遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

翻訳家 山岡朋子さん その22 『ルス、闇を照らす者』 : わかりにくい作品? その1

2001年6月横山朋子さん名で翻訳・出版された『ルス、闇を照らす者』(以下ルスと略す)に関し、「わかりにくい作品」との私からすると理解不能な声があるとのことなので、少し考察してみたい;


−−−この作品との出会いは、2008年8月ある事情があって翻訳サイトを物色している時に偶然めぐり合った翻訳家および物書き(文章の発信者)としての 山岡朋子さんのエッセイがきっかけ。

以前 ■翻訳家 山岡朋子さん その6 でも紹介したことのある;

http://shuppan.sunflare.com/essays/yamaoka_01.htm
Webマガジン 出版翻訳 『フリア・アルバレスと闇の時代』


端折って言うと、個人的に80年代から仕事と私生活で関わってきた中南米の作品を紹介・翻訳している方はそんなに多くないので単純に嬉しいこと、このブログのタイトルが示すとおり翻訳の質および翻訳に関するエッセイに共感したこと、ルスが扱っているテーマおよびその当時中南米では少なくなかった軍事政権下のアルゼンチンに興味があったこと*1、加えてそのテーマはある国のある時期の特殊体制下の問題にとどまらないだろうな、と云う直感があったことなど。翻訳家、原作および翻訳すべてに惹かれた、と云うことですね。

(この件続く)

  • 1月17日および18日付けのブログについて、元々は私自身の経歴を振り返りながらくどくどと考察するつもりでいったんアップしたのですが、あまりに山岡朋子さんファンクラブとは関係が薄く冗長であるためトリミングして再アップした次第。(1月20日記)

*1:蛇足(田中さん、ごめんなさい)ながら、ある程度独立していると思われるジャーナリストのサイトを紹介しておきます。賛同出来るかは別として独自の視点がおもしろいので、私はひとつの参考として読んでいます。→ http://tanakanews.com/

このサイトのウリは;


【フリーの国際情勢解説者、田中 宇(たなか・さかい)が、独自の視点で世界を斬る時事問題の分析記事。新聞やテレビを見ても分からないニュースの背景を説明します。週1回配信。無料です。】


アルゼンチンの軍政については、1998年2月18日付けの記事『独裁政治を時代遅れにしたのは「市場経済」』参照;
http://tanakanews.com/980218chile.htm