コロンビア 火山情報： ネバド・デル・ルイス と１９８５年の大惨事

人質救出関連のニュースを探していましたら、過去大惨事をもたらした火山の活動情報が記載されておりましたので紹介しておきます；

◆Volcán Nevado del Ruiz en nivel naranja
　　Efe | Bogotá | Publicado el 31 de marzo de 2012 @ El Colombiano

　　
　　※ まだ数日〜数週間のうちに噴火の可能性アリと云う情報レベルであり、避難勧告は発令されておりません。

◆21 March-27 March 2012 / Weekly Volcanic Activity Report
　　Smithsonian / USGS Weekly Volcanic Activity Report

１９８５年１１月１３日に発生した大惨事は、火山 Nevado del Ruiz の噴火により火山を覆う氷雪の約１０％が融けて東側斜面の６つの川に流れ込み、加速して土石流となって２万３千人の犠牲を産んだもの。特に直撃を受けた河口のまち Armero （下掲載の地図参照） では全人口２万９千人中２万人以上が犠牲になる壊滅的な被害；

■ Tragedia de Armero - Wikipedia, la enciclopedia libre

　　
　　　出典： 上掲ウィキペディア

　　
　　　出典： Google Map 地形図

私はこのニュースを隣国ベネズエラにて、新聞および出稼ぎに来ていたコロンビアの人達から聞いて確認しましたが、同国で暮らし始めたばかりで余裕がなく、詳細を知ったのはしばらく経ってからのこと。でも以下紹介するオマイラちゃんのことは今まで知らなかった；

　　
　　出典： Imagen tomada poco antes de que muriera by Frank Fournier

土石流により破壊された自宅のガレキなどに足を挟まれた１３歳のオマイラちゃんは、足を切断するしか救出の手立てがなかったものの機材が無く断念、また増える水を排出するためのポンプの手配も出来ず、最期まで学校のことを気にしながら３日後に写真の状態で亡くなられた様子。 （撮影機材を持ち込めたくらいだから何とかならなかったのかは疑問ですが−−− 今更仕方がない。） 上掲ウィキペディアには動画へのリンクも貼られています。さすがに最期の瞬間までは公開されていませんし、恐らくカメラも止めたでしょうが。なお現在この場所は、記念館の一部となっている様です。

同じことが繰り返されないことを祈るばかり。