遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

2つの顔: オーストラリアの奇跡の赤ちゃん

グエン・ティ・タイン・テュエン (Nguyen Thi Thanh Tuyen) さん ・ グエン・ドク (Nguyễn Đức) さん 、ご出産おめでとう!! / 2009-10-30 二つの顔を持つ猫 誕生 / 2013-06-13



色々な観方の出来る記事;


  •  
     Baby With Two Faces Born in Sydney, Australia Conjoined Twins diprosopus Share body Two brains
     POZAPAPO, 公開日: 2014/05/12

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 記事: The baby with two faces: Australian mother-of-seven gives birth to conjoined twin girls who share a body but have two brains
    Updated: 15:56 GMT, 12 May 2014, Mail Online


 Diprosopus   日本語では二顔体、と呼ぶみたい。


脳がふたつと云うことは人格もふたつ? 以下、体を共有する双子のドキュメンタリー;


  •  
     The Twins Who Share A Body - Documentary
     Doc Film, 公開日: 2013/12/19

いずれのケースも、常と異なると云う点では 『異常』 なのかも知れないけれど、この世界の大多数同様ホモ・サピエンスであることは間違い無いでしょう。常と異なる赤ん坊は、ある一定の割合で産まれると読んだことがあります。言い換えれば、『通常』 はごく少数の 『異常』 を前提としている訳で、その少数を差別すること自体が間違い。


勿論実世界で生きて行くには手間もコストもかかるだろうし、残念ながら差別の恰好の対象となりますから、冒頭紹介の "Little Aussie fighter" の出産や上掲双頭の双子の切り離し拒絶 (および出産) の決断に当たっては反対意見やら無責任な 『助言』 も少なくは無かった筈。


出生前診断 で異常の見付かった胎児を抹殺することを一概には責められない事情 −−− 言い換えれば 『障害児を産み一生育てるという立場に置かれた女性 (ウィキペディアより)』 なる現実を放っておいて 『中絶を選択する権利』 を確保すればよいものなのか、私は疑問に思いますが。*1


様々な事情が有り得ますからかくあるべき、とは言わないけれど、親、特に母親にとって産まれた赤ん坊は無条件に可愛いでしょう。冒頭紹介の赤ちゃんも周りに支えられながら無事成長してくれることを祈るばかり。同じ人間、みんなちがってみんないい、です。


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*1:以下書籍は、事情も異なるし私はまだ読んでいませんが、参考になるかも;

- 未完の贈り物-娘には目も鼻もありません
 倉本美香 (著) 、出版社: 産経新聞出版 (2012/6/7) Amazon.co.jp
 ”内容(「BOOK」データベースより) (中略) 」…。「障害も個性の一つ」私は決してそんな簡単な言葉で片付けられるとは思わない。「障害児は親を選んで生まれてくる」私は選ばれるほど立派な人間じゃない。でも現実として、千璃は目鼻を持たないまま、今ここに存在する。母親とは、家族とは、そして私とは…。異国の地で障害と生きる母子の異色ドキュメンタリー。