遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

国連安保理イラン追加制裁決議: 続報

まず5月3日〜28日開催の国連安保理・6月7日〜11日開催のIAEA理事 (Board of Governors) 会の結果は;

【国連安保理


IAEA理事会】

出典: 主に Verification and Monitoring in Iran | IAEA より

    • ■INFCIRC/798 (pdf)
      6月10日付け、イランよりIAEAに宛てた書簡その3


      上掲報告書第28項についての反論および修正要求
    • ■INFCIRC/797 (pdf)
      6月10日付け、イランよりIAEAに宛てた書簡その2


      IAEAに対しイランが負う義務についての確認および上掲報告書第16項の「見解」に対する反論
    • ■INFCIRC/796, 10 June 2010 [pdf] は6月10日付け、イランよりIAEAに宛てた書簡その1と思われるが、リンク切れのため確認出来ず


以下、関連記事;

  • Iran not to exceed obligations with IAEA
    Sat, 12 Jun 2010 05:08:30 GMT, PRESSTV


    −−−"But our cooperation will not exceed our original obligations under the NPT, so we ask the IAEA to step in line with the NPT in its demands and requirements from Iran," he added.


    Soltanieh said the IAEA should also "act according to its legal framework," expressing regret about the UN Security Council's "rash decision" to impose fresh sanctions on Tehran over its nuclear program.  (以下略)


    IAEAへの協力は続けるが、定められた義務以上のことはしない、と云うこと。上掲 INFCIRC/797 の通り、 「ルール違反」 などありませんよと云うことゆえ、見解の相違があると云うならIAEAはきちんと反論すべき。でも出来ないんでしょ??
  • <IAEA理事会>イスラエル「核」で応酬…アラブVS米欧
    6月11日12時0分配信 毎日新聞


    【ウィーン樋口直樹】国際原子力機関IAEA)の10日の定例理事会で、イスラエルの「核能力」が91年以来19年ぶりに議題になった。核問題で防戦一方だったイランや、アラブ諸国は「イスラエルの核こそ国際社会の深刻な懸念」などと非難。一方、米欧はイランの核問題など「喫緊の課題から目をそらさせるのが狙いだ」などとして議題自体に反対した。議論は「入り口論」に終始し、核問題を巡る対立の根深さを改めて浮き彫りにした。 (以下略)


    「喫緊」 の意味は 『差し迫って重要なこと』 、NPTの目的は 『核兵器の不拡散』 ですね? 核兵器の開発を薦めているかも知れないイランと、既に核兵器を所有しミサイルをどこかへ向けているかも知れない、かつNPTなど加入しないと明言しているイスラエルのどちらの優先度が高いのか? 核保有国のエゴを押し通そうとするなら、『典型的な不平等条約』 であるNPTも空中分解するのは目に見えています。
  • フィデルの観方; このところ、御老体に鞭打ってブログ更新の頻度が上がっています。


さて、この先どうするのか? ひとつ記事を紹介;


What’s Next for the Nuclear Disarmament Movement?
by Lawrence Wittner, June 10, 2010, ANTIWAR.COM