないだけで、すでにドル崩壊、リーマン危機の再来、多極化につながる米覇権の瓦解が始まっているのでないか。
  • 英国がEUを離脱するとどうなる?無料記事
     ”【2016年6月13日】 英国はEUを離脱すると、スコットランドに独立され、北アイルランドも紛争に逆戻りする。国際金融におけるロンドンの地位低下も不可避だ。欧州大陸では、EUへの支持が半分を切っている国が多いなか、英国が国民投票でEU離脱を決めると、他の諸国でも「うちでも国民投票すべきだ」という主張が強まり、相次いで国民投票が行われて離脱派が勝ち、EUが解体しかねない。そうした懸念はあるが、逆にだからこそ、英国で離脱派が勝ったら、英国がEUの政策決定に口出しできなくなることを利用して、独仏は全速力で財政や金融などの面の国家統合を進めようとすると予測できる。
  • バブルをいつまで延命できるか (有料記事)
     ”【2016年6月6日】 米日欧の中央銀行や政府の最近の姿勢からは、どんな手を使ってもバブルを再崩壊させないという強い意志が感じられる。マイナス金利やQEは永久に続けねばならない。やめたら株やジャンク債が売れなくなり、危機が再発する。年金や生保は給付金を払えず減額が長期的に不可避だ。日欧政府は、景気テコ入れの効果があるとウソをついてQEやマイナス金利策をやっているが、景気は改善されずウソがばれている。だが、もし選挙で政権が交代しても、QEやマイナス金利をやめられない。やめたら金融崩壊、経済破綻だからだ。
  • G7で金融延命策の窮地を示した安倍 (有料記事)
     ” 【2016年5月28日】 米国の求めに応じ、財務省の黒田を日銀総裁に送り込んで過激なQE拡大をやらせたのは安倍自身だ。その安倍が今回、G7サミットの議論で「リーマン級の危機再発が近い」という見解を主張した。この主張が意味するところは、日銀の過激なQEがすでに限界に達しており、ドイツの財政出動など新たな延命策が追加されない限り、国際金融システムを延命できなくなってリーマン級の危機が再発するぞ、という警告だったと考えられる。

今度破たんする時はリーマン級なんてものではない筈。Brexit はその原因ではなく、きっかけになるかも。

.