遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

4月11日: ベネズエラ 411 から10年、 311から1年1ヶ月 −−−

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ベネズエラ411から10年】


  先日の記事 の中で紹介したばかりの、チャベスが囚われたクーデター (未遂) 発生から丁度10年が経過。当時の防衛大臣 *1 であった José Vicente Rangel 氏による当日の貴重な回顧インタビューを紹介;

  • このクーデター未遂事件では銃撃により親チャベス・反チャベス両グループで19名のデモ参加者が犠牲となりましたが、狙撃者はいまだに不明。関連ビデオが多数アップされています。ひとつだけ紹介しておきましょうか;


       
        Venezuela: 11 De Abril 2002. Parte 1/8


【311から13ヶ月】

  地震・余震およびその予測などに関しては別記事とする予定。

  • 復興最大のネックのひとつである、地元で処理し切れないがれきの処理も少しずつ進みつつある様子。ただし全て片付くまでにあと何年かかるやら−−− 頑なに受け入れを拒否している自治体およびその構成員は、自分達が同じ目に遭うまでその愚に気付かないのでしょう。


      がれき受け入れ、自治体 残る温度差 都知事「首長が責任持て」
       産経新聞 4月7日(土)7時55分配信

       −−−「外国人だろうと、日本人だろうと、人が転んでけがしていたら助ける。放射能はないと明かして運び込むがれきを、何が心配か知らないが反対する手合いは、私は日本人じゃないと思う」 (以下略、引用終わり)


        一般ごみ19年分のがれき…難題山積の復興庁
         読売新聞 2月11日(土)21時14分配信
  • せっかく震災を生き延びたのに、その後の生活は楽では無い様子。いわれのない偏見やらねたみに晒されたり、被災者に限らず厳しさを増す雇用情勢により職に就けなかったり、更には日本ではとっくに無くなったと思い込んでいた餓死が増えていたり、行政による支援の難しいところ;


      <東日本大震災>仮設入居待ち1400世帯…被災3県
       毎日新聞 4月10日(火)23時6分配信


      いわき市長のパチンコ店発言 賛否渦巻く
       河北新報 4月11日(水)6時10分配信


      餓死者、バブル崩壊後急増 セーフティーネット不備映す
       産経新聞 2月26日(日)7時55分配信

       −−−22年までの30年間の餓死者数は1331人で、うち7年以降が8割以上を占めた。 (中略) 50代の死者が多いのも特徴だ。22年までの16年間で50代の死者数は348人、60代が252人、40代が185人に上り、40〜60代で全体(1084人)の72%を占めた。男女比は30年間で男性が女性の約4・5倍と圧倒的に多かった。 (中略)  「餓死者の急増はバブル崩壊後、急速に景気が悪化した時期と重なっている。当時、雇用状況の悪化に伴ってリストラなどで失業者が増加した」と指摘する。また、高齢者ではない「50代男性」の餓死者が多いことには、「稼働層といわれる働き手世代のうち、年齢的に再就職が難しいことから50代が突出したのではないか」と分析した。女性よりも男性が多いことについては、「男性は自立できるはずという強い社会規範がある」とし、行政などから助けを受けることに心理的抵抗を感じている可能性があるとみている。 (以下略、引用終わり)

        被災者に限らない状況。身につまされます−−−


      【図解・社会】自殺者数の推移(最新)
       時事ドットコム、記事などの内容は2012年3月9日掲載時のもの

      自殺の統計 - 内閣府

        いずれも被災者に限らないデータ。冒頭紹介の 『震災関連死』 には自殺も含みます。なお震災関連の自殺については 震災による自殺 (pdf) など参考。


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*1: クーデター未遂事件発生時の防衛大臣Lucas Rincón Romero の筈ですが、同記事中に "No fue el Ministro de Defensa de la República Bolivariana de Venezuela durante el Golpe del 2002, quien tenia ese Ministerio era Jose Vicente Rangel, mientras él se desempeñaba aún como Inspector General del Ejercito." の注が記載されています。