翻訳家山岡朋子さんその９５　『ルス』の照らす闇：　アルゼンチン　その５

投稿１０００日記念の『ルス』デーその２。

何故投稿１０００日目の記念に『ルス』なのかと云えば、このブログを始めるきっかけとなり、そのものズバリの投稿は少ないもののブログのコアに据えているのが、アルゼンチンの作家であり人権擁護活動にも精力的に取り組む Elsa Osorio （西語版はあまりにプア）の小説 "A Veinte Años, Luz" 〜山岡朋子さん（横山朋子さん名）翻訳『ルス、闇を照らす者』であることによります。翻訳書『訳者あとがき』から抜粋しますと；

本書の原題は「A Veinte Años, Luz」、 −− ルスとは本書の主人公の名前だが、スペイン語で「光」という意味もある。この題には、”ルスの二十年後” ”二十年後に光を” という二つの意味が重ねられている。今まで真相を明かされることのなかった歴史のひだに光をあて、本当の親を奪われた子どもたちに、ひいてはアルゼンチン国民全体に希望を与えたい、との著者の熱い思いが込められているのだ。

その１で紹介の奇跡の赤ちゃんの名前も同じく光を表すルスであり、もちろん小説に描かれた歴史とは無関係ですが、ご両親の想いが込められた名前です。（ちなみにミラグロスは奇跡の意味）

なおこの「歴史の暗部」は当時のアルゼンチン特有のものではなく、反共を旗印に掲げるアメリカの直接・間接の圧力やらバックアップを受けていた「裏庭」中南米に広く共通する事象です。アメリカの存在抜きには理解出来ません。

　　◆Argentina: junta and US knew about baby thefts
　　　　Update on Tue, 12/27/2011 - 08:24, World War 4 Report

今回はニュース記事の紹介は最小限にとどめ、二つの動画を紹介（ただしＮＨＫのドキュメンタリーは、ネット上では見られなくなっている様子）：

【ＮＨＫ　ＢＳ１　ドキュメンタリー】

◆BS特集　実の親を殺したのは育ての親だった〜アルゼンチン・出自の闇に震える人々〜
　　2012年3月18日(日) 22:00〜22:49、株式会社NHKグローバルメディアサービス(G-Media)

　　◆実の親を殺したのは育ての親だった〜アルゼンチン・出自の闇に震える人々〜
　　　　2012.03.18(日) 22:00〜22:49 NHK BS1、無料ドラマ動画館

　　　　※ どうも動画が削除された様です。

放送後しばらくは「実の親を殺したのは　育ての親だった〜アルゼンチン　奪われた人生〜」放送日： 2012年3月18日（日） / ＮＨＫネットクラブ　番組詳細ＢＳ特集から見られたのですが−−−

５０分弱の番組で紹介されているお二人は；

■ Silvia Mónica Quintela D Allasta "María"

◆Encontramos otro nieto, el hijo del Secretario de Abuelas de Plaza de Mayo
　　Buenos Aires, 23 de febrero de 2010

◆

　Visión Siete: Nieto recuperado número 101
　TVPublicaArgentinaさんが 2010/02/23 にアップロード

■ Montenegro, Hilda Victoria

◆Encuentro de los Abuelos con la nieta desaparecida hace 24 años
　　Buenos Aires, 23 de agosto de 2001　　

◆

　NIETA restituida, VICTORIA MONTENEGRO cuenta TODO. NUNCA MAS !! MEMORIA JUSTICIA VERDAD
　41IVANAさんが 2011/04/28 にアップロード