遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

NZでのM6.5地震を含む オーストラリアプレート東端での群発地震

   オーストラリアプレート 東端での群発地震

   ニュージーランドの時差と現在時刻
    NZの現在時刻は日本時刻プラス3時間。日本の方が、3時間遅れています。ついでに念のため、南半球ゆえ季節は逆。

   
   出典: New Zealand Weather - AccuWeather.com



下掲お騒がせビデオに幻惑され、局地的には被害甚大かも知れないぞ、と構えて見ておりましたが、軽微な被害で済んだ様子。また余震も 日本時間2013年7月22日午前7時47分M4.6 を最後に収まった様です;


Wellington picking up the pieces post quake
  Last updated 17:19 22/07/2013, Stuff.co.nz

  【写真特集】NZ首都でM6.5地震
    AFP=時事 7月22日(月)13時2分配信



NZの首都ウェリントンの南南西54キロ 〜 北島と南島の間を震源とするM6.5の地震発生、その後もM4.6〜4.7の余震が続いています;


※ 下のビデオ、題名は今回の地震ですが、中味はどうも前回のクライストチャーチあたりでの被害の様です。全く人騒がせな投稿者、慌てた私は騙されました;
  ↓↓↓

 
  Raw: 6:9 magnitude earthquake hits newzealand 21/7/2013
  kirokush, 公開日: 2013/07/21


Very strong earthquake in the Cook Strait, New Zealand – Blenheim, Seddon and Wellington
  10分毎更新中、Earthquake-Report.com

   地震そのもの・周辺情報やら被害状況など、このサイトだけでほぼ全て把握可。7月22日21時時点での最新更新記事題名は "Very strong earthquake Cook Strait, New Zealand – slight damage in a wide area + only a few injured"


ニュージーランド近海でM6.5の地震、複数の負傷者(7/21)
  更新中の筈、 13.07.21 22:30 時点で第2報 (多分最終報)


Big quake shakes central New Zealand
  Last updated 23:13 21/07/2013, Stuff.co.nz


Aftershocks continue to rattle central New Zealand
  Published: 2:32AM Monday July 22, 2013 Source: ONE News via TVNZ


クック海峡でM6.5の地震=首都で負傷者、停電も―ニュージーランド
  時事通信 7月21日(日)14時31分配信



下掲は、直近30日間のオーストラリアプレート東端での地震発生状況;


  
   出典: Earthquakes / USGS


同期間中暫くの間は主に東端の北側で地震が発生していましたが、直近24時間 (橙色) ではNZ北島と南島の間で群発。


オーストラリアプレート東端の様子については 記事冒頭にリンクの過去記事 以上のものは挙げられないのでここでは割愛、別の観点からNZにスポットを当ててみますと;



 出典: Continental shelves / Te Ara Encyclopedia of New Zealand


図右側灰色のジーランディアのうち海面上にアタマを出しているのは僅か7%、その中で最大面積を占めるのがNZ北+南島、次が北端に当たるニューカレドニアウィキペディア によれば;

  • ジーランディアは、約1億3000万年前〜8500万年前に南極大陸と分裂し、さらに、約8500万年前〜6000万年前にオーストラリア大陸と分裂し、その後に、そのほとんどが海面下に没したと考えられている。 現在のようにジーランディアがほぼ完全に海面下に沈んだのは、だいたい2300万年前であろうと考えられている。 地質学的な証拠が弱いために断言はできないのだが、論証の結果から、当時ジーランディアはその全てが海面下に没したのではないかとも言われる。 現在、ジーランディアの約93%は太平洋に沈んだままになっている。このように、ジーランディアのほとんどが海面上には現れない(海面下に没している)のは、ジーランディアの下の地殻が一般的な大陸地殻よりも薄いからである。ジーランディアの地殻の厚さは約20kmほどしかないために、地球のマントルの上では、現在の海水面よりも上に顔を出せるほど高くは浮かび上がれないのだ。


講釈師見て来た様なナントカ、の感がありますが、更に;



 出典: Plate boundary / Te Ara Encyclopedia of New Zealand


海面上に出たNZ南島南部の属するジーランディア南部は太平洋プレートに、海面上に出たNZ北島+南島北部の属するジーランディア北部はインド・オーストラリアプレートに乗っていることになりますから、糸魚川−静岡構造線より東側が北米プレートに、西側がユーラシアプレートに乗っている 日本列島 と似ています。 (糸魚川−静岡構造線も Alpine 断層もプレート境界)


上掲 ウィキペディア の記述を少し並び替えると;


どうも、大陸とプレートの関係がスッキリわからない。ジーランディアオーストラリア大陸の間にはプレート境界は無いし、ジーランディアの生成とプレートの生成はどちらが先なのか、とか。まあいいや、とりあえずは。


で、今回のNZ群発地震震源は、プレートの関連からは、下図紫色の線 = 沈み込み帯ではない衝突型境界に集中していますから、日本の糸魚川−静岡構造線で北米プレートとユーラシアプレートが衝突しているのと同じ性格のものってことになります。つまり岩盤のひび割れ(断層)。震源の深さはいずれも14キロ以浅 (ジーランディアの下の地殻が一般的な大陸地殻よりも薄く、厚さは約20キロほどしかないそうですが。よくぶっ壊れないものです);


 
 左出典: Earthquakes / USGS
 右出典: プレートの位置図 / ウィキペディア
  線の色:紫=衝突型境界(沈み込み帯を除く)、赤=拡張型境界(海溝や地溝)、黄緑=トランスフォーム断層、青=沈み込み帯。NZは全部のせ。


比較:
  


暫くは要Watchかも。

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