遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

スティーブン・ホーキング博士は大好きなのだが−−−

私の大好きな宇宙のハナシを。 スティーヴン・ホーキング - Wikipedia 博士の名前を聞いたことは無くとも、下掲載写真中のハイテク車椅子の人物は見たことがあるのでは?



出典: http://news.yahoo.com/nphotos/slideshow/photo//100706/ids_photos_wl/r908774191.jpg/?.src=news


現代を代表する稀有の天才であることに疑いはありませんが、筋萎縮性側索硬化症、通称ALS あるいはそれに類する難病のため、僅かな筋肉の動きから電子デバイスを介して話すことしか出来ません。症状に関しては、 博士のHP 中の記事 http://www.hawking.org.uk/index.php/disability/disabilityadvice (ページ下部に "Select Your Language" の翻訳機能アリ) あるいはその翻訳 ホーキング博士 参照。病状が進むとすべての筋肉の動きが出来なくなり、意思を外部に伝えられない "locked in" の状態になる可能性大ですから、それまでに、衰えずに働き続けているに違いない脳内の微細電流を意思表示に 「翻訳」 する技術が進んでいることを祈るばかり。


前置きが長くなりましたが、4月放送のドキュメンタリー中で博士が宇宙人に関して行った発言のことが報道されました;

    • 元はこれかな?



      Title=Into the Universe with Stephen Hawking: Aliens pt 1/5 - 5/5
      (Discovery Channel Documentary April 2010)
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「広大な宇宙において、宇宙人が存在しない確率のほうが小さい」 と云う点については大賛成。ただし、○ター・ウォーズや○ター・トレックなどの番組も含めたアングロサクソンの 「宇宙人」 に対する観方には共通点があると思っています。判断基準がそれしかない、あるいは映画の場合観てもらわなくてはならないから、と云う至極尤もな理由はあるにせよ、所詮彼らが正しい・普遍的と考える価値観やら道徳観をそのまま未知の領域に関しても当てはめているだけ、と云う点。そんな勝手な思い込みはこの地球上でさえ通用しないことは体験済みの筈ですが。


その後の報道に関しては;

  • Hawking: Aliens ‘No Longer Interested’ in Invading Earth
    POSTED June 21, 2010, Borowitz Report


    −−−The physicist said that the rocket fuel aliens would have to expend to launch an Earth invasion was significant, “and you don’t spend that kind of money to invade a shithole.” (以下略)


    これが事実なら、博士一流のユーモアでしょう。4月の発言の真意が一段とわからなくなりますが。


私の場合、過去宇宙物理学への道を断念しましたから博士の理論のことは理解出来ません。しかし博士は一般読者向けのわかり易い書籍も執筆しておられ、また科学雑誌などでも特別号やら特集記事など組まれています。上掲博士のHP以外でも参考となるサイトは沢山ありますが、以下紹介;

  • Stephen Hawking - Wikipedia
    この英語版の方が病気のこと、その活動の紹介など圧倒的に詳しい。目次としては秀逸。


  • 出典:Stephen Hawking - Home
    Title=George's Secret Key to the Universe by Stephen Hawking, Lucy Hawking, and Garry Parsons


    邦訳: 宇宙への秘密の鍵
    単行本: 300ページ、出版社: 岩崎書店 (2008/2/9)
    ISBN-10: 4265820115 / ISBN-13: 978-4265820115


天ばかり見上げていると足元の石に躓いて転んだり、自分の生きている地上のことが見えなくなるかも。でも、今でも宇宙の写真 (HubbleSite - Out of the ordinary...out of this world. とか) を見たり思いを馳せることは単純に楽しいですね。