遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

翻訳家 山岡朋子さん その52: 南米エクアドルのこと その1

8月6・7・8日の3日間 セルバンテス文化センタ−東京 にて開催された、 『 Ecuador Contempora'neo - エクアドル の今』 と題される講演会・映画上映に出席することが出来ましたので、山岡朋子さんとは直接の関係はありませんが、 『ルス、闇を照らす者』 の舞台となったアルゼンチンと同じ南米と云うことで紹介します;


 8月6日  シンポジウム「エクアドルの今」&エクアドル音楽コンサート
 8月7日  エクアドル映画上映会
          「ウン・オンブレ・ムエルト・ア・プンタピエ」、
          「ヴァルドマアル氏の病症の真相」、
          「その日が来るまで」
 8月8日  ドキュメンタリー上映会 「ガラパコス」 3部作


映画についての紹介はここでは割愛、初日のシンポジウムでのメモに基づき、ガラパゴスとチキータバナナ以外日本では殆ど知られていない (実を言うと私もあまり存じ上げなかった; 機会が無かったので) エクアドルを紹介出来れば、とおもいます。シンポジウムの司会者は在日エクアドル共和国大使 ハビエル・ポンセ さん、講演者は大使の奥様でもいらっしゃる、ラテンアメリカ社会科学大学院教授の オラヤ・ハナシロ さん (ブラジル訛りが少し感じられました)および上智大学教授・同大イベロアメリカ研究所所長の 堀坂浩太郎 さんのおふたり。開始時間を間違えハナシロさん講演の大半は聞き逃しましたので、主に堀坂さんの講演からの紹介。


国名 「エクアドル」 はスペイン語で 「赤道」 を表すことはよく知られていますね;



出典: http://www.ncm-center.co.jp/tizu/ekuadoru.htm


今まで紹介したのと同じ地形図 (西へ1000キロ洋上のガラパゴス諸島は除きます) を見ると、この小国の特徴がよくわかります;



出典: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Ecuador_Topography.png


西の太平洋岸 (Costa)、東のアマゾン (Oriente) 、その真ん中を通るアンデス山脈 (Sierra) の3地域がこの小国を構成します。地理的にのみならず、人種・言語・文化も多様であり、正にバリエーションの多さがこの国の最大の特徴と云えそうです。 (以下、その2へ続く)


ガラパゴス諸島にも観光客が押し寄せている様ですが、同じ南米チリのイースター島では島民が観光客の多さに抗議して一時空港を占拠した、とのニュースが流れていました;

イースター島、訪問客制限を=住民が空港を一時占拠−チリ
8月18日6時50分配信 時事通信 より抜粋
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090818-00000009-jij-int


−−−モアイ像で有名な南太平洋のチリ領イースター島で17日までに、島への訪問客数の制限などを求める住民約40人が、島の主要玄関口である空港を一時占拠、発着便が運航停止に追い込まれる騒ぎが起きた。−−−


日本でも先日の日食騒ぎでxx島で同じ様なことが起きましたが次回は26年後、でもイースター島にしろガラパゴス諸島にしろ毎日のことですからね。経済的には助かるものの、環境への影響やら島民の生活に与える影響やらマナーの悪い客の問題はありますよね。バランスが難しいところ。