遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

クルマ・チャリの功罪 その3 など: 

ブログ内直近記事


事故を誘発容疑、自転車の男逮捕…2人死亡
  読売新聞 5月24日(火)21時32分配信


  −−−容疑者は12日午前8時55分頃、同区日本橋東の国道25号を自転車で横断しようと走行中の乗用車の前に飛び出し、避けようとした乗用車が進路変更して後続のタンクローリーの進路を塞いだ結果、事故を引き起こした疑い。 (以下略、引用終わり)


   軽車両である自転車の運転者も逮捕され、加害者が3者となりました。うちチャリと乗用車は間接的にひき逃げ犯と言えるでしょう。さて過失の割合やいかに? 心情的にはチャリがイチバン悪質、始末に負えない。自転車レーンのない歩道走行は歩行者にとって大迷惑、車道へ出れば法規やルールを無視して事故を誘発し、結局歩行者が犠牲になった訳ですから。何が「優しい」乗り物か?




更に疑問符を付けざるを得ないニュースが;


自転車保険:au損保 目玉商品として販売開始へ
  毎日新聞 2011年5月24日 20時40分


  −−−自転車乗用中に死亡したり後遺障害を負った場合は200万円、人にけがをさせたり物を壊した場合は1000万円を上限に補償する。保険を利用できるのは当面、auの携帯電話やスマートフォンの利用者(約3000万人)。 (以下略、引用終わり)


   一見結構な仕組みに見えますが、チャリによる人身加害事故に際して被害者である歩行者が今よりも不利な立場に置かれる可能性があること、および被保険者足り得るのが同社に限らずケータイ・スマホユーザーであることの2点が大問題と思われます。保険の詳細を見ておりませんので断言は出来ませんが−−−


  賠償責任保険の部分:自動車任意保険同様、プロの 「事故担当者」 がシロートである被害者への賠償金額を値切る、あるいは保険金額が賠償の上限になることはないか? 表向き 「正当な賠償金額を算定」 、でも実際には保険は営利事業である以上、支払額の削減を目指すでしょう。例えば上掲記事の事故でチャリの事故への関与・責任が認定された場合、この保険は使えるのか?


  ケータイ・スマホを使用しながらの自転車運転を想定しているのか? 保険募集・契約・保険料徴収の容易さからの制約とは思うものの、結果として違法行為の助長としか私の目には映らない。 「快適にケータイ・スマホ・チャリを利用して下さい、万が一事故ったらホケンが役に立ちます」、 無責任なチャリ運転者にとっては確かにメリットがあるのでしょうが、歩行者にとってロクな保険ではないと思います。


  ルール無視・マナーの悪い歩行者 −−− 安全確認もせず信号無視、近くに横断歩道があるのに渡らず、子どもの手を引っ張って幹線道路横断など、自殺行為・教育放棄としか思えない馬鹿ども −−− は保護に値しないと思いますが、一般の歩行者の権利がどんどん侵害されて行くのは我慢がなりませんね。


  随分昔のハナシですが、 交通戦争 の頃の自動車保険TVコマーシャルのキャッチコピーをよく憶えています。被害者の仏壇の前に座る加害者を映して、 『−−−せめてもの償いが保険です』 と云うもの。うちのテレビだけだったかも知れませんが白黒だったせいもあって、その最後のシーンが強烈に焼き付いています。その頃から事故や保険の本質は何も変わっていないと思いますが、勘違いした 『お客様視点』 のせいで、被害者の立場は不利になる一方では?


  au損害保険株式会社 HP


     au損保 = KDDI株式会社 + あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 (長ったらしい名前−−−)


  「au損保」開業と新サービススタートのご案内《PDF》
    5月25日(水)



免許取得・更新で持病申告せず…福山4児重軽傷
  読売新聞 5月14日(土)20時20分配信


  −−−容疑者(38)が、意識障害を伴う持病のてんかんの治療中だったのに、運転免許の取得や更新の際、道路交通法で義務付けられた申告をしていなかったことがわかった。 (以下略、引用終わり)


   事故の報道は 先日の記事 中の 『登校小学生の列に車、4児重軽傷…男逮捕』 参照。


歩道に車、71歳女性死亡=孫もはねられ重傷―岡山
  時事通信 5月13日(金)22時22分配信


   −−−ワンボックスカーが歩道に乗り上げ、散歩中だった近所に住む無職渡辺昌子さん(71)と孫の男児(3)をはねた。2人は病院に運ばれたが、渡辺さんは全身を強く打って死亡。男児も頭蓋骨骨折の重傷という。 / 県警玉島署によると、運転していた男性(70)も意識がない状態。 (以下略、引用終わり)


   一体誰が責任を負うのか?


<ひき逃げ>自宅前で70歳男性死亡 名古屋・守山区
  毎日新聞 5月14日(土)14時7分配信


   クルマにも、飛行機のフライトデータレコーダの様な ブラックボックス 搭載を義務付けて、時系列での走行位置やら車両操作、異常な震動の記録などトレース出来る様にするのもテかも知れません。卑劣な犯罪者のプライバシーなど守る必要無し。



なお電車も凶器になり得ます;


ホームで電車と接触 女子高生死亡 警視庁
  産経新聞 5月24日(火)20時59分配信


  −−−ホーム上で突然ふらつき始め頭から倒れたところ電車と接触 (以下略、引用終わり)


   いつも不思議に思うのが、例えば急行の止まらない駅ではホームの端からほんの何センチか向こうを時速数十キロで電車が通過するのに、ホームにいる人を守る仕組みが無いこと。 『線の内側をお歩き下さい』 なる気休めのアナウンスは何の保護にもならない。同じことは、電車の入って来るホームでも云えます。減速しているとは云っても重量がありますから、接触すれば大怪我 〜 死亡。 新大久保駅乗客転落事故 の悲劇の教訓が活かされているのか大変疑問ですね。人が落ちたり倒れ込んだり、と云うことを全く想定していない。ホームドアまたはスクリーンドア は、幾らカネがかかろうが必須でしょう。フルスクリーンタイプであれば自殺者も防げますが、そこまでカネをかけなくとも可動式ホーム柵でもよいから。