遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

いきものの話題

暗いニュースが続くので、いきものの話題を何件か;


ネコ:123センチ 世界最長ギネス認定
  毎日新聞 2010年10月21日 10時39分(最終更新 10月21日 10時54分)

  
  Title: Raw Video: Meet the World's Longest Cat

  World’s largest domestic cat stretches over 4 feet
    Associated Press, updated 10/20/2010 7:25:51 AM ET 2010-10-20T11:25:51
     この頁下部に、 "Photos: Guinness World Records 2011" と題されたスライドショウあり。馬鹿馬鹿しいが一見の価値あり?



牛牧場にイノシシの赤ちゃん=すっかり同化、鳴きまねも―ドイツ
  時事通信 11月6日(土)7時4分配信

  Boar piglet learns to moo with new cow family
    Published: 5 Nov 10 10:44 CET

  



2代目パウルお披露目=才能あれば予言も―ドイツ
  時事通信 11月4日(木)6時6分配信

  
  Octopus "Paul II"
  出典: http://www.nzherald.co.nz/sport/news/article.cfm?c_id=4&objectid=10685225&ref=rss

  <予言タコ>パウル君死ぬ…W杯決勝戦など的中 独の水族館
    毎日新聞 10月26日(火)21時8分配信

     記事中の 『パウル君は2歳9カ月で、タコの平均寿命(3歳)から考えれば「高齢」だった。』 ってのはおかしいですね、平均以下ですから−−− タコ - Wikipedia によると多くの種は1年程度の寿命、さらに パウル (タコ) - Wikipedia によれば、マダコの寿命は野生では1年から2年、飼育環境下でもおよそ3年とのことですから、飼育環境下としては平均、ということでは??なお Paul the Octopus - Wikipedia には死亡が反映されています。

    Paul, World Cup 'psychic' octopus, dies in Germany
    BERLIN (AFP) , 27Oct2010

    Diego Maradona (Diego_Maradona) on Twitter
    "I am happy your gone Psychic Octopus, it's your fault we lost the World Cup..." (5:05 AM Oct 26th )
     これが「つぶやき」の全文どうかわかりませんが、彼なりに敬意を表したのでしょう、タコのせいで試合に負ける訳がありませんから。



重慶で足4本、肛門2カ所のニワトリ、専門家「普通は生存不能」
  サーチナ 10月14日(木)11時58分配信

  −−− 正常な足の後ろから、腿が1本はえており、さらに足首部分以下が2本に分かれている。動作自体は敏捷で、正常だ。肛門は2カ所あり、両方から排便しているという。オスで、朝になると他の雄鶏と一緒に「ときの声」をあげる。



生まれた時から前足だけ、逆立ちで歩く豚…生命力に驚嘆の声=中国
  サーチナ 9月29日(水)16時52分配信

  −−− 王さんは、同市新蔡県化荘郷劉橋村に住んでいる。母豚は2010年1月に9匹を出産したが、うち1頭に後足がなかった。王さんの妻は「不吉だ」と言って捨てようとしたが、王さんは「せっかく生まれてきたんだ。だめなら死んでしまうだろう。生きのびられるかもしれない」と思い、飼うことにした。しかし、ここまで頑強に生き抜くとは思わなかった。王さんは、逆立ちを学んだ豚に「猪堅強」の名をつけた。 (中略)

   「猪堅強」の体重は約100キログラムになった。これまで、「買いたい」と申し出た曲芸団もあったが、断った。「実際の行動で、命の大切さを教えてくれてるんだ。大金を出されても、売らない」という。



いきもののフレキシブルさには感嘆させられることが多いですね。最後にホモ・サピエンスの話題;


104歳の元気男性に行政当惑「健康のため、吸いすぎには…」
  サーチナ 10月18日(月)10時8分配信

  −−− 長生きしようと思ったら、「いっぱい食べようと、考えないこと」が大切。節度が必要なのは酒やたばこも同様という。ただし、たばこについて、周囲は気にしている。「長寿の秘訣」を話す間にも、手がたばこに伸びる。役場の人も「たばこは健康によくないですよ。おじいさん、少し控えましょうよ」と言うが、耳を貸さない。

   「年越しの時に、燻製(くんせい)の肉を作るだろ。煙であぶれば、虫もつかない。おなじ理屈さ」と、たばここそ長寿の秘訣のひとつと“理論武装”して、心配する人を“煙に巻く”。 (以下略)



タバコに関する同じ様なハナシは、長寿者の多い地域、沖縄とか旧ソ連のどこだかなどでもよく聞かれます。長寿が幸せか、と云う議論は別にして、健康に関して恐らく我々は大きな勘違いをしている様な気がします。


『タバコは寿命をxx日縮める』 なんて計算は愚の骨頂、何の意味も無い。何故かって? 寿命そのものがわからないから。それに、明らかにたばこの害で亡くなったなら 「たばこを吸わなければあとxx日生きられたのに−−−」 とは言えるかも知れませんが、寿命同様、自殺や死刑を除いて我々は死因を選べません。健康に悪いと言われているものを全て止めれば長生き出来る訳ではない。同じいきものとしてあえて比較するなら、一般的に飼育環境下にある動物は、上掲蛸の様に、弱肉強食で常に飢えている自然界にいるより長生きする筈。狭い場所に閉じ込められ、視線に晒され、はては好きでもない? 相手との 「子作り」 を強制され、 「芸」 を仕込まれる、などストレスを増加させる要素をはるかに上回るストレス減少要因があるのでしょう。


世界の長寿者のハナシを見たり聞いたりする限り共通するのは、気候の温和な土地で体を適度に動かしストレス無く生きることの様な気がします。タバコだ酒だ食事だなど、どれもその一要素に過ぎない。寿命計算をしながら毎食のカロリーを気にし、クルマに乗ってスポーツジムへ通い、禁酒禁煙禁xx。結構なことですが、それでストレスが溜まるなら本末転倒。このおじいちゃんの喫煙は、長寿の秘訣に欠かせない一部でしょう。周りから止めろ止めろと言うものだから珍説披露となっただけ。このおじいちゃんに向かって 「たばこは健康によくないですよ」 と言っている人間は、賭けてもよいが、このおじいちゃんほど長生き出来ません。「平均寿命」 ってのはそういうことでしょう。その物差しで長寿者を測ってはイケませんね。