遊蕩爺の漂浪メモ

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富士山直下の活断層 〜 山体崩壊の可能性について

念の為;


富士山直下に活断層 巨大山崩れ、甚大被害も 文科省調査、自治体に説明
  産経新聞 5月10日(木)7時55分配信

  富士山(3776メートル)の直下に活断層が存在する可能性が高いことが文部科学省の調査で9日、分かった。地震の揺れで「山体崩壊」と呼ばれる巨大な山崩れが発生、東山麓静岡県御殿場市などで大規模災害の恐れがある。約2900年前に起きた山体崩壊と泥流の引き金だった可能性もあり、調査チームが地元自治体に説明を始めた。 (以下略、引用終わり)


調べてみると、詳細は別として、活断層地震による山体崩壊の危険性は何も昨日今日わかったハナシではないみたい。文部科学省のHPで検索すると;


 科学技術・学術審議会 測地学分科会 火山部会 レビュー調査検討委員会(第6回)配付資料 資料(6)
   独立行政法人産業技術総合研究所文部科学省

   平成13年6月6日 毎日新聞 25面 『富士山 山体崩壊は地震活動?』 by 産総研 地質環境センター 山元孝弘
   富士山で約2,500年前に起きたとされる山体崩壊の原因が、活断層地震だった可能性があると地球惑星科学関連学会合同大会で発表。ハザードマップ作成では、地震による山体崩壊も視野に入れるべきだと提言した。(学会発表内容に関する紹介記事) (以下略、引用終わり)


東大地震研のHPから関連しそうな資料を探すと;


 平成23年度 神縄・国府津-松田断層帯構造調査 「箱根-富士吉田測線」の実施について 平成23年7月 東京大学地震研究所

   東京大学地震研究所(所長 小屋口剛博)は、文部科学省が実施している「神縄・国府津-松田断層帯における重点的調査観測」(研究代表 東京大学地震研究所・岩崎貴哉)の一環として、同断層帯の西方延長の地殻構造を明らかにするために、「箱根‐富士吉田測線」において反射法・屈折法による地殻構造調査を実施します。(以下略、引用終わり)


 東京大学地震研究所 ニュースレターPlus 第8号 発行日 2009年10月31日

   特集: 神縄・国府津―松田断層帯重点調査観測へ

   神奈川県にある神縄・国府津―松田断層帯は、今後30年間にマグニチュード7.5の地震が0.2〜16%の確率で発生すると予測されている。日本で最も切迫度の高い活断層であり、首都圏に近い場所でM7.5の地震が発生すれば大きな被害が出ることが危惧される。そのような背景から、断層帯の性質を詳しく調べ、ゆれの大きさの予測精度を向上させることを目指した「神縄・国府津―松田断層帯における重点的な調査観測」が、2009年度から3ヶ年計画で始まった。プロジェクトの詳細について、研究代表者を務める岩崎貴哉教授に聞いた。 (以下略、引用終わり)



さて今年の日本地球惑星科学連合大会での発表は、3年がかりの調査報告以外に、過去のものと何が違うのかな?