ロヒンギャ 人権問題 〜 続報 その８； 民族浄化
⇒ ロヒンギャ 人権問題 〜 続報 その７； 仏教徒とムスリムのあつれき
西側マスコットお嬢様は 無事帰国 、ハイソな方々との御歓談やら高貴な理想の御講演、カネの確保など出来ていい休暇になったでしょう。
しかしビルマ国内に目を向けると、ロヒンギャの問題は改善するどころかますます悪化している様子。私の理解では、数ある少数民族の中で、多分ビルマ国内に１００万人はいると推定されるロヒンギャにだけ相変わらず国籍が与えられておらず、どの国の庇護も受けられない。多数派の仏教徒からあからさまな迫害を受ける彼らに 「人権」 なるコトバは無縁。明らかな 民族浄化 が進行中、さすがにキレイごとはお好きな 「西側」 の人権団体も業を煮やして動き出しています；
◆HRW accuses Myanmar of 'ethnic cleansing'
22 Apr 2013 BANGKOK (AFP)
◆ミャンマー政府が「民族浄化」、国際人権団体が報告書
ＡＦＰ＝時事 4月22日(月)18時58分配信
※ 彼らの受けている迫害とお姫様の長年に渡る自宅軟禁、どちらが苦しいでしょうね −−−「囚われの身のお姫様」 から政治家となった以上、見て見ぬ振りのお嬢様も共犯。ナチ並みの前科者が ２０１５年大統領をネラう って？ 世も末。お嬢様が己の政治的野心に基づいて行動することは大変結構だけれど、日本式に云うなら、国の英雄であったお父様の顔に泥を塗る不作為とおもうが。
◆
記事： Report documents 'Rohingya persecution'
Last Modified: 22 Apr 2013 09:08, Al Jazeera English
※ 記事冒頭にはこれと別のビデオ掲載あり。
件の報告書は；
"All You Can Do is Pray"
April 22, 2013, Human Rights Watch
Crimes Against Humanity and Ethnic Cleansing of Rohingya Muslims in Burma’s Arakan State
⇒ All You Can Do is Pray; full report
(PDF, 15.08 MB)
以下、ドキュメンタリーを；
◆Audio slideshow: Plight of Myanmar's Rohingya
Last Modified: 21 Apr 2013 20:19, Interactive - Al Jazeera English
◆
記事： Myanmar's minorities: Crying for help
Last Modified: 31 Oct 2012 14:46, Inside Story - Al Jazeera English
◆ＥＵが武器禁輸除く対ミャンマー制裁を全面解除へ、人権懸念続く
ロイター 4月23日(火)11時23分配信
自国内で現在進行中の、それも 人道に対する罪 に匹敵する犯罪を止められないなら、政治家として失格。
◆＜スーチー氏＞「民族問題静観」の批判に反論 記者会見
毎日新聞 4月17日(水)20時37分配信
−−−「法の支配」を確立したうえで話し合いによる国民和解を目指す従来の考えを強調した。 （以下略、引用終わり）
典型的な優等生の発言だけど馬鹿だね、これではナチの暴走を止められなかったドイツやヨーロッパの二の舞。何年 「話し合い」 をして来たのか？ 「西側」 でさえいつまでも好意的ではありませんよ。まだ相当の影響力を持っているうちに、思い切った行動を起こさないと。何よりまず、ロヒンギャに国籍を与え、人権を保証する宣言をすることでしょう。現憲法だって、その道の専門家に任せれば解釈論でそれを正当化出来る筈。この点、憲法を自在に捻じ曲げることでは世界一？ の日本政府とそのブレーン皆さまは頼りになりまっせ。「西側」 も周辺国も間違い無く後押ししてくれる筈だし、帰れる国のある難民の扱いも少しは改善する筈。残念ながら 「迫害」 の加害者である仏教徒については、 仏教者の立場で民主化を目指す お嬢なら抑えられるでしょう。
キレイごとはもう十分、ひとが殺されている以上これ以上時間を無駄に出来ない。 違いますか？
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