スティーブン・ホーキング博士は大好きなのだが−−−
私の大好きな宇宙のハナシを。 スティーヴン・ホーキング - Wikipedia 博士の名前を聞いたことは無くとも、下掲載写真中のハイテク車椅子の人物は見たことがあるのでは?
出典: http://news.yahoo.com/nphotos/slideshow/photo//100706/ids_photos_wl/r908774191.jpg/?.src=news
現代を代表する稀有の天才であることに疑いはありませんが、筋萎縮性側索硬化症、通称ALS あるいはそれに類する難病のため、僅かな筋肉の動きから電子デバイスを介して話すことしか出来ません。症状に関しては、 博士のHP 中の記事 http://www.hawking.org.uk/index.php/disability/disabilityadvice (ページ下部に "Select Your Language" の翻訳機能アリ) あるいはその翻訳 ホーキング博士 参照。病状が進むとすべての筋肉の動きが出来なくなり、意思を外部に伝えられない "locked in" の状態になる可能性大ですから、それまでに、衰えずに働き続けているに違いない脳内の微細電流を意思表示に 「翻訳」 する技術が進んでいることを祈るばかり。
前置きが長くなりましたが、4月放送のドキュメンタリー中で博士が宇宙人に関して行った発言のことが報道されました;
- 宇宙人はいる!だが彼らとの接触は避けよ、破滅的な結果を招くから―英科学者
4月28日17時57分配信 Record China
- ホーキング博士「エイリアンと接触すべきでない」
4月27日18時23分配信 読売新聞
−−− ホーキング博士は、発達した科学文明を持つ異星人がいる可能性は高いとしたうえで、異星人の地球訪問は「コロンブスがアメリカ大陸に到着したのは、アメリカ先住民にはよくなかった。同様の結果になる」と指摘。−−−
- 元はこれかな?
Title=Into the Universe with Stephen Hawking: Aliens pt 1/5 - 5/5
(Discovery Channel Documentary April 2010)
- Don’t talk to aliens, warns Stephen Hawking
From The Sunday Times, April 25, 2010
- Stephen Hawking alien warning: Could we talk to them?
By Peter Grier, Staff Writer / April 30, 2010, The Christian Science Monitor
- Colbert: "Stephen Hawking Is Such An A-Hole"
First Posted: 04-28-10 09:16 AM / Updated: 06-28-10 05:12 AM, HuffingtonPost.com, Inc
「広大な宇宙において、宇宙人が存在しない確率のほうが小さい」 と云う点については大賛成。ただし、○ター・ウォーズや○ター・トレックなどの番組も含めたアングロサクソンの 「宇宙人」 に対する観方には共通点があると思っています。判断基準がそれしかない、あるいは映画の場合観てもらわなくてはならないから、と云う至極尤もな理由はあるにせよ、所詮彼らが正しい・普遍的と考える価値観やら道徳観をそのまま未知の領域に関しても当てはめているだけ、と云う点。そんな勝手な思い込みはこの地球上でさえ通用しないことは体験済みの筈ですが。
その後の報道に関しては;
- Hawking: Aliens ‘No Longer Interested’ in Invading Earth
POSTED June 21, 2010, Borowitz Report
−−−The physicist said that the rocket fuel aliens would have to expend to launch an Earth invasion was significant, “and you don’t spend that kind of money to invade a shithole.” (以下略)
※ これが事実なら、博士一流のユーモアでしょう。4月の発言の真意が一段とわからなくなりますが。
- ホーキング博士「タイムトラベル可能」発言に、中国学会で賛否両論
5月10日12時10分配信 サーチナ
英国の物理学者で宇宙研究の権威あるスティーブン・ホーキング博士がこのほど、「タイムトラベル(時間旅行)は実現可能」だと発言したことに対し、中国の物理学者のあいだでは賛否両論が相次いでいる。中国新聞網が伝えた。
ホーキング博士はアインシュタインの特殊相対性理論を用いて、もしも光速に近い速度で航行可能な宇宙船であれば、未来へのタイムトラベルは可能だとする一方、過去へのタイムトラベルは実現不可能だと指摘した。 (以下略)
※ 過去に戻るタイムマシンは不可能というのが博士の立場であることは周知の筈、何を今更?
私の場合、過去宇宙物理学への道を断念しましたから博士の理論のことは理解出来ません。しかし博士は一般読者向けのわかり易い書籍も執筆しておられ、また科学雑誌などでも特別号やら特集記事など組まれています。上掲博士のHP以外でも参考となるサイトは沢山ありますが、以下紹介;
- Stephen Hawking - Wikipedia
この英語版の方が病気のこと、その活動の紹介など圧倒的に詳しい。目次としては秀逸。
出典:Stephen Hawking - Home
Title=George's Secret Key to the Universe by Stephen Hawking, Lucy Hawking, and Garry Parsons
邦訳: 宇宙への秘密の鍵
単行本: 300ページ、出版社: 岩崎書店 (2008/2/9)
ISBN-10: 4265820115 / ISBN-13: 978-4265820115
出典:Stephen Hawking - Home
Title=George's Cosmic Treasure Hunt by Lucy Hawking, Stephen Hawking, and Garry Parsons
邦訳:宇宙に秘められた謎 (ホーキング博士のスペース・アドベンチャー 2)
単行本: 299ページ、出版社: 岩崎書店 (2009/7/10)
ISBN-10: 4265820123 / ISBN-13: 978-4265820122
天ばかり見上げていると足元の石に躓いて転んだり、自分の生きている地上のことが見えなくなるかも。でも、今でも宇宙の写真 (HubbleSite - Out of the ordinary...out of this world. とか) を見たり思いを馳せることは単純に楽しいですね。