遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

結局アメリカにおもねるだけの アムネスティー 

アフガン支援? アメリカへ納める年貢でしょ?

子ブッシュをタイホ・尋問しろ!!  \(^O^)/  −−− 私ではなく、アムネスティーの勧告。 出来るかな?



グリーンピース同様、アムネスティーは昔っから胡散臭い鼻もちならない団体としか私には感じられませんでしたが、最近、特に911に端を発するアメリカの侵略戦争が世界中に拡がるに連れて本性を現し始めました。これはこのブログでも度々書いている様に、国連およびその周辺団体についても同じ。


明治維新以来未だに欧米指向の強い米植民地日本ではどうなのか知りませんが、本来評価の高かった米欧でも批判の声が大きくなってきている様子。当たり前です、その活動の根幹をなす 「救援」 すべき 「人権」 の定義が見直されていないし、あからさまに特定国の利害を優先しているのですから;


   アムネスティ・インターナショナル - Wikipedia
     例によって更新が遅れています。(その価値さえ無いしアクセスも無く関心も低いだろうから、まあいいか。)

   Amnesty International - Wikipedia


   Amnesty International Working to Protect Human Rights

     国際人権NGO アムネスティ 日本語翻訳団体


同団体に対する批判については、日本語ウィキペディアでは上掲記事の一部として、また英語版ウィキペディアでは 独立した記事 Criticism of Amnesty International としてまとめられています。


最近、内戦化の様相を呈しているシリアに関するアムネスティーの噴飯もののコメントが叩かれています;


Amnesty wants partial arms embargo in Syria
  Published Thursday, July 5, 2012, Al Akhbar English (レバノン

  −−−"Based upon the evidence we have at our disposal, the abuses reported to have been committed by armed opposition groups in Syria have not yet reached the level where we would call for a total embargo on all arms in the same manner," Amnesty International said in response. (極めつけのヨタ引用終わり、以下略)


反政府勢力による確認済みの人権侵害がまだ基準を満たしていないから−−−だって? アンタら、一体何をどうやって守りたいの?


Debating Amnesty About Syria and Double Standards
  06.07.12, MRZine


馬鹿馬鹿しい。で結局現在、アムネスティーの活動を翻訳しているだけのアムネスティー日本のHPには、幼稚な呼びかけが;


シリア:どれほど血を流せば、世界は助けてくれるのだろう?
   アクション期間 2012年6月8日〜終了未定

  −−−ロシアが動けば、状況が変わる / 国連の常任理事国であるロシアは、コフィ・アナン国連・アラブ連盟特使が提案した「6項目の和平計画」の実施を求める安保理決議を支持しています。しかしその一方で、ロシアはシリア政権に対し武器を輸出し続けています。またロシアは、国連安保理で繰り返し拒否権を発動し、シリアにおける虐殺を止めるための決議案を妨害しています。 (くだらないヨタ引用終わり)


アメリカが反政府勢力に対して行っている武器・サービス供与については知らん顔。また、アクションの題名も非常に醜悪。そもそも何故シリア人の血が流れたか考えたことは無いんだろうね、この馬鹿どもは。どの国だって、いや特にアメリカは、外国の助けを借りて政府転覆を企てる武装勢力には容赦ありませんよね? なんったって 「テロリスト」 ですから。アサドを、と云うよりアラブの国の誇りを軽く見過ぎましたね。


また、ロシアによる拒否権発動を責めていますが、過去アメリカが発動して叩き潰した案件の規模やら回数は知らないの? ロシアも覇権を誇示したいのかも知れませんが、拒否権発動の直接の動機は、リビアの二の舞 〜 内政干渉、代理戦争、内戦の惹起等による殺りく行為 〜 を避けることでしょ? アムネスティーはとにかくアサド狩りに加担したいワケ?


アムネスティーの現在の存在価値は、アメリカの尻拭いでしか無くなった様で。でも別にそれでいいんじゃない? 所詮エリート気取り・ハク付けのNGOに過ぎないんだから、人権擁護団体なんて、今まで無邪気に思い込んできた大仰な評価そのものが間違い。むしろ、アメリカ・イスラエルタカ派の亜流と考えれば取り立てて騒ぐことも無いでしょ?


Why is Amnesty International calling for more US/NATO war and occupation in Afghanistan?
  04 July 2012, Stop the War Coalition


Amnesty’s Shilling for US Wars
  June 21, 2012 @ 11:00 pm @ Antiwar.com Original



当記事の終わりに、先日の記事: アフガン支援? アメリカへ納める年貢でしょ? で紹介したペシャワール会代表の 中村さんの記事 から別の個所を紹介;

  • 自由主義共産主義」という、第二次大戦後世界を動かしてきた国際対立の構図が音をたてて崩れ、米国の一極世界支配と国際大資本の膨張が世界を席巻した。「革新対保守」という図式も意味を失い、世界中が戸惑いと不安に支配された。 / しかし、それ以上の問題が現地で進行していた。都市化によるアジア的伝統社会の崩壊、欧米型国家モデルの矛盾、貧富の拡大、地球温暖化による砂漠化、イスラム世界の再編、そしてこれらによる膨大な人々の犠牲である。実にアフガンにおいて、10年後の混乱、アフガン空爆イラク侵略など「対テロ戦争」という名の国際社会の暴力化は、あらわな形で先取りされていた。それまでの戦は意味を失い、信ずべき「正義」は死んだ。 (中略)
  • 2001年の「9・11」以降、先進諸国は、自ら作り上げた亡霊におびえている。「対テロ戦争」とは亡霊との戦いにほかならない。 / 「敵」の実体はあやふやで、明瞭に識別できるテロリストは、ごくわずかだ。諸大国がおびえるのは、テロの背景に、えたいの知れぬ膨大な支持者があり、「殺らなければ殺られる」という恐怖があるからである。その様は、屈強の者が錯乱して、虚空に剣を振り回すのに似ている。だが、もう血で血を洗う抗争はまっぴらだ。誤解を承知で述べれば、テロに訴えざるを得ないほど追い詰められた者の言い分にも、耳を傾けることがあってもよい。戦争という強者の国家暴力を必要悪だと思い込むのは、テロリズム以上に危険である。明らかに日本は持たなくともよい敵を作り出している。 (中略)
  • 私たちは余り簡単に、平和と戦争を語りすぎた。戦までして守らねばならぬものとは何か。過去、それは経済的動機であったり、不遜な優越感や過剰な防衛心であった。分を超えた人の欲望や不安が束となり、集団として動き始めると、手に負えない。狂気でさえ常態として肯定される。だから、繁栄と戦争、豊かさと不安が、同居するのだ。そして、「繁栄」とは常に弱者の犠牲の上に築かれてきた。 (中略)
  • 今私たちが問うべきは、「何をすべきか」ではなく、「何をすべきでないか」である。破局への不安に駆られて、お手軽な享楽への逃避や、一見権威ある声に欺かれてはならない。人として最低限、何を守り、何を守らなくて良いのか、何を失い、何を失うべきでないのか、静かに問うべき時だと思われる。 (以下略、引用終わり)

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