遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

2011年東北地方太平洋沖地震 その81: 地震・余震発生状況・予測 (随時更新)、 『高温ガス炉』 幻想−−−

 気象情報


  今のところ特に災害に結び付きそうなものは無いみたい。(^v^)



 地震・余震発生状況


  防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網


  地震情報(震源・震度に関する情報)、震度3以上 / 気象庁


  Earthquake List for Map of Asia Region / USGS



【釈愚さんのブログ 「心安らかなる日々」 より】


 地震・余震予測


   5/14午後〜5/15 予測【注意報(低)】
     2011年05月14日 12時50分04秒


    


    5/13午後〜5/14 予測


 ■ 更新情報・考察


  地球の内部を再考する(その2) − 周期性の図式
    2011年05月14日 19時30分16秒


     下掲 (その1) を図で補足説明したもの。ダイナミック!!


  地球内部を再考する(その1) −高温の温熱流の全地球レベルにおける周期性
    2011年05月14日 08時53分21秒


  (参考情報) Λ(らむだ)構造の解体について
    2011年05月13日 21時25分53秒


    




目先の問題が未だに解決出来ず、 「工程表」 の大幅改訂を控えていますが、先月あたりからでしょうか、ぼちぼちと怪しい動きが出て来ました;


 次世代原発担う「高温ガス炉」 電源喪失でも炉心溶融の危険なし
    J-CASTニュース 5月13日(金)16時42分配信


 日本で初めて運転する高温ガス炉が初臨界に達しました
    広報誌「原研ニュース」FF No. 43 1999/4、日本原子力研究所


    


 高温ガス炉の冷却能力の喪失時における安全性を実証する試験を開始 −第1回目の炉心流量喪失試験を終了−(お知らせ)
    平成22年12月22日プレス発表、独立行政法人日本原子力研究開発機構


 高温ガス炉の安全性 (PDF)


件の 「高温ガス炉」 なるものの 超高温原子炉 - Wikipedia による分類は:


核分裂炉


 ┗ 熱中性子炉


  ┗ 黒鉛炉減速材黒鉛(炭素)を用いる原子炉のこと。


   ┗ 高温ガス炉
     (HTGR: High Hemperature Gas-cooled Reactor)
     Very high temperature reactor (VHTR)

      第4世代原子炉 - Wikipedia のうち最も実用化が早い。


商業化に向け研究開発も進んでいる様で、例えば−−−


高温ガス炉用発電システム - 三菱重工業株式会社
  日本特許情報 - 平成13年


高温ガス炉 / 発電効率や安全性などで世界中が注目する高温ガス炉
  資源・化学品事業部門:事業概要(11) 事業紹介 住友商事


高温ガス炉 論文集
  CiNii(NII論文情報ナビゲータ[サイニィ]) 検索



新しい技術、バラ色の未来 −−− これだ! と猫も杓子も飛び付くのでしょうが、所詮原子炉である以上、敢えて公表されない暗部も想定し切れていないリスクもある筈です。専門家のセンセイ達の嘘も事故と云う現実を突き付けられての無能さも、政府による下手糞で幼稚な隠ぺいも大甘の状況認識も今回散々見せてもらっています。事故発生から2ヶ月経つのに、まだ現在進行形。


科学の進歩を否定する訳ではなく、大勢の犠牲の上にのみ成り立ち得る利益を目指した暴走にはブレーキがかけられるべきでしょう。通常は覆い隠されるその 「犠牲」 が表面化している今は、方向性を見直す千載一遇のチャンスかも;


 元原発技術者・菊池 洋一『わたしにとっての広島と原発震災』
    (注:名字は 「菊地」 が正しい)
    Friday, April 08, 2011, Peace Philosophy Centre


    −−−「ウラン採掘現場の残土問題や定時検査時での被曝問題、使用済み燃料や高レベル廃棄物問題、トータルに見て原発が決して優れた発電方法ではない」


     先日紹介 の菊地洋一さんの言葉。


 ついでに; 米医師団体「放射線に安全なレベルは存在しない」


 もうひとつ、上掲 第4世代原子炉 - Wikipedia から; 『−−−原子力工学者のデイビッド・ロッシュバウムはほとんどすべての種類の核事故は当時の先端技術で起こっていると説明している。彼は「新しい原子炉と事故の問題は2重である。予測実験で計画できない筋書きが起こることと人間のミスである」と主張する 。アメリカ研究所の指導者は「新しい原子炉の製作、建築、運用、維持は険しい学習曲線に直面するだろう、先進技術は事故とミスのリスク高める。技術はたぶん証明されても人間は証明されていない。」と述べている。』


 「経済」 の観点から更におまけ、同記事から; 『最初の超高温ガス炉の建設計画には南アフリカのPBMR(ペブルベッドモジュラー炉)が存在したが政府基金を2010年2月に失っている。経費の増加の意見と、起こりうる予期し得ない技術的問題への憂慮潜在的な投資家と顧客を引き離したとされる。』




懲りずにまた高い授業料を支払いながらでも電気の浪費拡大を 「安定的に」 続けることが発展なのか? 前世紀的な発想から早く抜け出さないと−−−