遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

面白い? 地震: 震源・震央が遠州灘の三重県南部寄り、揺れは関東以北

震央と揺れが離れた、面白い地震が発生;

調べて見ると、 遠州灘を震源とする過去の地震 の中に同じパターンのものが;


一方、同じく遠州灘震源とする地震でも;

この違いは、震源の深さによります。上掲平成25年11月19日発生のものは約350キロ、平成19年7月28日のものは約340キロ、そして平成25年8月3日のものは約40キロ


震央 とは 震源 の真上の地上 (海上) の地点と云う二次元位置情報ですが、震源はプラス深さの三次元情報;



何を今更、当たり前ではないか、と云う気がしますが、上掲  震源 を改めて見直すと;

  • 右図の 『1:震央 2:震源 3:震源の深さ』 はよいとして、それ以外についてはご勘弁。
  • 震源震源


    −−−よくある誤解として、例えば兵庫県南部地震震源が淡路島であったことから、“淡路島で発生した地震で、やや離れた神戸に被害が大きかった”と考えてしまうことがあるが、この場合も“岩石の破壊が最初に発生した場所”である震源が淡路島であるにすぎない。実際に岩石の破壊した領域、すなわち震源域は神戸市の直下まで伸びていることが、余震分布などから明らかになっている。

さすが、いつもお世話になっている 釈愚さん が早速以下記事を投稿されています;


で、1923年以降の地震DBから震度情報を基に震源を調べてみると面白いケースが; 震源(震央)とフクシマの震度に注目;

  • 1924年6月3日11:42:1.9 34゜20.3'N 138゜1.2'E 120km M:5.3 遠州灘
  • 1925年5月27日11:30:1.4 34゜59.0'N 135゜53.2'E 421km M:6.7 滋賀県南部
  • 1926年4月2日01:03:46.3 33゜10.6'N 137゜3.7'E 374km M:6.5 三重県南東沖


上掲図の出典は 震度データベース検索結果 から参照。


地震の有無確認のために、単純に原発の下を断層が通っているかどうかを確認するだけではマズいんじゃぁありませんか? 『想定外の地震』 なんて聞きたくも無い。


なお改めて日本が乗っかって揺れているプレートの状況を;


今回の地震震源の深さ350キロは、直上掲載の上面等深線から見ると正に太平洋プレートの上面ですから、メカニズムはわからないけれど、太平洋プレート経由揺れが東北に伝わったが、その上にあるフィリピン海プレートの上に揺れは伝わらなかった、と云うことか? 上掲の例でこれに当てはまらないのは1924年6月3日発生 遠州灘震源のもの、深さ120キロ。この震央下の上面等深線は、太平洋Pのは250キロ、フィリピン海Pのはせいぜい10キロですから、その間ってことに。別のメカニズム?


眠いのでここで切り上げ、宿題。


どこで地下の岩盤が動くかは震源の予測と云うことになりますが、その結果どこが揺れるのか、が地震の予測でしょうね。プレートも含めて3次元的に考える必要がありますから難しい。

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