遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

ハワイの火山; Hilina Slump ヒリナ地滑り (備忘)

← ハワイの火山; キラウエアの溶岩、まちに到達 / 2014-10-29

← ハワイの火山; キラウエアの溶岩、まちに迫る / 2014-10-28
← ハワイの火山; キラウエア噴火 (溶岩を流出するタイプ) / 2014-09-23

 キラウエア火山

 Puʻu ʻŌʻō (プーオーオー火口)
 Kīlauea

Global Volcanism Program Kilauea

Kilauea Volcano, Hawai'i - facts & information - VolcanoDiscovery



先日の記事 末尾で、過去溶岩流により幾つかのまちが破壊されたことを紹介しましたが、死傷者は出ていない筈。また;

  •  危険 / マウナ・ロア山
     ”ワイ島における火山噴火が死者を出すことは滅多にない。20世紀に起こった火山活動が原因の死者は1924年にキラウエアで発生した一件のみである。このとき、通常見られない爆発的噴火が飛ばした岩石が見物人に当たり、一人が死亡した。マウナ・ロアは特定16火山の一つである。これは頻発する噴火と居住地域への近さに鑑みて特別の調査に値すると認定されたことを意味する。この火山の近くにある多くの町と村が過去200年に噴出した溶岩の上に構築されていて、将来の噴火が居住地域に損害を与える可能性は非常に高い。


とのことゆえ、現在進行中の溶岩流によるまちの(今のところ一部)破壊も、溶岩流の方向は想定外であったにしろ例外ではなさそう。経済的損失は、保険やら火山と共存する地域の互助システムの様なものでカバーされるでしょう。



右図出典: ウィキペディア

  • ワイ島は、ホットスポット上にあることから活発な火山活動が起きてきた。島は5つの楯状火山で構成されていて、互いに噴火期間が重なり合いながら、順番に噴火した。5つの火山は活動順に、コハラ(死火山)、マウナ・ケア(休火山)、フアラーライ(休火山)、マウナ・ロア(活火山)、キラウエア(活火山)である。


では日本はこの地域での地殻活動と無縁かと言えば、答えはNo。最大のリスクは地上・海中での山麓崩落が引き起こす超巨大津波らしい;

  •  山麓崩落 / マウナ・ロア山
     ”ハワイ諸島の山の側面の大きな部分が深い断層によって徐々に滑り落ちることがある。最もよく知られている例はヒリナ地滑りである。ニノレ・ヒルズにはもっと古代に起こった例がある。ときどき、巨大地震山麓の崩落の引き金となり、大規模な地滑りを作って津波を引き起こす。マウナ・ロア西麓にあるケアラケクア湾はこのようなイベントによって作られた。ハワイ列島に沿って多数の海底地滑りがあることが海中調査によって明らかになっており、2回の巨大津波が起こったことが分かっている。20万年前にモロカイ島は75 mの津波を経験し、10万年前にラナイ島を高さ325 mの巨大津波が襲った。 / 地滑りにともなう最近の危険な例は1975年に起こった。この時、ヒリナ地滑り (Hilina Slump) が突然数m動いた。これによりマグニチュード7.2の地震が起こり、数mの高さの津波を起こした。


まず "Slump" とは−−−

以下ヒリナ地滑りについて;


津波の伝播時間に関しては;



 出典: Tsunami Safety & Preparedness in Hawaiʻi / PTWC
  日本には7時間後到達ですから高所に逃げる時間は十分ありそうですが、外来の、311での津波など霞む程のメガ津波なんて誰も想定していないでしょうね。



以下、参考サイト;

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