ビル・トッテンさんのブログから; アナキズム 〜 クロポトキン、 ついでにチョムスキー教授のこと
アナキズムと聞くと反射的に 『危険思想』 なる分類がアタマに浮かびそうですが、元アメリカ人で日本に帰化されたビル・トッテンさんの最近の記事を紹介;
◆No. 1018 クロポトキン思想再考を
Posted on 2012年11月29日, 耕助のブログ
これまで、私は日本が直面するさまざまな問題の解決策のヒントは日本の歴史にあると思っていた。具体的には、解決策は、江戸時代や高度成長期の日本人の生き方や、当時の制度に戻すことだと考えていたのである。
しかし最近になって、制度を変えても無駄ではないかと思い始めた。もちろん規則を変えること、それ自体もきわめて難しい。しかし問題の根本は、人間の心のあり方が、倫理や道徳教育がなくなったために、過去と現在で大きく変わったことにある。高い精神性が失われたことが、日本が国民の幸福度の低い国になった大きな理由だと思う。
では、もし過去のやり方に戻れないならどんな解決策があるのかとさまざまな本を読み、その中で興味をもったのが −−− (以下略、引用ここまで)
■ Peter Kropotkin - Wikipedia
■ ピョートル・クロポトキン - Wikipedia
−−−プルードン、バクーニンと並んで、近代アナキズムの発展に尽くした人物であり、学者としての長年の考証的学術研究に基づき、当時一世を風靡した社会進化論やマルクス主義を批判し、相互扶助を中心概念に据えた無政府共産主義を唱えた。 / その思想は、社会運動のみならず文学にも影響を与えた。 (以下略、引用終わり)
−−−アナキズム の潮流の一つで、国家、私有財産、資本主義を廃止して、生産手段を社会化して、直接民主制をとり、ボランティア組合と労働者評議会の水平なネットワークを社会の基礎として、「能力に応じて働き、必要に応じて受け取る」基準を満たすような生産と消費を行う社会を目指す。 (以下略、引用終わり)
※ 『この項目「無政府共産主義」は途中まで翻訳されたものです。(原文:en:Anarchist communism (21:32, 5 April 2011 UTC) / 翻訳作業に協力して下さる方を求めています。ノートページや履歴、翻訳のガイドラインも参照してください。翻訳情報の要約欄への記入をお忘れなく。(2012年5月)』とのことで、ここに紹介されている ピョートル・クロポトキン 部分は英語から未翻訳。
日によっては複数記事がアップされているトッテンさんの膨大な英語のブログ "Bill Totten's Weblog.com" にも、同タイミングでアナキズム関連の記事がアップされておりました;
◆The Practice of Anarchy
2012/11/29
なお我が敬愛する チョムスキー 教授もアナキストと称されますが、また性格が異なる様で、前掲ウィキペディアから引用しますと;
- 『社会哲学的にはヴィルヘルム・フォン・フンボルトやジョン・デューイから、思想的にはスペイン内戦時のカタルーニャ地方バルセロナにおける極度に民主的な労働者自治によるアナキスト革命から強い影響を受け、権威主義的な国家を批判する自由至上社会主義(アナキズム)に関わり、アメリカに台頭するネオコン勢力によるアフガン侵攻・イラク侵攻やアメリカ主導のグローバル資本主義を批判している。特に2001年のアメリカ同時多発テロ事件以降はその傾向を強めており、政治関係の著作も多数ある。』
とのこと、また 英語版ウィキペディア では;
- "Chomsky has stated that his "personal visions are fairly traditional anarchist ones, with origins in the Enlightenment and classical liberalism", and he has praised libertarian socialism. Although Chomsky tries to avoid the ambiguity of labels, his political views are often characterized in news accounts as "leftist" or "left-wing," and he has described himself as an anarcho-syndicalist."
と紹介されています。 ⇒ Political positions of Noam Chomsky - Wikipedia
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